ゼロックス・スーパーカップ ガンバ大阪

ニッカン式スコア

毎年リーグ開幕前に試合があります。去年はさいしんカップのザスパ草津、一昨年は同じくさいしんカップのひどく寒かったナイターのヴァンフォーレ甲府、その前は公式戦なんですが、ナビスコ予選のジュビロ磐田で、これは鴨池で行われ、レッズのユニを着てエジムンドが出場した貴重な2試合の1つであり、ルーキー長谷部がレッドカードをもらって退場になった試合でもあります。

さいしんカップは2試合とも微妙に遠い熊谷でしかもPSM、鴨池は鹿児島ですから、たくさんのレッズサポが駆けつけた、というわけにはいきません。
主にオフシーズンの渇望感を堪えられずに大金を投じて、ナビスコの予選を見に鹿児島くんだりまで行ってみたり、プレシーズンの花試合と分かっていながら平日(木曜日)の夜の熊谷まで行ったり、相手はJリーグに参加したばかりのチームなのにやはり駐車場がいっぱいの熊谷まで駆けつけたりした者だけが参加する、そういうゲームでした。

そんな試合では、久しぶりの応援で声が出なかったり、途中で身体が動かなくなって、1~2日後にあちこちが筋肉痛になったり、シーズン中の「本気」の試合に向けていい準備運動になったりという記憶があります。

今年は例年になく短いオフシーズンでしたが、55日間、見学中止だったユースとの練習試合、さすがに見に行くのには遠いシドニーでの練習試合を除いて、一切試合がなかったわけで、この試合は、渇望感を癒すのと、シーズンに向けての準備とをすることのできる、3千万円のかかった豪華な花試合となりました。

もちろんアジアに出るのにこの試合で勝たなければいけなかった時代と比べれば落ちるとは言え、タイトルはタイトル、選手もサポーターも本気でやっていますが、まぁいい機会だったのは否めません。

ガンバはセットプレー時にマークがずれているとか、攻撃はフェルナンジーニョのみが頼りの状態になっているとか、レッズは相変わらず中盤を省略して放り込まれると弱いとか、やはりまだまだ選手同士お互いの意図がはっきり掴めていないとか、互いに現時点の弱点が浮き上がりましたが、逆にシーズン開幕前の段階で、収穫も多かったのではないかと思います。

また、現時点では少なくともレッズの方が個人の力という点で有利なので(基本的にやり方はマリッチがワシントンに変わっただけで、伸二に関しては器用に合わせられる選手ですから)、次の開幕戦はこの(相手が準備できていないという)タイミングで、相手のホームで対戦できるというのはシーズンを通して見た上では有利であろうかとも言えます(もっとも、連戦ですから互いにできる限り~火曜日にドイツで試合をするためにチームを離れる代表組を除いて~の応急対応はするでしょうが)。

ピッチには数多くのマスコミ、カメラマンが集まっていました。
小さな脚立を持って、カメラの砲列の上から撮影する準備をして来ている、おそらく普段はワイドショーなどで政治家や芸能人を追っかけているかのようなカメラマンもいて、試合後の挨拶も、カメラマンがラグビーのスクラムを組んで選手をサポーターの反対側に押し込んでいくような格好になり(まさにメディアスクラム!って意味が違うって・笑)、ブーイングを浴びていました。
通常のサッカーの試合で、サッカーの試合の取材を普段からしているカメラマンは、そういうところは遠慮して入らないか、入っても3~4人で選手が客席に近づいていけばそれを遮るようなことはしないので、非常に違和感を感じる風景でした。

まぁ、公式戦は日本中ここでしか行われておらず、世間はトリノ五輪でスポーツ熱が高まっている中で、場所も(取材費が安く済む)国立だし、マスコミ的には小野伸二(+おまけで三都主、坪井、長谷部、都築)という格好の獲物がいると条件がそろっていますから(おまけにガンバが勝っても「ツネ様」がいるし)、集まるのはむしろ当然で、今後の公式戦ではこんなことはないだろうとも思いますが、彼らを取材に駆り立てた、あるいはそれを許した有形無形の「期待」のようなものが、実のところレッズを「ビッククラブ」と呼ぶものの正体ではないかと思いながら見ていました(そして別に自分はそんなものを望んでいるわけではないとも思いつつ)。

ブーイングはそんな中で、たとえコマーシャリズム的な理由でマスコミが増えたとしても、スターシステムに乗せられてマスコミがレッズを消費しようとしても、我々はそんなものに屈しはしないというサポーターの決意表明のような気がして、少し爽快でした。

マスコミが取材をしてくれる、あるいはそうさせる魅力のようなものを持つというのは今の世の中では、間違いなく財産でありますし、さりながら持ち上げて落とすというマスコミの得意技に乗せられてしまえば、その魅力は消費されてしまう。
そういった点でバランスは難しいものですが、この決意表明でフロントは試合中のマスコミに対する規制もやりやすくなるでしょうし、持ち上げて落としても離れない、そうした独特な消費者を持つ浦和レッズというものの魅力がより高まる(例えれば手を伸ばしても届きそうで届かないモノの魅力というか)のではないかと思います。

それにちょっと変な話ですが、先日見たJスカイスポーツの番組で、金子達仁氏が「レッズはこの国にようやく出てきたビッククラブという存在なのではないかと思っています。まぁ私はビッククラブは嫌いですけどね。」と言っていたのが嬉しかったです(もちろん嫌われたことがです。とかく法則がどうとか言われる人ですので・笑)。

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コメント(2)

> ルーキー長谷部がレッドカードをもらって…

細かいとこ突いて申し訳ありませんが、長谷部はこの時2年目ですよ。

あ、そうですね。
長谷部は坪井や南なんかと同じ2002年加入でしたね。

だいたい高校を卒業したばかりの選手が3/8の試合に出るのはスケジュール的にも無理そうです。
いや、年度で言えばルーキーイヤーと言えなくも…


あの試合、長谷部はプロ入り初先発でした。
初っ端から退場ということで、むしろ大物っぷりを感じたものです。

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このページは、ShibireKulageが2006年2月27日 13:58に書いたブログ記事です。

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