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昨日、某K氏と飲む機会があった。K氏はレッズサポーター。その時の話。
以下、「く」=くらげ=著者

く:現時点でのレッズについてはどう評価します?

K氏:今はまだシーズン前ですからね。この時期にネガティブなことは考えないですよ。今は昇格したばかりのモンテディオ山形だって、自由に優勝すると思っててもいいですよっていう時期だしね(笑)。

く:ところで、去年は「浦和のサッカー」を確立しろとか、そういう意見が多かったけど、「浦和のサッカー」って一体何でしょうね?

K氏:何でしょうね?例えば、必ずしも短いパスをつなぐサッカーではなくて、堅守速攻だってサッカーのスタイルの一つだし、レッズは今までずっとそうして来ましたよね。ただ、最近埼玉サッカー界の名士的な方々と話す機会があったんですけど、そういう人たちに言わせると、本来の浦和のサッカーは、やっぱりボールをつなぐサッカーなんだってことみたいですね。よく、「西野朗(現ガンバ大阪監督)を監督にしろ」って言ってるみたいですよ。

く:でも西野さんは浦和西出身で、市高(市立浦和)や南高(浦和南)出身のいわゆる「主流派」じゃないじゃないですか(笑)。

K氏:そう、主流じゃないんですけど、やっぱりその指導手法とかは結構評価が高いみたいです。

く:そういう「名士」の人たちは、今のサポーターから煙たがられたりってしないんですかね。

K氏:うーん。実際に「今の若い世代にとっては、浦和のサッカー=レッズですよ」って言ったら、「浦和のサッカーっていうのはそれだけじゃない」って滔々と反論されちゃいましたよ。話をしてみると、やっぱりサッカーに掛ける情熱はすごいですよ。それにサッカーをよく知ってますしね。現役時代にはペレやベッケンバウアー、ゲルト・ミュラーとかと対戦した経験があったりして、そういうすごい人が街のその辺に普通にいるっていうのは浦和の底力だと思いますね。

く:ペレですか?

K氏:そう、失礼ながら、いやーペレと対戦したような人がまだ存命なんだって思っちゃいました(笑)。歳を考えれば不思議でもないんですけどね。サッカーが90分で終わりって考えちゃえばそんなことを考えなくてもいいのかも知れないけど、やっぱり歴史っていうのは力になるなと思いましたね。

く:そういう人たちのフィンケ監督に対する評価はどうなんですか?

K氏:「簡単にチームが変わると思わない方がいいぞ」ってことみたいですね。「そんなに甘いもんじゃない」って。

く:フィンケ監督がどんなサッカーを見せてくれるのか、それは僕も楽しみにしてるんですけど、でも「浦和のサッカー」ってイコール「フィンケのサッカー」なんですかね?

K氏:それは怖いですよね。もしフィンケが結果を残せないでクビになったとしたら、何も残らない可能性もある。でも例えば去年高円宮杯で勝ったユースのサッカー、ああいうサッカーをすれば、みんなが支持するようになるんじゃないかと思いますよ。

く:ただ、あのユースチームについては、実力的に他のチームよりもちょっと抜けていたからああいうサッカーができたけど、今度はプロが相手。99年に当時の原監督が盛田を重用して批判されたように、新人の起用って難しいところもありますよね。果たして起用された新人がどれだけやれるのか、あるいはどれだけ監督が我慢できるのか。

K氏:「名士」の人たちによると、例えば濱田なんかはすごく評価が高いみたいですね。トレセンとかで見たときにすごくよかったって。それに(山田)直輝が去年試合に出た時なんて、地元の子だから浦和界隈は結構騒ぎになったみたいですよ。(高橋)峻希が昇格したおかげで、朝霞あたりでも「レッズを応援しよう」っていう機運が盛り上がってるそうですし。やっぱり「すぐそこでボール蹴ってた子」みたいな意味で知ってる子が出てくると地元は盛り上がりますよ。

く:なるほど。

K氏:ただ、心配なのは最近はアルディージャさんが熱心ですからね。市内の企業とかの中では「レッズさんは何もしてくれないからアルディージャを応援しようか」っていうような雰囲気もあるみたいですね。

く:何もしてくれない?

K氏:レッズはそういうところはあんまりうまくないですよね。昔は選手も浦和に住んでいて、その辺のお店にひょいっと入ってご飯でも食べて、そうしたらそのお店の人はレッズが好きになるじゃないですか。今は選手もなかなか浦和に住んでなかったりしてね。ファンサービスだとかの面でも「誰が給料を払っているのか」ということを考えないと。

く:でも最近は大原でのファンサービスとかは多くなったっていう話ですよ。もっとも、最近のニュースではマンチェスター・ユナイテッドでも売買するから?マンUがサイン禁止令なんていう話もあったりして、どこも一緒なのかななんて思ったりしますけど(笑)。

K氏:そういう意味でも、やっぱり直輝とか浦和出身の子がしっかりしたチームの軸になって活躍してくれれば。まあでも、僕らも今シーズンは覚悟していかないとと思いますよ。今は練習試合も連勝しているし、簡単に勝てると思う人が多いかもしれないですけどね。

きっと浦和のあちこちの飲み屋で似たような会話が交わされていることだろう。あるいは埼玉県中のあちこちで、あるいは日本中の。
今シーズンの開幕まであと11日。

芸もないですが、今年もマイペースでやって行きますので、どうぞよろしくお願いします。

ま、とりあえず決勝戦が終わってからようやく年明けですけどね。

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