2005年8月アーカイブ

3位決定戦というよりも、3位決定トーナメントの決勝を目指す戦いといった趣の3位~8位決定トーナメント、レッズはマリノスが全クラ決勝戦進出により高円宮杯出場権を決めたために、他力ながら既に高円宮杯出場を決め(上位6チームが出場)、また上位12チームに与えられる来年のプリンスリーグ残留権も確保しており、悪い言い方をすれば消化試合、よく言えば純粋にゲームに集中できる環境にあるとも言えます。

レッズは、先日2種登録が発表されたGK大谷①、MF西澤③、DF堤③に加え、MF佐藤②、FW小池③、市川③をサテライトに合流させて、この試合に臨みます。
レギュラーの選手をこれだけ引き抜かれれば、ユースのチームとしての力はやはり落ちてしまいますが、ユースチームというものの目的を考えれば、既に今年の初めはユースで試合に出ていたことなど誰も覚えてそうにないセルヒオと合わせ、サテライトに引き抜かれるような選手をそれだけ育てることができたということで誇るべきことではあります。
また、そういう状況であれば、普段なかなか出番のなかった選手にとってはチャンスでもあるわけです。
一方、3年生は全クラも終わって、そろそろ引退の時期が見えてくる頃でもあり、悔いの無いプレーをしたいという気持ちも高まっているところでしょう。

この順位決定戦については、1~2位決定戦以外はプリンスリーグ「関東」であるのにも関わらず、静岡の裾野市にある時之栖スポーツセンターで恒例的に行われることになっており、トップチームの名古屋遠征にかこつけて、浜松泊まりで行ってきました。

準決勝 浦和東高校

浦和東高校は最終節でAグループの3位に滑り込み、高円宮杯出場権を賭けた第1回戦で前橋商業高校を破って準決勝へ駒を進めてきました。
互いに旧浦和市内のチーム、浦和東高校は昭和の初めまで戻れば、北足立郡野田村、レッズも事務所は埼スタ内ですから同じ野田村ですが、ユースを管轄する普及部は大原にあるようなので北足立郡木崎村と、見沼を挟んだ浦和ダービーです。

また、浦和東の選手を見ると、浦和市内の中学の出身が多く、伝説の浦和南で活躍した野崎監督を初めとした昔ながらの形の浦和サッカーと、改革を目指して招致された浦和レッズとの争いとも言え、そんなことを考えなくとも、小中学校の時に一緒にやっていた、知り合いや友人の多い(選手ばかりでなく親御さんも)両チームの対戦であります。

【浦和東高校】
---------17伊藤③--------
20石塚②--03若海③--02秋葉③--05中川③
---------10三島③--------
---15田中③--06河野③--23??---
------14渡邉③--11鈴木寛③----
.
------23村松②--17鈴木竜②----   SUB
24広瀬②-----07萩尾③-----14山田純③ 06渡部③ 25田中宏②
------18金生谷②-08増田③-----   15吉田③ 26中山②
---03野島③--27村上②--02小松靖③-   16大橋③ 29林①
---------01山田哲②-------   21森③
【浦和レッズ】
(45分ハーフ)
'43レ【得点】17鈴木竜②(アシスト:07萩尾③)
'45東【交代】14渡邉③→16菅沼③
'51レ【交代】03野島③→15吉田③
'58レ【交代】23村松②→25田中宏②
'63東【交代】15田中③→04小森③
'64レ【警告】18金生谷②
'67レ【交代】07萩尾③→26中山②
'77レ【警告】27村上②
'84レ【交代】17鈴木竜②→29林①
'89東【交代】11鈴木寛③→21山中良
'89東【警告】21山中良
'89レ【交代】18金生谷②→06渡部③

宇賀神くんは少し体調不良があったようで、この試合ではボールボーイを務めていました。
上に上げた控えメンバー以外では、一ノ瀬くんなども見ました。

浦和東はよく言われるように、ロングボールから組み立ててくる、レッズとしては苦手なタイプのチームです。
最終ラインからボランチの三島選手目掛けてハイボールを蹴りこみ、181cmの彼がだいたい勝って周りにボールを落とします。
レッズは、普段と違うメンバーということもありますが、ほぼ相手にボールを支配され、苦しい展開を強いられます。

しかしながら、前半ロスタイム、萩尾くんの蹴ったCKを鈴木竜基くんが決め、先制点を奪います。1-0で前半を終えます。

後半になると、浦和東は早くも長身FW菅沼をハーフタイムから投入、さらに高さを生かすプレーを展開します。
レッズは、相手の早いFW相手に苦労していた野島くんに代えて吉田くんを投入、FWで先発した村松くんに代えて田中宏育くんを投入、右サイドに入れて、山田純輝くんを左サイドに回し、広瀬くんをFWに上げます。
さらに萩尾くんに代えて中山くん、竜基くんに代えて1年生の林くんを投入します。

林くんは三島選手と競り合うことが多く、なんと何回かは競り勝ってボールを奪っていました。

ロスタイム近くなると、金生谷くんに代えて渡部くんを投入して時間も稼ぎつつ、何とか1点リードを守ることができました。

決勝(3位決定戦) 東京ヴェルディ1969

浦和東が多くの人にとっての「ダービー」なら、この日は萩尾くんにとっての古巣対決でもあります。やりにくそうに見えましたけれども。

【東京ヴェルディ1969】
---------21中根②--------
15古川②--05金澤②--04坂口③--03三原③
------06村杉②--10弦巻③-----
09征矢貴③-------------13小林②
------08喜山③--32征矢智①----
.
------24広瀬②--17鈴木竜②----
13宇賀神③----07萩尾③-----14山田純③
------18金生谷②-08増田③-----
---03野島③--27村上②--02小松靖③-
---------01山田哲②-------
【浦和レッズ】
(45分ハーフ)
'28東京【得点】08喜山③ 0-1
'41東京【得点】32征矢智① 0-2
'45東京【交代】13小林②→20高橋②
'49浦和【交代】18金生谷②→26中山②
'64浦和【交代】27村上②→15吉田③
'65東京【交代】08喜山③→35河野①
'65東京【交代】03三原③→22落合②
'67東京【交代】10弦巻③→30奥田①
'67東京【交代】04坂口③→23笠松①
'73東京【得点】20高橋② 0-3
'74浦和【交代】24広瀬②→25田中宏②
'79浦和【交代】13宇賀神③→23村松②

ヴェルディの2年生は、森本を擁してナイキカップで世界へ行ったエリートで、3年生が少なく見えますが、堤くんや西澤くんと同時期に2種登録されたエルサムニー・オサマ選手を除いてほぼベストメンバーのようです。
つまり、全クラのチャンピオンチームというわけです。

レッズは宇賀神くんが復帰して左サイドに、純輝くんが右サイドに回り、広瀬くんがFWとして出場しました。
ボールの展開などは浦和東高戦よりもスムーズで、宇賀神くんの突破などの見どころもありました。

が、レッズは最終ラインのDFまで相手のFWに激しくチェックされる中で苦戦します。
増田くんなども中盤で奮闘しますが、次第に相手に中盤を支配され、防戦に追い立てられます。

