2006年8月アーカイブ

試合開始レッズは準々決勝をパープルサンガと対戦します。
この日までに、決勝トーナメントは同じ山にガンバ大阪、清水エスパルス、京都パープルサンガといった関東以外のクラブ、別のほうの山に柏レイソル、高田FC、横浜Fマリノス追浜、東京ヴェルディ1969と関東のクラブ(高田FCは違うけれど)が多く残るようになっており、普段対戦したことのないクラブとの対戦という意味で言えば、偶然ですが良い組み合わせになっていました。

【京都パープルサンガ】
---------01大西③--------
---19武田③--17田中③--10久高③--
------08井上③--04垣根③-----
11松田③--14枝連③--03沖③---15枇榔③
---------09中島③--------
.
------09葺本③--11礒部②-----
---14池西③--06利根川③-07矢島②--
---------10石沢③--------
05加瀬③--04長谷川③-18岡本②--03大里③
---------01原③---------
【浦和レッズ】
(35分ハーフ)
'35 京都【交代】09中島③→20宮吉②
'42 浦和【得点】10石沢③(PK) 1-0
'44 浦和【得点】09葺本③(CK・アシスト:10石沢③)2-0
'48 京都【交代】15枇榔③→07濟川③
'54 京都【交代】11松田③→24駒井②
'56 浦和【交代】11礒部②→12高瀬③
'58 京都【交代】04垣根③→05入部③
'67 京都【交代】14枝連③→18安田③

さて、この日の対戦相手のパープルサンガですが、特徴としては非常にローリスクなサッカーをしてくることです。具体的には下の図のように3バック(②、③、④の位置)と両サイドのウィングバック(①、⑤の位置)が並び、ボランチのどちらか(大抵はキャプテンの4番垣根選手)が⑥の位置に入って、「E」の字のような形になります。

②─③─④
│ │ │
① ⑥ ⑤

それでゴールキーパーからボールを受けたDFが②⇔③⇔④とDF間での横パス回しを続けるのです。
で、④まで行くとウィングバックの⑤に縦に出しますが、選手が詰めてくると④に戻し、また横パス、②まで行くと同様に①に出してまた戻すを繰り返します。
時折③から⑥に出しますが、また③に戻して横パスを回し始めるのです。
そうして何回か横パスを回して、②(19番武田選手)か、④(10番久高選手)が前線の選手にロングパスを蹴り、ポストプレーで落としたボールで勝負しようというプレーを繰り返すのです。

レッズの選手からボールを奪ったらいったんDFに戻してボール回し、レッズのゴールキックを受けたらまたボール回しと徹底しており、①や⑤の位置のウィングバックの選手は、ライン際にスペースがあってもドリブルして突破しようとはせず、まず後ろを向いてDFの選手がいるのを確かめてからおもむろにバックパスを出すのです。
ちなみに①から③とか、⑤から③のように斜めにバックパスを出すこともほとんどありません。
まるでレールが引いてあるかのように決まった順番でパスを回し続けます。

恐らくはそうしてボールを回していることで相手の焦りを誘い、突っかけてバランスを崩したところをロングボールで崩そうというアイディアなのかと思うのですが、レッズもそうして横パスを回している間はうかつに突っかけていかないので、恐らくボールキープ率のようなものを計測したら、70%近くはパープルサンガが握っているような数字が出たのではないかと思います。
しかし、公式記録を見る限りでは、パープルサンガはシュートをこの試合3本しか撃てておらず、これでは勝利に結びつけるのはとても難しそうです。

レッズは前半は無得点で終わりましたが、後半利根川くんがドリブルで突っかけて倒されて得たFKを、石沢くんが蹴って壁を抜いたところでDFが手で止めてしまって(得点機会阻止なんだけどなぜか警告が出てない)得たPKを石沢くんがきっちりと決めて先制し、2分後にはコーナーキックをファーサイドで待ち構えた葺本くんが頭で決め、2点差とします。

勝利をねぎらうさすがに2点差がついたあとはパープルサンガも最終ラインを上げてきますが、最後までEの字のボール回しそのものは続けて、レッズは危なげなく2-0で勝ちました。
パープルサンガの戦術は、ひょっとすると最近の指導者の流行なのかも知れません(手数をかけない、ロングボール・ポストプレー好き)が、選手個々人にはドリブルだとか力があるように見えるのにプレーを制限して我慢をさせているように見えて、ちょっと選手が気の毒に見えるほどでした。
決勝トーナメントの1回戦、大分トリニータとの試合のメンバーと比べると、6番の中居選手がこの日の試合では先発しておらず、ベンチにもいないところを見ると怪我などで欠場したのかも知れませんが、果たしてこういうやり方で、プレーしている選手は楽しいのだろうか、という疑問はあったものでした。

この日の結果で、ベスト4は柏レイソル、横浜Fマリノス追浜、清水エスパルスとレッズということになりました。
準決勝の対戦相手は、2年前のアイビーカップ決勝で大敗させられた清水エスパルス、とうとうJヴィレッジスタジアムでのゲームです。

