レッズユースはプリンスリーグでグループ6位になったため、総合11~14位を決定する順位決定トーナメントへ出場することになりました。
15日のジェフ千葉戦に勝ったことで、レッズはこの11位決定戦に勝てば11位、負ければ12位となり、来期のプリンスリーグの残留を決めます。
プリンスリーグでは、順位(1~20位)のほかに、高円宮杯ユース選手権への出場権(3位以内・最大でも7位以内)と、前述の来季プリンスリーグの残留権が掛かっているわけですが、12位以内を確保して、なおかつ高円宮杯の出場資格に関係ない8位以降の順位であった場合、順位決定戦は実質的には練習試合的な重みになってしまいます。
恐らくこの日、真剣に勝敗を争っていたのは3位決定戦、5位決定戦ぐらいだったでしょう(決勝は決勝でまた別の真剣さがあったでしょうけれど)。
多くのチームにとっては、もちろん順位は大切だけれど、クラブユース選手権や高校総体に向けて、調子を整え、怪我や出場停止などでそれらの大会に差し支えるようなことはできるだけ避ける、そういうものであったと思います。
しかし、何度も記すように我々はクラブユース選手権への出場を逃したため、この試合は、3年生の実質的な最後の試合、いわば引退試合ということでもありました。
4人の1年生(山田直輝くん、高橋峻希くん、山地翔くん、浜田水輝くん)がU-16日本代表候補のトレーニングキャンプでチームを離れる事情もあり、レッズは先発メンバー全員を3年生で編成します。
【東京ヴェルディ1969】
---------01高木②--------
04古川③--18吉田②--02笠松②--03落合③
---------08奥田②--------
---28??---05金沢③--06村杉③--
------22皆川③--11オサマ③----
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---------09鈴木竜③-------
---07蛯原③--06広瀬祐③-13中山③--
------10佐藤③--08金生谷③----
12村松③--04村上③--03小林③--11田中宏③
---------16蟹沢③--------
【浦和レッズ】
(45分ハーフ)
'55 東京【交代】22皆川③→09征矢②
'58 東京【警告】08奥田②
'64 浦和【交代】13中山③→14丸山②
'67 東京【警告】18吉田②
'80 東京【交代】18吉田②→07小林③
'84 浦和【交代】06広瀬祐③→18林②
'84 東京【得点】09征矢② 0-1
'85 浦和【得点】09鈴木竜③(アシスト:07蛯原③)1-1
'85 浦和【交代】07蛯原③→15金子②
'89 浦和【警告】18林②
'89 東京【得点】12高橋賢③ 1-2
この学年では、レギュラー格の右サイドバックは一ノ瀬くん、左サイドは川原くんといったところですが、登録の関係で彼らはこの試合に起用することはできず、代わりに田中宏育くん、村松勇太くんがそれぞれのサイドバックに入ります。
センターバックの二人は村上くんにせよ小林くんにせよ、怪我などもあってほとんど起用されていない(特に村上くんは私の知る限りでは公式戦は去年1試合出ただけのはず)状態でした。
しかし、本職でない(村松くんは右サイドバックではよく起用されていましたが)ポジション、久しぶりの出場でありながらも、この4人で構成した最終ラインはヴェルディの攻撃をしっかりと防ぐのみならず、高いラインを維持して、度々ヴェルディゴールを脅かすチームに貢献します。
選手たちは、試合前のミーティングで広瀬監督に「試合を楽しめ」と言われたそうで、実際に楽しそうにプレーしていました。
ユースからチームに加入した蛯原くんと蟹沢くん、広瀬くんを除けば、皆ジュニアユースの時から5年以上一緒にプレーした仲間です。重圧から開放された開放感、最後の試合で良いプレーをしようという意気込みもあって、「今年一番良い試合」と評される内容でした。
しかし、勝敗としては、この良い時間帯に点が取れなかったことが響きました。
前半を0-0で折り返すと、ヴェルディは後半征矢選手を投入します。
去年の順位決定戦でもやられたこの選手でしたが、3年生たちの足が徐々に動かなくなってきた後半39分、それ以前に一度ゴールを破られたプレーがオフサイドで取り消されたものの、混乱していたDF陣を突かれ、先制点を奪われます。
ただし、その後がこの試合の真骨頂というべきで、失点の1分後の後半40分、左サイドを相手DFと競りながらタッチライン際で蛯原くんがマイナス気味のクロスを上げ、これを鈴木竜基くんが鮮やかなヘディングで決めて同点に追いつくのです。
この時間帯にはヴェルディの攻勢を凌いだレッズが時折カウンターを繰り出す展開が続いていましたが、ロスタイム、ペナルティエリア外側で取られたFKを蟹沢くんがはじいたところに詰められて、決勝点を決められる結果となりました。
残念ながらこの試合、勝って笑って終えることはできませんでした。
最後も選手たちの目には涙がありました。
しかしながら、いろいろな悪条件(久しぶりの出場とか慣れないポジションとか)がありながらも、彼らのこの日のプレーは素晴らしいものでした。
最後に挨拶をする彼らを一人ずつ見ていて、蛯原くんのスピードに乗ったドリブルと精度の高いクロス、金生谷くんの粘り強いディフェンスと叱咤、久しぶりにコンビを見た村上くんと小林くんのテクニック、田中宏育くんのスピードと運動量、広瀬祐太くんのセンスと走り惜しみしない姿勢、村松くんの細かいステップのドリブル、佐藤謙介くんのセンスとスルーパス、中山透くんの根性、そして鈴木竜基くんのパワフルなドリブルと精度の高いシュート、そういったプレーがもう見れないのかと思うと、惜別の感が強くなりました。
次のJユースカップの試合に、どのくらいの3年生が残るかはわかりません。
ただし、現時点で既に全員が起用されているというわけではないのですから、少なからず引退する選手がいることでしょう。
チームとしては、次世代のチームを、1~2年生たちのチームを熟成させたいという事情もあるでしょうし。
まあしかし、それはそれとして、彼らの姿を、私はしばらく忘れないでおきたいと思います。
結果を残せたわけでもなく、今後はあまり取り上げられることはないかも知れませんが、彼らは良いチームであり、良い選手でした。
そのことは、試合の勝敗だけで表せることではないのです。