レッズは時折カウンターを繰り出しながら良く耐えていましたが、28分、右サイドを破られてクロスを上げられたのを頭で決められます。
何とか同点に追いつこうとしますが、DFがプレッシャーを受けてボールを奪われ、GKと1対1の状況で頭を越されて2点目を奪われ、0-2で前半を終了します。

後半も何とか点を取っていこうとしますが、73分には決定的な3点目を奪われて、そのまま試合終了しました。

萩尾くんはこの試合フル出場して、終了直前には間接フリーキックではありましたが、壁を越してGKの指先をかいくぐるFKを蹴って決めました。
間接ですから得点にはなりませんでしたが、萩尾くんは直接だと思って決めようと蹴って、それを決めたわけですから、これはこれでよし、と私はそう思いました。

何人かのメンバーを欠いていたとは言え、大敗と言っていいような負け方は久しぶりです。
この試合に出た3年生の中から、何人高円宮杯に出られるのかはわかりませんが、この経験を生かして、次の機会に復仇して欲しいものです。

ここのところ試合が立て込んでいて、遅くなりました。
夏の終わりのお話です。
8月20日、土曜日の準決勝は、同じ日にトップチームのリーグ第19節FC東京戦を控え、車で3時間以内に帰ってこなければ間に合わないスケジュールでした。

準決勝 ヴィッセル神戸

準決勝は13:30からの第2試合。
会場には第1試合、ヴェルディユース-マリノスユースの前半終了間際に着いたのですが、なんとマリノスが7-1と奇禍に遭って必ずしもベストではないとはいうヴェルディ相手ながら圧倒、強さを見せて勝ち上がっていました。
正直これは強いなと圧倒されていたのですが…。

【ヴィッセル神戸】
---------01中村③--------
02飯尾③--03武田③--04高島③--05谷尾③
------06天清③--10須崎③-----
16小巻③--------------13福留③
------09小林③--11藤松③-----
.
------09岸③---11武富③-----
---06永田③--10田仲③--07高橋峻③-
---------08山田直③-------
02池田③--03和田③--04菅井③--12森田②
---------16高山③--------
【浦和レッズ】
(35分ハーフ)
'03浦和【得点】02池田③(アシスト:12森田②)1-0
'07神戸【得点】09小林③ 1-1
'12浦和【得点】11武富③(アシスト:09岸③)2-1
'21浦和【得点】09岸③(アシスト:06永田③)3-1
'24浦和【交代】10田仲③→15石沢②
'34浦和【得点】15石沢②(アシスト:11武富③)4-1
'35神戸【交代】13福留③→14中谷③
'37神戸【得点】14中谷③ 4-2
'39神戸【警告】05谷尾③
'42浦和【警告】16高山③(通算1枚目)
'48神戸【警告】04高島③
'58浦和【得点】15石沢② 5-2
'61浦和【交代】02池田③→18藤田③
'63浦和【交代】11武富③→14原口②
'65浦和【交代】09岸③→13葺本②
'66神戸【交代】06天清③→07和田③
'69浦和【交代】07高橋峻③→17沼③
'70神戸【交代】02飯尾③→17菊池③

対戦相手のヴィッセルは、マリノス追浜との1試合ぐらいしか見ていないのですが、身体能力の高い16小巻選手などを中心としたなかなか実力のあるチームです。
レッズは、この相手をセカンドボールをほとんど奪って圧倒します。
前半のシュート数は10:2、ほとんどハーフコートでゲームを進めるような状況でした。

開始3分にはいきなり、中盤右サイドでボールを持った峻希くんから、さらに右外側を走りぬけた森田くんにパスが通り、ゴール前へクロス、こぼれ球に走りこんだ池田くんが決めて先制します。
4分後にはFKからFWに走りこまれてヘディングシュートを決められ、同点に追いつかれるのですが、12分には中盤で相手のパスを奪った岸くんがそのまま攻め上がり、相手を十分にひきつけてからコンビを組む武富くんにパス、これをやすやすと決めて2点目、21分には左サイドを突破した永田くんから岸くんにパスが通り、岸くんが決めて3点目、ロスタイムにもインターセプトから切れ込んだ峻希くんが放ったシュートがバーに当たって跳ね返ったところをつないで、24分には早くも田仲くんと交代していた石沢くんが決めて4-1として前半を終了します。

これは楽勝として、マリノス以上の点差が付けられるかなどと思ってもいたのですが、後半開始早々の2分には、ハーフタイムに交代で出てきた14中谷選手に、パスミスで奪われたボールをドリブルで持ち込まれ、そのまま決められて4-2とされ、その後の時間も少し攻められます。
後半23分には武富くんのクロスを相手DFがクリアミスしたところを石沢くんが決め、5-2と突き放して勝つことはできましたが、マリノスの出来から考えて、翌日に不安は残す内容ともいえました。

もっとも、その時の私たちは、如何に早く出発して、18時からのトップチームの試合に間に合わせるかが最大の関心事だったわけですが(復路は渋滞も事故もなく、試合開始30分前には埼スタに到着できました)。

決勝 横浜Fマリノス(新子安)

前夜のトップチームの快勝を受けて、気分良くJヴィレッジへ向かいます。
相手は強力ですが、この頃になると不安は忘れていました。

【横浜Fマリノス】
---------01森本③--------
---03清水③--04臼井③--05大沢③--
------07佐藤③--06谷岡③-----
11曽我③-----08荒井③-----13吉崎③
------10斉藤③--09端戸③-----
.
------09岸③---11武富③-----
---06永田③--10田仲③--07高橋峻③-
---------08山田直③-------
02池田③--03和田③--04菅井③--12森田②
---------16高山③--------
【浦和レッズ】
(35分ハーフ)
'23横浜【交代】06谷岡③→02上阪③
'25横浜【警告】02上阪③
'32浦和【得点】10田仲③ 1-0
'37横浜【警告】02上阪③
'37横浜【退場】02上阪③
'49浦和【得点】09岸③(アシスト:06永田③)2-0
'57横浜【交代】11曽我③→12松尾③
'68浦和【得点】06永田③(アシスト:11武富③)3-0
'70浦和【交代】11武富③→18藤田③

この日は、前日の準決勝よりも多少風が吹いています。
レッズは前半風上から攻めることになりました。
試合の様子は動画配信などもされているので、ご覧になった方も多いかと思いますが、前半は準決勝に引き続き、シュート数で16:3というように相手を圧倒します。
時折マリノスの強力な2トップに脅かされながらも、中盤を制圧して、多数のチャンスを生み出します。

先制点は焦れ始めてきた32分、武富くんからのパスを受けた田仲くんがシュートを相手DFが身体で防いでこぼれたボールを再び蹴りこんだものでした。
前半を1-0で終了することができたものの、まだまだ不安でした。
マリノスは準決勝のヴェルディ戦で数本のミドルシュートを決めており、そして後半は風上から攻められるのです。
チャンスがありながらも1点しか決めることができなかった事実は不安さを掻き立てました。

