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リーグ第31節 東京ヴェルディ1969

首位へのチャレンジに失敗して迎えた31節、レッズは試合前時点で17位(入れ替え戦出場の16位レイソルとの勝ち点差は5点、降格圏外の15位エスパルスとは6点)と自動降格圏内にあるヴェルディをホームに迎えました。

ヴェルディはこの窮地から脱するには何試合か続けての勝利(加えて競争相手の敗北)が必要であり、気を抜いて迎えるのには危険な相手です。
そのことは、99年を覚えている人ならば、疑うべくもないことでしょう。
まして我々は、ただ偶然と運による優勝だけを目指しているのではなく、恒常的に上位にいて常に優勝争いを行うポジションを占めることを目指しているのですから。

この試合、右サイドで目を瞠るプレーを続けてきた永井と中盤の原動力である長谷部を出場停止で欠き、代わりに右サイドには岡野、ボランチには酒井を置きます。
正直に言うと、今シーズンあまり満足の行くパフォーマンスを見せていない岡野ではチームとしての攻撃の面では相当に厳しいかと思っていました。

ヴェルディの印象は、特にディフェンス時に軽率なファールが多いことと、最終ラインや中盤でのつなぎのパスや、ゴールキックなど、プレッシャーのない局面でのプレーにミスが多かったということがあります。
記憶は定かでないのですが、オフサイドで幻になったマリッチのヘッドでのゴール、そして先制点となったポンテのゴール、それらを生み出した岡野の右サイドからの切り込みは、いずれも、あるいはどちらかはゴールキックが直接サイドラインを割ったことによるスローインから始まったプレーでした。

私はヴェルディのプレーは去年のナビスコ準決勝のFC東京戦、今年の元旦の天皇杯決勝くらいでしか見ていませんが、天皇杯決勝などの時に比べても、両サイドのポジションは低く、岡野とアレックスという守備に回れば不安の大きなレッズの両サイドが比較的自由にプレーさせてもらっていました。

また、ヴェルディは攻撃時に必ずワシントンに預ける(最前線でも、下がってきた中盤でも)ため、少なくともキープ力という点ではスーパーではない彼に集中して複数の選手で囲むことで、割と簡単にボールを奪うことができていました。

ニッカン式スコアによれば、レッズはヴェルディに前半、玉乃と小林慶行の3本のシュートしか許していません。
ヴェルディは手も足も出ないという状況だったでしょう。
もっとも、レッズも先制以後、追加点を奪うことはできず、レッズの優勢で進みつつも戦況は膠着としていました。

試合が動いたのは後半7分、ヴェルディ側に小林大悟の負傷により元ブラジル代表のジウが投入されてからです。
それまではほとんどワシントンを経由していたボールが、ジウにも渡るようになり、ジウ自身はあまり評判は良くないようなのですが、ドリブルで突っかけられることによりディフェンス陣は混乱し、ラインを下げてしまいます。
それによってヴェルディが中盤でボールを回せるようになり、両サイドも次第に前に出てきます。
レッズは最終ラインで跳ね返しても、セカンドボールを拾えず、もしくは攻撃に移っても人数が足りない状態でボールを奪われます。
そうして波状攻撃を受けている時間帯に、同点に追いつかれたのです。

その状態でブッフバルト監督の打った手は、後半29分岡野に代えて横山の投入。
この試合では度々右サイドでいい動きを見せていた岡野でしたが、こうした守勢の展開では弱い、そこに暢久を回すことで高いポジションを取るようになっていたヴェルディの左サイド相馬への対抗と牽制、そして横山を前線に置くことでボールを奪った後の預けどころを一つ増やして相手のマークを分散させる(&中盤へ前進していたDFを引きつける)のが狙いでしょう。
あまりキープ力の高いことでは知られていないマリッチと横山ですが、ヴェルディが前に重心をかけているこの時間帯ではマークも少なく、ボールを持ってつなぐことができます。
そうしているうちに徐々に中盤の支配力も回復し、前出のニッカン式スコアでは後半15分~30分でいずれも枠内の4本のシュートを撃たれているのを、30分以降は1本のみに押さえることに成功します。

そしてそうしたカウンターの中からの人数はかけていない状況でしたが、後半34分、ポンテのパスを受けたマリッチが角度のないところから個人技による見事なシュートを決めます。
これがこのゲームの分岐点となりました。

後半42分にはその前にも一回試していたポンテが、二回目のチャレンジとなるループシュートを決め、43分にはヴェルディの平本が2枚目の警告で退場、44分にはクロスを手で防いだヴェルディの林がやはり2枚目の警告で退場、それで得たPKを闘莉王が小脇から絶対に離さずにキッカーに名乗り出て(横山が監督に聞きに行って了解は得たみたいですがw)、これをしっかり決めて4-1という差をつけて終了します。

試合自体は4-1というようなゲームでもないという感想はありますが、それでも勝利自体は妥当なものだったと感じます。
勝ちたいという気持ちで相手を上回ることができた(ヴェルディの6枚の警告、2枚の退場はそれが空回りした結果でしょう)結果であったと思うからです。

結果としてガンバが敗れ、アントラーズがまた引き分けたことで1位ガンバとは再び4点差、2位セレッソと3点差、3位アントラーズとは2点差に近づくことになりました。
勝ち点差がどうだからということではなく、リーグ戦の終盤というものはつまり収穫の時期であるわけで、リーグ戦で積み上げてきたものをより良い形で結実させるために、余所の動向とは関係なく3点ずつ勝ち点を積み上げていくところです。

まして次はジェフ戦。ナビスコの準決勝2試合での審判の判定によって勝敗を左右された試合を、よもや納得している人はいないでしょう(それがどんなに理不尽な主張と言われても構いません。こういうことに理屈なんていりませんから)。
ここは今シーズン中にリベンジを果たしておかなくてはなりません。
初めてのスタジアム、ということは相手にとっても経験は少ない戦場、我々の足跡をアウェーチームの初白星という形でしっかりと刻みつけてスタジアムの歴史に残しましょう。

ボーイズマッチ

試合前にクラブ与野とのボーイズマッチが行われました。

(前半)
------04礒部①--13広瀬健①----
---10篠田①--------17矢島①--
------06岡本拓①-15宮野①-----
02石井①--09近藤①--03石田①--08川崎①
---------01中島①--------
【得点】15宮野① 1-0
(後半)
------11清水①--14町山①-----
---12鈴木大①-------04礒部①--
------18若井①--06岡本拓①----
15宮野①--09近藤①--03石田①--10篠田①
---------01中島①--------
【得点】04礒部① 2-0
【得点】03石田① 3-0
【得点】14町山① 4-0
【得点】04礒部① 5-0
【交代】10篠田①→05太田①

1年生チームは、新人戦で苦労していましたが、気分一新、快勝しました。
来月の3日からはナイキカップが始まります。

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