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高円宮杯(U-15)決勝トーナメント準々決勝 大分トリニータ

この日の広島は、この冬一番ともいう寒気に襲われ、前夜から雪が降り積もっていました。
JRや新幹線にも遅れが出て、それでも動いている市電とアストラムラインで、市内からは人里離れた山奥にしか思えない広島ビックアーチへ向かいます。

雪のビックアーチ 除雪中 雪合戦に興じるボールボーイ

この日の第一試合は11時から開始する予定でしたが、ピッチは全面に20~30cmにもなろうかと言う雪が降り積もっており、関係者(サンフレッチェのユースの子?や地元のクラブの子供なども動員されていました)の懸命の努力で雪かきが急がれたものの、12時になっても試合は開始できず、帰りの時間を考えれば(悪いことに第1試合のサンフレッチェ広島、セレッソ大阪、第2試合の浦和レッズ、大分トリニータのうち、一番遠いのがレッズなのです)、広島駅-東京駅間を5時間、ビックアーチから広島駅まで1時間としても、夜22時くらいまでには着かないと、そこから地元まで帰れない子が出てくる、雪で遅れたりする分を1時間ぐらい見込むと逆算して16時くらいには会場を出ないと間に合わないわけで、ということはつまり13時までに第1試合が始められなかったら、第2試合は延期になるかもしれないと思いながら待っていました。

試合開始前の写真撮影何とか12時半に第1試合を始めることができ、この日に試合を消化することができたのは幸いでした。
翌日の19日から次の準決勝の前々日の25日まではU-14エリートプログラムの韓国遠征もあって、レッズの原口くんを始めとして、この日試合を行うはずの4チームから計4人が選ばれたりもしていたからです。

しかし気温は低く、雪は舞っており、もっと良いコンディションでやらせてあげたいなと思ったのもまた事実です。

【大分トリニータ】
---------21垂水③--------
12矢野③--05武本③--03片桐②--02渡邉③
------10小塩③--17三好②-----
---06森③---------07河野③--
------16岸田③--09柳③------
.
------09岸③---11武富③-----
---14原口②--10田仲③--07高橋峻③-
---------08山田直③-------
02池田③--03和田③--04菅井③--05森田②
---------01慶徳③--------
【浦和レッズ】
(40分ハーフ)
'31 大分【警告】02渡邉③
'40 浦和【交代】11武富③→12藤田③
'48 浦和【交代】05森田②→17大里②
'50 大分【交代】02渡邉③→04戸高③
'54 浦和【得点】07高橋峻③(アシスト:10田仲③)1-0
'56 大分【警告】04戸高③
'57 大分【交代】17三好②→11麻生③
'59 浦和【得点】12藤田③(アシスト:14原口②)2-0
'68 大分【得点】11麻生③ 2-1
'70 浦和【交代】14原口②→19葺本②
'71 浦和【得点】07高橋峻③ 3-1
'76 浦和【得点】09岸③(アシスト:08山田直③)4-1
'76 大分【交代】06森③→14阿南③
'79 浦和【得点】10田仲③(直接FK)5-1

前半の円陣レッズは前日延長後半まで100分間を闘った疲労が心配されましたが、前半から相手を圧倒します。
しかし公式記録(PDF)にあるように、前半のシュート数は9対4、押されながらもトリニータも健闘します。
特にトリニータ16番のFW岸田選手の飛び出しが厄介で、ディフェンスラインを上げきれません。

前半31分にはサイドから中央に切り込んだ高橋峻希くんがペナルティエリアで倒されてPKを得るものの、トリニータGKに止められ、またトリニータFWが抜け出してGKと1対1になったピンチには、前日も大活躍だった慶徳くんがシュートをワンハンドで防ぐなど、雪がちらついて集中を失いがちな環境でも両チームのGKは集中力を保ちます。大分GKがPKをストップ

しかし、そんな状況を変えたのは雪でした。

ハーフタイムを過ぎると、ピッチは緑から白に色を変え、緩いパスは普段より早く勢いを無くすようになります。地面も雪まみれで、一歩踏み出すのにも、止まるのにも普段よりも力がいるようになります。
そんな中でもレッズは変わらずにサッカーを続けられたのに対して、トリニータはボールキープで苦労し、パスが通らなくなり、一歩一歩が遅れ始めます。

後半の円陣圧巻だったのはレッズの先制点で、DFと3対1の局面でサイドから抜け出して中央に切れ込んでドリブルする原口くんが、中央を上がってきた田仲くんにパス、田仲くんはこれをワンタッチで岸くんにパス、岸くんはそれを2列目から飛び込んできた峻希くんにパスして、峻希くんがこれを決めて自身のPK失敗を挽回しました。
数的優位で相手DFもなかなか飛び込んでこれない状況、ピッチが悪くてただでさえパスが失敗しやすい状況で、自分で撃てと言いたい局面でしたが、そんな中で3本も4本もパスをつないでいるのを見ると、非難するよりも唖然とさせられてしまいます。
すぐ前にトリニータの選手が2本のパスをつなぐのにも苦労しているのを見ているだけに。

結局その後は、トリニータの選手がレッズ側のペナルティエリアに近づくことも後半28分の得点時以外はほとんどなく、レッズが後半良いようにボールを奪って、ボールを進め、ゴールキックを奪って(落下点に動くのが大変なんです)再びボールを進めと繰り返して5点を奪って大勝しました。

雪中の攻防 試合終了! 試合終了後に挨拶

1回戦レイソルの項で3年前の全日本少年サッカー大会の話を書きましたが、この日のトリニータには、柳選手などその全小決勝でFC浦和と戦ったFC中津の選手が3人おり、彼らとも久しぶりの邂逅となったのではないかと思います。

準決勝の対戦相手には、関東予選の5位決定戦を潜り抜け(木崎中とベルマーレに勝利)て全国へ駒を進めた狭山ジュニアユースが名古屋FC(グランパスとは別物)、パープルサンガを破って進んできており、27日の西が丘は埼玉県勢同士の対戦となりました。これが初めての(たぶん)全国ベスト4となる狭山Jrはクラブ史上2人目のJリーガー輩出(西澤代志也選手)と言うこともあって恐らく調子を上げてきていることが予想され、県大会では負けていないとは言っても油断できる相手ではありません。
そもそも今般のご時勢では、どこのJクラブにも所属していないいわゆる「街クラブ」が全国大会で上位まで進出してくることなどほとんど非常識と言っていいほどありえないことで、狭山Jrの躍進には感動めいたものすら覚えます。
とは言っても、清尾さんがコラムで書いていたように、アルディージャなら負けないだろうと思っていながら負けたトップチームやユース(クラブユース選手権決勝トーナメント1回戦)の轍を踏むわけには行きません。

27日、というのは仕事納めの前日で、正直非常に休みにくいんですが、両チームとも全ての実力を発揮して、良い勝負をして欲しい(そしてできればそれを見たい)ものです。

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