後半は1点リードを許したマリノスも必死に来て、時間帯によっては押し込まれる展開もあります。
しかし開始2分には前半既に1回の警告を受けていた上阪選手が2回目となる警告を受け、退場となっていたのは、彼らにとって体力的な面でも過酷となっていたのでしょう。

レッズは後半14分に左サイドを突破した永田くんがゴール前に流し込んだパスを岸くんが決めて2点目、後半33分には武富くんのパスから永田くんが決定的な3点目を奪って試合を決めました。

レッズはマリノスの攻撃を粘り強いディフェンスで防ぎ、そのまま無失点でこの試合を終了、この試合の応援にバス2台で駆けつけた、水戸で行われたJリーグサハラカップ 水戸ホーリーホック戦に出場しなかったユースの選手、この試合のベンチに入れなかった、あるいは登録されなかった1~2年生などのジュニアユースの選手、同時期にJヴィレッジで行われていた全日本女子ユース(U-15)選手権(レッズは惜しくも予選グループ2位で準決勝進出を逃す)に出場していたレディースジュニアユースの選手や森GM、坂庭レディース監督などの前で、大山、中村の代以来の4年ぶり2度目の優勝を決めました。

いよいよ決勝トーナメントに進出しました。
決勝トーナメントは予選グループ上位2位の16チームで争います。
ROUND-16、準々決勝、準決勝、決勝と4勝すれば日本一です。

今回はお盆のUターンラッシュを鑑み(方向は逆だけれど)、電車で行ってみます。
電車で行くJヴィレッジには、車でお手軽に行くのとはまた違う趣き(?)があります。

ROUND-16 柏レイソル

灼熱の中…(Pitch5)柏レイソルは、セレッソ大阪、FCみやぎバルセロナ、徳島ヴォルディスと同じAグループで、セレッソ大阪と引き分け、それ以外の2チームに勝って2勝1分の勝ち点7で得失点差でグループ2位となって決勝トーナメントへ進出してきています。

【柏レイソル】
---------01奥山③--------
02御牧③--18茨田②--07島川③--17庭月野③
------06畑田③--08仙石③-----
---------22武富③--------
---09比嘉③--19工藤③--11山崎③--
.
------09岸③---11武富③-----
---06永田③--10田仲③--07高橋峻③-
---------08山田直③-------
02池田③--03和田③--04菅井③--12森田②
---------16高山③--------
【浦和レッズ】
(35分ハーフ)
'07木白【得点】19工藤③ 0-1
'08浦和【得点】08山田直③ 1-1
'14浦和【得点】09岸③ 2-1
'35木白【得点】11山崎③ 2-2
'76木白【警告】08仙石③
.
(PK戦)
浦和 07高橋峻③○ 11武富③○ 06山田直③○ 10田仲③×  03和田③○
木白 09比嘉③ × 06畑田③○ 19工藤③ × 11山崎③○

決勝トーナメントに入って以来、給水タイムがとられないようになりました。果たしてそのためか知れませんが、決勝トーナメントに入ってから、後半クオリティの落ちる試合が増えたようです。
この試合は、近隣のチームとしてお互い手の内を知った中(大会直前にも練習試合をしているそうです)で、前半、後半、延長戦と激しいプレーを繰り広げることになりました。

レイソルは19番の長身・工藤選手(172cm)を1トップ気味に張らせる3トップで、彼に当てて落とすもあり、両サイドバックの2番・御牧選手と17番・庭月野選手のサイド攻撃もあり、単に高さに頼ったチームではありません。
それをコントロールするのは中央の22番・武富選手。彼は3年前に全国を制覇したFC浦和の一員で、田仲くんや山田直輝くん、永田くん、高山くん、藤田くんのチームメイトでした。

負ければ終わりのこうした試合の場合、前半は様子を見ながら後半勝負なんてことが多いものです。しかし、いろいろな意味で知った同士として、最初から激しくぶつかってきます。
開始7分にはレイソル右サイドからのクロスを中央で19番に頭で決められて失点、レッズも負けることなく8分に永田くんとのワンツーで抜け出した山田直輝くんが、飛び込むGKの直前でワンタッチして同点に追いつきます。

さらに14分には永田くんのシュートをGKが弾いたところに岸くんが詰めて鮮やかに逆転します。
前半はレッズリードのまま終了するかと思われた前半ロスタイム、中央を抜け出した相手に決められて同点に追いつかれて前半は終了しました。

延長戦突入後半も互いに点を取ろうと激しく攻め合いますが、レッズは次第に攻め手をなくして攻められる時間が長くなってきます。
レイソルもだんだんロングボールの多い単調な攻撃が増えてきます。
そして後半も終了し、前後半10分ずつの延長戦(Vゴール無し)に入ります。

そして延長戦も互いに3本ずつのシュートを放ちますが無得点に終わり、PK戦に入ります。
まず最初の峻希くんはGKに触られながらも決め、レイソルの1人目を高山くんが止め、武富くんが決め、レイソルの2人目には決められますが、直輝くんが決めると、続く3人目を高山くんが再び止めて3-2でリードを奪います。
あと1人決めれば勝利というところで、田仲くんは止められましたが、和田くんが決め、PK戦は4-2でレッズの勝利、準々決勝へ進むことになりました。

準々決勝 京都パープルサンガ

試合開始(Pitch3)京都パープルサンガはヴェルディ、ACNジュビロ沼津、FC五十嵐と同じFグループで、2勝1分の結果を残してグループ1位で決勝トーナメントへ進出、01ディアマントFC鹿児島を1-0で破って準々決勝へ進んできました。

【京都パープルサンガ】
---------01寺石③--------
05長谷川真③15松原②--04西川③--08山田③
---------22井上②--------
---09高山③--06福原③--11澤田③--
------14市川③--18長谷川将③------
.
------09岸③---11武富③-----
---06永田③--10田仲③--07高橋峻③-
---------08山田直③-------
02池田③--03和田③--04菅井③--12森田②
---------16高山③--------
【浦和レッズ】
(35分ハーフ)
'13京都【警告】06福原③
'41浦和【警告】04菅井③(通算1枚目)
'41京都【交代】18長谷川将③→13松永③
'49京都【交代】14市川③→19沖②
'58京都【交代】11澤田③→25濟川②
'66浦和【交代】10田仲③→15石沢②
'66浦和【交代】11武富③→18藤田③
'76京都【交代】09高山③→02田中③
'88浦和【得点】09岸③(アシスト:18藤田③)1-0

連戦で選手たちは疲労困憊しています。
そして、その疲労の色は、前の日に大激戦を演じたレッズの方により濃かったようでした。
しかしそれでも、前半はレッズのほぼ一方的なハーフコートゲームでした。
PKで先制のチャンスもありましたが、失敗して逃すなど、ここで決められなかったのが後で大きく影響することになります。

後半となるとレッズはすっかり足が止まってしまい、サンガの前線へのロングパスにより、DFラインは上がれなくなり、中盤が間延びして幾度もチャンスを作られることになります。
何度もの決定的なピンチは前の試合でPKを2本ストップしてノッている高山くんが防ぎます。

シュート数でみても、前半は7本対1本なのが、後半は4本対5本と逆転しています(公式記録(PDF)

