日本クラブユース(U-15)選手権 決勝トーナメント準々決勝 京都パープルサンガ

試合開始レッズは準々決勝をパープルサンガと対戦します。
この日までに、決勝トーナメントは同じ山にガンバ大阪、清水エスパルス、京都パープルサンガといった関東以外のクラブ、別のほうの山に柏レイソル、高田FC、横浜Fマリノス追浜、東京ヴェルディ1969と関東のクラブ(高田FCは違うけれど)が多く残るようになっており、普段対戦したことのないクラブとの対戦という意味で言えば、偶然ですが良い組み合わせになっていました。

【京都パープルサンガ】
---------01大西③--------
---19武田③--17田中③--10久高③--
------08井上③--04垣根③-----
11松田③--14枝連③--03沖③---15枇榔③
---------09中島③--------
.
------09葺本③--11礒部②-----
---14池西③--06利根川③-07矢島②--
---------10石沢③--------
05加瀬③--04長谷川③-18岡本②--03大里③
---------01原③---------
【浦和レッズ】
(35分ハーフ)
'35 京都【交代】09中島③→20宮吉②
'42 浦和【得点】10石沢③(PK) 1-0
'44 浦和【得点】09葺本③(CK・アシスト:10石沢③)2-0
'48 京都【交代】15枇榔③→07濟川③
'54 京都【交代】11松田③→24駒井②
'56 浦和【交代】11礒部②→12高瀬③
'58 京都【交代】04垣根③→05入部③
'67 京都【交代】14枝連③→18安田③

さて、この日の対戦相手のパープルサンガですが、特徴としては非常にローリスクなサッカーをしてくることです。具体的には下の図のように3バック(②、③、④の位置)と両サイドのウィングバック(①、⑤の位置)が並び、ボランチのどちらか(大抵はキャプテンの4番垣根選手)が⑥の位置に入って、「E」の字のような形になります。

②─③─④
│ │ │
① ⑥ ⑤

それでゴールキーパーからボールを受けたDFが②⇔③⇔④とDF間での横パス回しを続けるのです。
で、④まで行くとウィングバックの⑤に縦に出しますが、選手が詰めてくると④に戻し、また横パス、②まで行くと同様に①に出してまた戻すを繰り返します。
時折③から⑥に出しますが、また③に戻して横パスを回し始めるのです。
そうして何回か横パスを回して、②(19番武田選手)か、④(10番久高選手)が前線の選手にロングパスを蹴り、ポストプレーで落としたボールで勝負しようというプレーを繰り返すのです。

レッズの選手からボールを奪ったらいったんDFに戻してボール回し、レッズのゴールキックを受けたらまたボール回しと徹底しており、①や⑤の位置のウィングバックの選手は、ライン際にスペースがあってもドリブルして突破しようとはせず、まず後ろを向いてDFの選手がいるのを確かめてからおもむろにバックパスを出すのです。
ちなみに①から③とか、⑤から③のように斜めにバックパスを出すこともほとんどありません。
まるでレールが引いてあるかのように決まった順番でパスを回し続けます。

恐らくはそうしてボールを回していることで相手の焦りを誘い、突っかけてバランスを崩したところをロングボールで崩そうというアイディアなのかと思うのですが、レッズもそうして横パスを回している間はうかつに突っかけていかないので、恐らくボールキープ率のようなものを計測したら、70%近くはパープルサンガが握っているような数字が出たのではないかと思います。
しかし、公式記録を見る限りでは、パープルサンガはシュートをこの試合3本しか撃てておらず、これでは勝利に結びつけるのはとても難しそうです。

レッズは前半は無得点で終わりましたが、後半利根川くんがドリブルで突っかけて倒されて得たFKを、石沢くんが蹴って壁を抜いたところでDFが手で止めてしまって(得点機会阻止なんだけどなぜか警告が出てない)得たPKを石沢くんがきっちりと決めて先制し、2分後にはコーナーキックをファーサイドで待ち構えた葺本くんが頭で決め、2点差とします。

勝利をねぎらうさすがに2点差がついたあとはパープルサンガも最終ラインを上げてきますが、最後までEの字のボール回しそのものは続けて、レッズは危なげなく2-0で勝ちました。
パープルサンガの戦術は、ひょっとすると最近の指導者の流行なのかも知れません(手数をかけない、ロングボール・ポストプレー好き)が、選手個々人にはドリブルだとか力があるように見えるのにプレーを制限して我慢をさせているように見えて、ちょっと選手が気の毒に見えるほどでした。
決勝トーナメントの1回戦、大分トリニータとの試合のメンバーと比べると、6番の中居選手がこの日の試合では先発しておらず、ベンチにもいないところを見ると怪我などで欠場したのかも知れませんが、果たしてこういうやり方で、プレーしている選手は楽しいのだろうか、という疑問はあったものでした。

この日の結果で、ベスト4は柏レイソル、横浜Fマリノス追浜、清水エスパルスとレッズということになりました。
準決勝の対戦相手は、2年前のアイビーカップ決勝で大敗させられた清水エスパルス、とうとうJヴィレッジスタジアムでのゲームです。

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このページは、ShibireKulageが2006年8月18日 02:05に書いたブログ記事です。

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