霧の中レッズは予選グループの3試合目、高田FC戦を落とし、Hグループの2位で決勝トーナメントに進みます。
対戦相手はGグループ1位のサンフレッチェ広島、下部組織には定評のあるところだけに厳しい展開が予想されます。

【サンフレッチェ広島】
---------16田村③--------
---09玉田③--04山﨑③--03広住③--
------20吉本③--05森保③-----
15松永②--------------06宮本③
---08茶島③--17中山③--13浅田③--
.
------11礒部②--09葺本③-----
---14池西③--06利根川③-07矢島②--
---------10石沢③--------
05加瀬③--04長谷川③-18岡本②--03大里③
---------01原③---------
【浦和レッズ】
(35分ハーフ)
'28 浦和【得点】05加瀬③ 1-0
'46 広島【交代】15松永②→07秦③
'47 広島【交代】17中山③→02砂川②
'54 広島【警告】03広住③
'58 広島【得点】08茶島③(PK) 1-1
'63 浦和【交代】11礒部②→12高瀬③
'65 浦和【交代】07矢島②→02森田③
(延長・10分ハーフ)
'72 浦和【得点】09葺本③(アシスト02森田③)2-1
'79 広島【交代】20吉本③→10岡﨑③
'84 広島【警告】10岡﨑③

そのサンフレッチェ、3バックのバックラインが181cm、177cm、184cmという長身選手を揃える、粘り強くバランスの取れた好チームでした。

前半はレッズがペースを握り、スピードにはもうひとつ対応しきれない様子の相手DF陣を翻弄して幾度かチャンスを掴みますが決めきれません。
コーナーキックそんな中、28分に決めた先制点はコーナーキックを加瀬くんが頭で決めたものなのですから不思議なものです。

後半はレッズの運動量が落ちてきたところを突かれ、一転してペースを握られます。
失点につながったPKは、中盤で取られたFKをゴール前に放り込まれた競り合いの中でのものでした。

後半23分の同点劇は、動きの落ちていた選手から、互いに掛けあう声を奪い、相手は元気を取り戻して攻めてくる状況をもたらし、それからの12分余りをしのいだことが勝利につながりました。

延長戦で相手を引き離した決勝ゴールは、サンフレッチェDFのクリアミスを、サイドのスペースに詰めていた森田くんがうまくゴール前にクロスを上げたことがきっかけで、これを葺本くんが決めたものです。

延長戦の残り18分を守りきって、レッズが準々決勝の出場権を掴みました。
対戦相手は、Bグループ1位で大分トリニータにPK戦で勝った京都パープルサンガです。

JヴィレッジPitch5第1日目の徳島ヴォルティス相手に4-2で勝って2日目を迎えました。
同じグループHでは、1日目に高田FCが名古屋グランパスに1-0で勝利を収めており、この試合は勝つことが必要でした。

【名古屋グランパス】
---------01梶川③--------
02池滝③--04本間③--03坂池③--06安藤③
---------15福田③--------
---14光持③--10矢田③--21小幡②--
------09播③---11中野③-----
.
------08原口③--09葺本③-----
---14池西③--06利根川③-07矢島②--
---------10石沢③--------
05加瀬③--04長谷川③-18岡本②--03大里③
---------01原③---------
【浦和レッズ】
(35分ハーフ)
'23 浦和【得点】08原口③(FK)1-0
'40 浦和【交代】06利根川③→11礒部②
'54 浦和【交代】09葺本③→12高瀬③
'54 名古屋【交代】11中野③→20吉田②
'57 名古屋【交代】06安藤③→08神谷③
'57 名古屋【交代】15福田③→05濱口③

試合の前半はレッズが主導権を握り、グランパスにほとんど何もさせない展開でしたが、得点だけが奪えない状況でした。
そんな中、相手ゴール前で得たフリーキックを原口くんが直接決め、ようやく先制します。

その後も攻め続けますが、得点にはいたらず、やがて後半に入ると暑さのため(後半だけ給水タイムがありました)に運動量が落ちたところをグランパスの逆襲を食らい、幾度か失点のピンチを迎えます。
グランパスは最後、DFを減らしてFWを投入しますが、何とか守りきり、レッズは2勝を得て2位以内を確保しました。
同じグループでは、高田FCが徳島ヴォルティスに勝ち、レッズと2勝同士で並ぶことになりました。
得失点差がレッズが+3、高田FCが+2となっているので、最終戦の直接対決は引き分け以上でレッズの1位での決勝トーナメント進出となります。

ちなみに、1位通過の場合はFグループの2位と、2位通過の場合はGグループの1位と対戦することになります。
Fグループは目下2勝のクマガヤSCが1位、2位はセレッソ大阪・西とヘミニス金沢が1勝1敗で並びますが、最下位のジュビロ沼津(2敗)にも可能性がないわけではありません。
Gグループはサンフレッチェ広島が2勝で1位、ガンバ堺が1勝1分で続きます。

まぁしかし、どこと対戦するのに関わらず、最終戦は勝ちを目指して行くでしょう。
決勝トーナメントではなかなか弱い相手というものはありませんし。

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