歓喜そして2日連続の延長戦、前半も無得点で終わった後半8分に、相手のクリアボールを拾った藤田くんが浮き球で出したパスに抜け出した岸くんがGKと1対1を決めてついにリードを奪いました。

最後の2分も凌ぎ切り、苦しい勝利を掴みました。
体力的に厳しい局面を耐えることができたのは、最終ラインの菅井くんや池田くんの叱咤によるものでしょう。

この勝利を持ってレッズは準決勝に進出します。
恐らくはトーナメント中でもっとも苦労した準決勝進出です(奇禍に遭遇したヴェルディは除き)。
そしてそのことは、逆にもっとも大きな経験とも言えそうです。

全クラもU-15になると、ちょうどお盆の時期に開催されます。
選手の親御さんがお祖父ちゃんお祖母ちゃんから弟妹に至るまで総動員でJヴィレッジに集まるのも、そうした時期的なこともあるのかも知れません(U-18のユースの方はせいぜい両親が来るだけになります)が、ともかく帰省ラッシュで道路が渋滞します。
過去の苦い経験に鑑み、今回は電車をベースに考えていたのですが、2日目は夜の18時から埼スタでナビスコカップのエスパルス戦があり、3時間半の時間差だと、車ならひょっとして間に合うかもしれないということで、2日目に車で帰るために、もし仮に渋滞に遭っても余裕なくらいの夜中出て行って、朝早く着きすぎるようなら向こうで寝ていれば良いじゃないかと思いました。

結局、同様に考えていた某さんに同乗させてもらう事ができ、朝の3時に浦和を出発します。
混雑する三郷JCの先まで下道で行って、いわきに到着したのは朝の5時過ぎ。
いわきではいわき健康センターで朝風呂を浴びたり、市場食堂で朝ご飯を食べたり(お米がおいしかった…)して時間を潰しつつ、9時過ぎにJヴィレッジに入りました。

初日 アビスパ福岡

初日(Pitch7)この大会のレギュレーションでは、予選のグループ上位2位までが決勝トーナメントへ進めます。
ですから、序盤であればU-18の大会ほど1敗はシビアではありません。
とはいっても初日から負けたくないのは当然で、日程的にこの日3試合目とあって緊張はほぐれつつも、様子を探りつつのゲーム開始となります。

【アビスパ福岡】
---------01笠川③--------
05宮本③--04原田③--03坂井③--02中田③
------06関屋③--10山崎③-----
08諌山③--------------12伊東③
------19吉原②--11緒方③-----
.
------09岸③---11武富③-----
---06永田③--10田仲③--07高橋峻③-
---------08山田直③-------
02池田③--03和田③--04菅井③--12森田②
---------16高山③--------
【浦和レッズ】
(35分ハーフ)
'08浦和【得点】09岸③(アシスト:07高橋峻③)1-0
'23浦和【得点】06永田③(アシスト:11武富③)2-0
'44浦和【得点】11武富③(アシスト:03和田③)3-0
'48福岡【交代】19吉原②→09石橋③
'48福岡【交代】02中田③→18鷹尾②
'48浦和【交代】09岸③→13葺本②
'49浦和【交代】06永田③→18藤田③
'50福岡【交代】06関屋③→14首藤③
'51浦和【得点】18藤田③(アシスト:08山田直③)4-0
'53浦和【交代】11武富③→14原口②
'58浦和【交代】10田仲③→15石沢②
'66浦和【得点】13葺本②(アシスト:07高橋峻③)5-0
'67浦和【交代】02池田③→05加瀬②

しかしながら、この試合ではキャプテンマークを巻く高橋峻希くんがキレキレで、面白いように右サイドを突破します。
開始8分にはエンドラインまで突破してマイナスに戻したパスを走りこんだ岸くんが決めて1点目、23分に武富くんのパスを受けた永田くんがシュートを相手DFに身体で止められたボールを再びシュートして2点目を取り、2-0として前半を終了します。

やられていたとは言えアビスパもキャプテンの10番山崎選手を中心とした、某氏曰く「強いとは言えないかも知れないけれど、志の高い好チーム」で、点差ほどの力の差はありません。
後半には、GK高山くんの好セーブで2~3点をかろうじて防ぐようなシーンもありました。

3点目は後半9分、カウンターの局面で岸くんのパスを受けたオーバーラップしていた和田くんのシュートがポストで跳ね返ったところに詰めた武富くんが決めます。
後半16分には、田仲くんのパスを受けた山田直輝くんが左サイドをドリブルで突破、DFをかわして中央に送ったパスを武富くんがスルー、ファーサイドで待っていた藤田くんが決めて4点目、最後は原口くんとの連携で抜け出した峻希くんが右サイドから送ったパスを葺本くんが決めて5-0で初戦好スタートを切ることができました。

終盤には負傷から復帰したばかりの加瀬くんも試運転を行うことができました。

2日目 ガンバ大阪

ガンバでかっ!(Pitch4)2日目は大塚選手や米田選手といった代表、代表候補選手や、先日韓国で行われたMBC世界ユースサッカー大会で活躍、韓国紙(中央日報)に「13歳の宇佐美貴史君、「第2の中田」の可能性」と報じられた宇佐美選手などを抱える、この予選でも山になると思われる対戦でした。

【ガンバ大阪】
---------01金谷②--------
02押③---03菅沼③--04宮武③--13岡田③
------06田中③--10河本②-----
---08米田③--------25宇佐美①-
------09大塚③--11鎌苅③-----
.
------11武富③--09岸③------
---06永田③--10田仲③--07高橋峻③-
---------08山田直③-------
02池田③--03和田③--04菅井③--12森田②
---------16高山③--------
【浦和レッズ】
(35分ハーフ)
'42大阪【警告】09大塚③
'46大阪【交代】11鎌苅③→07有馬③
'50浦和【得点】11武富③(アシスト:10田仲③)1-0
'58浦和【警告】02池田③(累積1枚目)
'61大阪【交代】10河本②→24原口②
'62浦和【交代】09岸③→18藤田③
'62大阪【得点】08米田③ 1-1
'63浦和【交代】11武富③→13葺本②

ガンバ大阪は、先発メンバー中170cm以上を5人(うち2人は180cm台)抱える大型チームで、U-15代表の9番大塚選手(176cm)にボールを集めて展開してきます。
対するレッズは、先発メンバー中では高山くんだけが170cm超(176cm)で、その「高さ」に苦労させられます。

しかしながら、ロングボール(ハイボール)の多いガンバに対し、パスをつなげて相手を翻弄します。2年生だから、ということもあるのか、やや不安定なガンバのGKにプレッシャーをかけてキックミスを誘ったりもしていました。
前半を0-0で終えた後半15分、岸くん→田仲くん→武富くんと前線の3人でつないだボールを武富くんが決めて先制します。

その後のレッズは、和田くん、菅井くんの粘り強いディフェンスと、中盤で精力的に動き回る山田直輝くんなどの働きもあり、攻めにかかるガンバをかわしてカウンターを仕掛けます。
が、後半27分、ゴール前でFKを取られ、これを競り合いの中で頭で決められ、同点に追いつかれます。
その後も両チーム攻め合いますが、いずれも得点には至らず、引き分けで終わりました。

初日にガンバはエスパルスに勝っていますから、この時点でレッズとガンバは1勝1分で並んだ状態、他の2チームのエスパルスとアビスパは引き分けたことから勝点4の2チームと勝点1の2チームに分かれた事になりました。

色々な要素がありますから一概には言えませんが、アビスパに作られたピンチほどにはガンバにはピンチを作らされなかったように思います。
話題の宇佐美くんについては、特別に派手なプレーを披露することはありませんでした(例えば峻希くんのような)が、逆に1年生で違和感なく周囲に溶け込んでいること自体が凄いのだろうなと思い直しました。

最終日 清水エスパルス

勝負!(Pitch1)1勝1分の勝ち点4、得失点差もアビスパ相手に稼いだ+5点が大きく、1敗1分勝ち点1のエスパルス、アビスパに対して優勢な状態で勝負の日を迎えました。
折りしもトップチームが前日対戦し、長谷部の得点でレッズが勝利したばかり(埼スタまでの苦難の道はまたいずれ書きます)。
この日は前日とは逆にエスパルスが上下オレンジのホーム、レッズが上白下黒のアウェイユニで対戦しました。

【清水エスパルス】
---------16柴田③--------
04望月卓③-06岩崎③--18望月恭③-02深澤③
------15西澤③--13杉山③-----
---05吉川③--------03佐野傑③-
------10前田③--19鍋田②-----
.
------09岸③---11武富③-----
---18藤田③--10田仲③--07高橋峻③-
---------08山田直③-------
02池田③--03和田③--04菅井③--12森田②
---------16高山③--------
【浦和レッズ】
(35分ハーフ)
'07浦和【得点】11岸③(アシスト:07高橋峻③)1-0
'15浦和【得点】18藤田③(アシスト:07高橋峻③)2-0
'29清水【交代】05吉川③→08佐野孝③
'29浦和【得点】10田仲③(アシスト:11武富③)3-0
'34浦和【得点】10田仲③(PK)4-0
'35浦和【交代】09岸③→14原口②
'35清水【交代】13杉山③→12横山③
'47浦和【交代】02池田③→05加瀬②
'47浦和【交代】12森田②→15石沢②
'48清水【交代】03佐野傑③→11曽根③
'58浦和【交代】16高山③→01慶徳③
'63清水【交代】15西澤③→25柴原①
'63清水【得点】25柴原① 4-1
'66浦和【交代】10田仲③→25礒部①

エスパルスには去年の春の鹿島フェスティバルの決勝で大敗しており、今の2年生にとってはリベンジすべき相手です。
エスパルスの前線にいる鍋田選手は、原口くんや葺本くんとともにU-12ナショトレで一緒で、原口くんは江南南時代に対戦したこともあります。

そんな想いとは無関係に、7分、15分にいずれも峻希くんのパスから2点を先制、さらに前半終了間際の29分、35分に田仲くんが点を取って4-0とすると、ゲームとしてはほぼ終了ということになります。
なぜなら、エスパルスはこの試合で5点差ほどをつけて勝たなければ2位以上を確保できないことがわかっていたからです。

後半は互いに多くの選手を投入しますが、恐らくはそのためもあって後半は膠着します。
均衡が破れたのは後半28分、エスパルスの1年、柴原選手が前線に投入されると、マークの確認も終わらないうちにシュートを受けて失点しました。

レッズも対抗するように1年の礒部くんを投入して攻めますが、試合はそのまま終了、4-1でレッズの大勝に終わりました。


実を言うと、2位で勝ち抜くとトップチームのリーグ第19節FC東京戦@埼スタと被る準決勝が11:00からになって、ハシゴ観戦をするにしても楽になります(1位は13:30~)。
まぁしかしながら、贅沢を言っても仕方がないですね。

全クラ(U-18)も終わったので謀叛気を起こすことなく、日本平へ行きました。

nikkansports.com > サッカーTOP > Jリーグ > ナビスコ杯スコア速報> 清水-浦和
スコア速報を見る限りでもそうですが、内容でも互角でした。
決してJリーグ ファンサイト[ J's GOAL ]などで「内容で上回ったのは清水だが、試合の「勝ち方」という意味では2試合続けて浦和が上をいった」エスパルスの方が内容が良かったという言い方をしているものもあるようですが、比較してもエスパルスがそれほど良いとも思えませんでした。
ロングボールを放り込むだけではあまり面白みがありませんね。

それはさておき、代表や怪我などによる選手の離脱でベストメンバーが揃えられないというのは何処も同じようで、エスパルスも岩下(18歳)、山本(17歳)、岡崎(19歳)といった若い選手を使ってきました。
レッズはこの日、横山(20歳)、セルヒオ(16歳)の2人が先発、細貝(19歳)が交代で出場しました。
エスパルスの岩下、岡崎、それにレッズの細貝は今年の新入団選手で、エスパルスの山下はユースの3年生、レッズのセルヒオはもちろんユースの2年生で、いずれも先日の全クラには出場せずにトップチームへ専念している選手です。

彼らがユースチームに参加したならば、それぞれのチームの力もそれなりに変わったとも思われるのですが、ユースチームというものの存在意義を考えるのならば、16歳、17歳という年齢でも、力があるのならばどんどん高いレベルで経験を積ませることに大きな意味があるわけです。
そういう意味では、彼らはそれぞれのユース組織と言うものがうまく機能している証左と言うこともできるのかもしれません。

高校のサッカー部では岩下、岡崎といった選手のように18歳、19歳という年齢になって初めて経験できることをいち早く経験できるわけです。
細貝のように高2の17歳で特別指定選手としてさらに早く場が与えられる選手もいますが、仕組み的にやはり一握りの選手のみとなります。

さて、レッズの場合、彼らの世代のあとが加入2年目の横山、出場機会はなかったもののトップチームで初めてベンチに入った新井(いずれも20歳)が続いて、その上はもう加入4年目の長谷部誠(21歳)となるわけです。
この日の活躍などを見ても時々忘れそうになりますが、まだまだ若いんだなということを気付かされます。

こうしたメンバーの揃わない苦しい状況で勝ちを収めることができたというのはとても大きなことです。ホーム&アウェーの半分が終わっただけの状況ですが、少なくとも勝ちは勝ちとして絶大な価値があります。
次のホームでは、ポンテとマリッチという新戦力がいよいよお目見えし(マンU戦では途中出場でしたから)、代表組も復帰してきます(よね?、たぶん)。
ネネはまだ復帰できないようですし、永井と達也も怪我がどうなるかわからない、平川もこの試合でももう一つ調子が悪そうでしたが、その調子がどうかわからないなど不安材料もありますが、久しぶりのホームの公式戦が楽しみです。

JヴィレッジPitch3この試合の前日はいわきに泊まりました。
サイトの更新は京ぽんから。
バッテリーだけが問題だったので、充電器を持って行きました。
夜ちょっと飲みに行って23時ごろ帰ってきたので、更新が終わって風呂に入って寝たのは4時とかになってましたが…。

決勝トーナメント1日目は第1試合から観戦。
試合はFC東京-横浜Fマリノス。
マリノスが勝ち、崩れ落ちるFC東京の選手たちを見ながら、夏の終わりを感じていましたが、あまり感傷に浸っている間もなく第2試合のレッズの試合です。

相手がアルディージャかも知れないということを聞いたとき、育成部の村松さんは「あんまりやりたくない」ということを言っていました。
なぜならば練習試合なども含めて何度も対戦した経験があり、今更対戦したところで、新たに得るものはないからです。

しかしながら、トーナメントのもう1つの山にガンバ、マリノス、FC東京、グランパスなどといったチームがひしめいているのを思うと、組み合わせに恵まれたというのは正直な感想でした。
相性のいいアルディージャと初戦戦って、あまり調子が良さそうではないヴェルディを破れば上の4チームで潰しあった残り1チームとだけ対戦、今年は準決勝からスタジアムでの試合でしたし、次はヴェルディかエスパルスか、マリノスが決勝に行ったら高円宮杯も確定で…とか先のことも考えていました。

【大宮アルディージャ】
---------21松本②--------
03小山慎③-05西村③--04堀口③--09内村③
------19川辺②--06山本③-----
---23横田②--------08伊藤③--
------07栗原③--25柿沼①-----
.
---------12小池③--------
------07萩尾③--14山田純③----
24広瀬②--19佐藤②--18金生谷②-11西澤③
---03野島③--05堤③---04小松裕③-
---------16大橋③--------
【浦和レッズ】
(40分ハーフ)
'36大宮【交代】25柿沼①→18坂本②
'50浦和【交代】11西澤③→17鈴木竜②
'51大宮【交代】07栗原③→24渡部①
'58大宮【得点】06山本③ 0-1(CK)
'58浦和【交代】18金生谷②→06渡部③
'59浦和【警告】06渡部③(通算1枚目)
'63浦和【交代】07萩尾③→09市川③
'71浦和【得点】17鈴木竜②(アシスト:06渡部③)1-1
'75大宮【交代】08伊藤③→11金本③
'84大宮【得点】06山本③ 1-2(PK)

チームにとっては大事な試合、ダービー云々とか、地元地域の市場政策上のなんちゃらとかは正直関係なく、この試合に臨むに当たっては、必死になってくる相手にどう自分のリズムで立ち向かうかといったテーマがあったはずです。
そこへ来て、広瀬監督は予選1日目の怪我から早くも復帰した小松裕志くんとやはり怪我上がりの西澤くんを先発に起用、田中くんと広島戦で受けた2枚目の警告のために出場停止の宇賀神くんという両サイドをベンチ外に置き、初出場の広瀬くんを左に、怪我明けの代志也くんを右に展開させます。

さらに山田純輝くんを萩尾くんと並べ、1トップの下に2枚が並ぶ形をとってきました。
レッズはコイントスの結果、セオリー通り風上のサイドを取り(あるいは取らされて)、前半は風下のアルディージャに襲い掛かります。

結論としては、レッズはきれいなサッカーをやろうとしすぎたのではないかと思います。
トップ下に並ぶ2人からスルーパスが1トップの小池くんに通り、4~5回GKと1対1の状況になりますが、そのいずれもがオフサイドと判定されます。

前半はレッズゴール側からアルディージャゴール側に向かって結構強い風が吹いています。
そうすると浮き球のパスは風で行き脚がつき、それにあわせるFWはどうしても少しずつ抜け出すタイミングが早くなってしまいます。
新ルールのおかげで、副審が旗を上げるタイミングは遅くなっています。
ディフェンスラインを抜け出して、さぁGKをどう抜こうかと考えだしたタイミングで笛が鳴るのはあまり気持ちの良いものではありません。
それに誰もが最終ラインからは意識が外れた時に判定されるわけで、果たしてそのオフサイドが妥当なものであったかどうか、審判以外にはよりわかり辛くなっています。

前半のシュート数がレッズ2、アルディージャ0というのが前半の状況を物語っています。
相手の苦手意識をかきたてるためにも欲しかった先制点は、有利なサイドを取った前半には得られませんでした。
普段と違うやり方と強風に慣れる前に前半が終わってしまった印象です。

後半は前述したとおり、アルディージャがDFの裏を狙って放り込んでくるボールに対して、守備の巧い堤くんや、高さに強い野島くんまでもが刻々と変化する風のために、度々目測を誤って落下点より前に被ってしまい、ゴールへ戻りながら苦しい形でクリアすることで、度々CKのチャンスを相手に与えてしまうことになります。

アルディージャのCKは後半8本、そんな中の1本、CKのボールすらゴール側へ曲がるような風の中、これまでよくゴールを守ってきた大橋くんと両チームの複数の選手が競り合う中、記録としては誰も触らずに直接ゴールが決まってしまいます(私の位置からは大橋くんが触って入ったようにすら見えました)。

自分の方のパスは勢いを失って苦しい形で前線に渡るためにゴールキックですら巧くつなげられず、組み立てられない状況に業を煮やして、50分には既に西澤くんに代えて鈴木竜基くんを投入して従来どおりの2トップ(純輝くんを右サイドに)に切り替えたところで、それでもなおなかなかうまく行っていないところでしたから、自陣に引き篭るだろう相手に、このまま1点のリードを守られて負けてしまうのかという予感がしていました。

ところが、失点直後に金生谷くんに代わって投入された渡部くんが左サイドからクロスを入れ、それが逆サイドまで流れたところに走りこんだ竜基くんがやや遠めから決めて同点に追いつきます。

我々は善戦したいわけではなく、勝ちたいのですから、勢いに乗ってその後の時間帯は攻めつづけますが、ロスタイム、パスミスをカットされて切り込まれた相手を、ペナルティエリアの角のライン上で引っ掛けて倒してしまい、主審は決定的な時間帯のこのプレーをPKと判定、これを決められて、間もなく試合は終了しました。

オフサイドにせよ、PKにせよ、主審の判定がということも出来ますが、そもそも両者にはその程度は問題にならないくらいの相性というか、実力差はあったはずです。
風にしても吹くタイミングによっては一方に不利になるということもあるにせよ、全体的に見れば双方に同じように働くはず。

きれいなサッカーをして勝ちたい、それはまさに矜持というものですが、別の相手でもそれに拘ったかどうか、いや80分間ずっと拘っていたわけではないのですが、あるいは、やはり組みしやすい相手と見て柔軟性を失っていた部分があったのかも知れません。

常ならばそれで通用したのかもしれませんが、相手は自信をつけて恐れを抱かなくなっており、強風という環境を活用してきました。
即ち前半はオフサイドに助けられながらも守備に徹し、後半は風に乗せてハイボールを放り込むという方法で。

村松さんは「育成効果が上がらない」という意味でやりたくないと言っていたわけですが、心理的な意味でもやはりここでは「やりたくない」相手だったのかもしれません。
我々にしても「油断するな」といいつつもどこかで甘く見たところがあったのではないかと思いますし、何人かの新戦力をここでまとめて投入したチームにも、多少油断があったのかもしれません。

前半風下を取っていたらとか、前節と同じ先発メンバーだったらとか、(空いている10番をつける)セルヒオがいたらとかとも考えますが、いずれも勝てるという確証を持つには至りません。

風が無ければ、もう少し猶予とチャンスが与えられたのではないかとも思いますが、現に風は両者に公平にあったわけで、その程度の自然環境で両者の差がなくなるとすれば、元々両者に力の差は無かったことになってしまいます(風は両者に吹いていたのですから)。
しかしながら、差はないと簡単に評価してしまうことには違和感があります(贔屓ということだけでなく、例えば国体の埼玉県国際ユースの県選抜メンバーでは18名中でレッズ:11名、アルディージャ:4名、他は浦和東:2名に伊奈学園:1名と大きな差があります)。


いずれにしても、レッズユースにとって今年の全クラは終わりました。
まだ、プリンスリーグの順位決定戦もあれば、高円宮杯も出場権がかかっていますし、国体へも3年生8人が選出されています。
そうした大会へ出場しない選手も、サッカーはこれで終わりではなくて、これからも続いてゆきます。

Jヴィレッジいよいよ最終日を迎えました。
相手はサンフレッチェ広島、一昨年の決勝、去年の準決勝で苦杯を舐めさせられた相手です。

先発メンバーは2日目のものと一緒で、この難敵を迎えます。
試合は、風上の前半を0-0で終えたあと、後半堤くんや吉田くんが上がったタイミングでサンフレッチェの11番木原選手に右サイドを突破され、角度のないところを決められて先制されます。
先制して勢いに乗る相手に対し、レッズもよく対抗し、CKから渡部くんがミドルシュートを撃ち、それが相手DFに当たってこぼれたところをセットプレイで上がっていた野島くんが決めて同点に追い付きました。

そのあとも両チーム勝利を目指して戦いますが、得点には至らず、試合終了となりました。

これでサンフレッチェは2敗1分けの4位での予選落ち、レッズは2勝1分けの1位での予選突破が決まったのですが、レッズの選手たちに喜びの色はありません。
やはり雪辱を果たしたかったのだろうと思います。

この試合のあと、残りの試合が行われ、紆余曲折はあったのですが、決勝トーナメントの初戦は大宮アルディージャとのさいたまダービーとなりました。
相手はレッズということで、気合いをいれて来ることでしょう。
関東九決をくぐり抜けた相手を甘く見ることはできません。

ここを勝てば次の準決勝からJヴィレッジスタジアムでの試合となります。
そして、2年振りの決勝進出、以前2度に渡って決勝で阻まれた2度目の優勝をこのメンバーに果たして貰いたいものです。

この週末は浦和と広野の往復で消耗していました。
今日は通常世界へ一時帰還です。

1日目 愛媛FC

遠方の火力発電所の煙突が霧で煙って宙に浮いているように見えるJヴィレッジ初日の第一試合ということで、遅れないように7時には家を出ます。車で、だいたい2時間ちょっとくらいでしょうから、9時半ぐらいには着くでしょうという目論見です。試合は10時半からですから、1時間は余裕を見ていたわけです。

しかしながら、もう慣れっこですがまずは三郷JCTでの常磐道へ入るための渋滞(故障車がレーンを狭めていたようです)、さらには友部JCTの自動車7台が関係する玉突き事故による通行止めからくる渋滞に予定を狂わされます。
渋滞に捕まっている間に通行止めは解除されましたが、まだところどころ渋滞は残っており、Jヴィレッジへの到着は第一試合の終了予定時間である12:15頃。
渋滞中にもう間に合わないことはわかりきっていたので(さらには今回寝坊とか自分のミスはなかったので)あまりショックはありませんでしたが、大会プログラムを購入して、見ていた人に話を聞いて、滞在1時間ほどでボーダフォンカップのために再び浦和に戻りました。

日本クラブユースサッカー連盟にこの試合の公式記録がアップされています(注:PDFファイル)。
まったく数年前から見れば便利になりましたねぇ。

この公式記録と見ていた人の話を総合するとこんな感じです。

------12小池③--09市川③-----
13宇賀神③----07萩尾③-----25田中宏②
------19佐藤②--18金生谷②----
---03野島③--05堤③---04小松裕③-
---------16大橋③--------
(45分ハーフ)
'32【得点】愛媛FC 0-1
'44【交代】09市川③→17鈴木竜②
'46【得点】05堤③(PK)1-1
'52【交代】19佐藤②→06渡部③
'60【得点】12小池③(アシスト:07萩尾③)2-1
'61【得点】17鈴木竜②(アシスト:25田中宏②)3-1
'66【交代】13宇賀神③→14山田純③
'69【交代】04小松裕③→15吉田③
'75【得点】06渡部③(アシスト:17鈴木竜②)4-1

内容を箇条書きにするとこんな感じ。

  • 前半は芝に慣れていないということもあるのか、動きが硬く、相手に遠目から撃たれる。
  • そうこうするうちに失点、前半は劣勢のまま終了(PK失敗などもあり)。
  • 後半早々、堤のPKで追いつく。
  • さらに栄子、竜基の連続ゴールで突き放す。
  • 特に栄子(小池くん)のゴールは、後方からの浮き球を走りながら左足のワントラップで収め、そのまま右足で決めた見事なシュートであった。
  • 最後は渡部が見事なロングシュートを決め、4-1で終了。
  • 逆転勝ち、ということもあり結構盛り上がったらしい。
  • 裕志くんが相手選手との接触で負傷して交代した。

2日目 ジェフユナイテッド市原・千葉

2日目は15時からの3試合目、余裕を持って11時前には着きました。
そこでJヴィレッジの中のレストランで、恒例のバイキングで食事。
「ドイツフェア」を銘打っていたのですが、ドイツっぽかったのはジャーマンポテトくらい?
どの辺がドイツなんだろうと…?

で、そのあとは第2試合を観戦、せっかくなのでPitch5でグランパス-三菱養和戦を見ました。この両者の対戦は退場者も出した三菱養和が1-3で敗戦。
ボール回しはきれいで、両者にそう優劣はなかったですけどね。
ヒグラシの声を背景に、また全クラに戻ってきたんだなという感慨があります。

霧の中の戦いそうして第3試合の時間を迎えます。この試合も公式記録が出ています(注:PDFファイル)。

【ジェフユナイテッド市原・千葉】
---------01朴①---------
04山田③--03岩澤②--18高田①--05鳥養②
------06市原①--15金子慎③----
---10伊藤③--------07加藤①--
------09矢代③--11遠藤②-----
.
------17鈴木竜②-12小池③-----
13宇賀神③----07萩尾③-----25田中宏②
------06渡部③--18金生谷②----
---03野島③--05堤③--15吉田③---
---------16大橋③--------
【浦和レッズ】
(45分ハーフ)
'33 浦和【得点】12小池③(アシスト:25田中宏②)1-0
'36 千葉【交代】11遠藤②→12小井戸①
'45 千葉【交代】03岩澤②→13乾①
'46 浦和【警告】13宇賀神③(通算1枚)
'57 市原【警告】12小井戸①
'57 浦和【得点】17鈴木竜②(アシスト:13宇賀神③)2-0
'60 浦和【交代】06渡部③→19佐藤②
'60 市原【警告】04山田③
'66 浦和【得点】12小池③ 3-0
'66 市原【交代】12小井戸①→02大久保③
'67 浦和【警告】03野島③(通算1枚)
'69 千葉【交代】07加藤①→19金子拓②
'69 浦和【交代】07萩尾③→26中山②
'69 浦和【交代】13宇賀神③→14山田純③
'76 浦和【得点】17鈴木竜②(アシスト:12小池③)4-0
'78 浦和【交代】17鈴木竜②→21森③

※ジェフ側のフォーメーションは流動的で、あまり自信がありません。

1日目を(見てないけど)ともに勝利で抜けた両チームの対戦。対戦相手のジェフは最終日は愛媛FCとの対戦を残しており、実力的に考えれば、ここで万が一敗れればジェフの予選勝ち抜けが実質的に決まってしまう可能性があります。
引き分けでもレッズに残るのは最終日の難敵、サンフレッチェ広島。この日勝って1勝1敗(勝ち点3)で最終日を迎えるだろう相手は、ジェフの結果次第(負け・引き分け)では逆転で予選勝ち抜けも狙えるだけに必死で来るでしょう。
両チームともなんとしても勝ちたい、正念場をここで迎えることになりました。

ゲームは第2試合まで射すような日差しが降り注いでいたのが、俄かに掻き曇った天候のために隠され、果ては雷鳴すら轟く中で始まりました。いかに緊迫した試合といえど、些か演出過剰ではあったでしょうか。

当初、試合はやや押され気味に展開します。
メンバーは、昨日の試合で盛り返した後半のメンバーが先発していましたが、序盤はなかなか実力を発揮し切れない傾向もあるようです。

そんな中、前半30分過ぎに、最終ラインの堤くんが相手パスをカット、そのままドリブルでジェフのゴールライン際まで突進します。
折り返したボールは誰も触ることができずに実らなかったのですが、このプレーで(このあともう一回ドリブルでオーバーラップします)ジェフの選手たちは多少混乱したようです。
それがきっかけで、ペースはレッズ側に傾きます。

そうした33分、ジェフのゴールキックを堤くんがヘッドで受け、右サイドの田中宏育くんにつなぎます。
宏育くんはそれを前線で走り出した小池くんにフィード、小池くんはそれを走りながら、吸い付くような見事なトラップで収め、相手DFを1人かわしてニアサイドへシュート、貴重な先制点を奪います。

後半12分には宇賀神くんのクロスを受けた竜基くんがドリブルでDF2人に挟まれながら突破してシュートで2点目、21分には宇賀神くんが左サイドを突破して上げたクロスを竜基くんが頭で合わせますが、GKのクリアでこぼれたボールを小池くんが拾って3点目を決めてほぼ勝負あったといった感じでした。
最後は後半31分、ドリブルで切り込んだ小池くんが竜基くんに撃たせ、竜基くんはこれをループ気味に決めて4点目となりました。

試合後に挨拶このあと、ユースのトップチームの公式戦では久しぶりの復活となる森くんが竜基くんとの交代でそのままFWとして出場、ゴール前で惜しいシーンもありましたが、そのまま無失点で終了しました。

無失点の原動力は堤くんを中心とした最終ラインで、相変わらず安定した守備でチームを支えています。

そして試合後、サンフレッチェが愛媛FCに2点リードされたまま負けたという知らせが入り、驚きの中2日目は終わりました。

昨年マンチェスターへ行ったときに見ることのできなかった試合ですが、1年越しで会場をレッズホームに移して再現されました。
この試合では、マンチェスター遠征用に買って行った(普段は着ない)去年のレプリカを着て行きました。

本音を言えば、これは帰ってきた時に年甲斐もなく青春の1ページを感じた、ロンドン・マンチェスター遠征のクライマックスであったはずの対戦の再現ではなく、単に今年3試合目の海外クラブとのプレシーズンマッチに過ぎないものでした。

さて、試合は0-2で敗れる結果となりました。
試合は、負傷や代表への召集で欠場した選手の不在で普段と異なるやり方を取っていました。

ここでうまく行かなかった試合を少し分析してみます。

レッズは中盤でボール奪取することを守備の目的の一つとしています。
具体的には、相手のボールホルダーに対してパスコースを限定して、パスカットを狙ったり、展開を遅らせている間に取り付き、ボールを突っついてボールを奪うというようなやり方です。

相手が、特に短いパスをつなぐスタイルであった場合、このようなやり方でボールホルダーに対してプレッシャーをかけ、ミスを誘ったりする方法は絶大な効果を上げます。

しかしながら、相手のボールホルダーとなる中盤の選手に、ハイボールに強い選手がいた場合、このようなやり方が機能しないことがあります。
その理由はまぁ推測なのですが、GKやDFからのハイボールによるパスをつなぐことができず、逆にハイボールを相手につながれることで、ボールとその保持者にプレッシャーをかけることができなくなるためではないかと思います。

例えば、正直見ていないので断言はできませんが、身長186cmのトニーニョ選手をボランチにすえて暢久をマークさせたというアルディージャ戦、また同じく186cmのクレーベル選手を中盤に置いたレイソル戦が上記の例に該当します。
これには、啓太177cm、長谷部177cm、暢久175cmという単純な身長差以上に、中盤の選手が頭の上をボールが飛び交う展開を苦手にしているということもあるのかもしれません。

もう1つは攻撃面です。
DFのコマが足りなかったためか、最終ラインは中央に2人、両サイドの暢久と平川を下がらせた4バックのような形を取る時間帯が多かったかと思います。
しかしその前にいるのが酒井、啓太、細貝、長谷部と全てインサイドでのプレーを得意とする選手。
どうしても選手は中央に偏ってしまい、両チームの選手が密集したところでプレーすることを強いられてしまいます。

普段ならば人口密度の薄いサイドでDFやGKからのロングボールを受ける選手がいるわけですが、両サイドは最終ラインまで下がっていたので、それも叶わず、永井などが何回かサイドに開いてチャンスを作ったのに留まりました。

それで、後半からポンテとマリッチの投入となるわけですが、彼らは個々のプレーではさすがとも言えるものを見せてくれましたが、チーム全体としてはやはりインサイドの選手として投入されたこと、交代で平川が下がったことなどもあり、劣勢を覆すまでには至りませんでした。
最終的にはやはり自分たちのプレーは出来ていなかったと思います。

また、レッズの選手の何人かは、相手に対して萎縮していた感じがあったのも見逃せないところです。

次の公式戦は週末のナビスコカップエスパルス戦。
エコパでの前回の対戦こそ勝ちましたが、次はまた次です。
怪我人の何人かは戻ってきて、何人かは戻ってこないでしょう。
代表選手もまだ開放されません。
この日の前半のメンバーを中心に戦うことになるでしょう。
この日欠場した闘莉王の復帰が待たれるところです。

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