今、私は「京ぽん」と呼ばれるウィルコムのAH-K300Vを携帯端末(PHS)として使っています。パケット通信が定額で安価、ブラウザとしてOperaを搭載しているために、パソコン用のページもこの端末で見ることが出来ます。
機能、ランニングコストとも満足していますが、この11月から12月にかけて、いろいろ新しくなるようなのです。
で、ちょっと心動かされているのを書いてみます。
「京ぽん」の弱点
機能的に必要十分な条件を満たしている「京ぽん」ですが、多少不満な点がないでもありません。
- 動作がもっさりしている。
- 通信速度が遅い。
何か別のものと比べて、と言うわけではないのですが、京ぽんはボタンを押して1テンポ置いてから動作するというような形で、急いでいるときなどは少しいらつきます。
動作を待っているタイミングでボタンを押しても無視されるなど、やはり動作は機敏ではないです。
通信速度は昔なら十分だった32kbpsです(なにせISDNの半分も出る!)が、今となってはいかにも重い。PC用サイトを見ることができる(携帯モードでは画面の大きさの関係で変形したりしますが)機能を持つものの、この通信速度の関係でもっぱら携帯モードで携帯電話用ページなど、転送データ量が小さくて済むページを見ています。
あと、当然携帯ですからホームページは見れるにしても、リンク先がPDFとかエクセル(試合の詳細な情報をこうしたファイルで公開しているサイトが最近多いのです)、あるいはワードや動画ファイルだったりするとお手上げなのも、まぁ無理言ってるわけですが、不満は不満でした。
あと、先日出張の際、電車に乗ってからメールで送られてきていたパワーポイントのファイルを持ってこなかったことに気づいたとき、京ぽんでWEBメールのそのファイルが添付されたメール本文は見ることができるのに、京ぽんにはSDカードやらなんやらのメディアが挿せないので、取り出す手段がなく、歯噛みしたこともありました(USBでPCに接続するケーブルはあったのですが、ドライバのCD-ROMがなかったですし、客先のパソコンにそうしたものをインストールするわけにも行きませんので)。
新機種
今月に「WX310K」、「WX310SA」、「WX310J」、「WX300K」という4機種が出ます。
そして来月「W-ZERO3」が発売されます。
このうち、WX310KとWX300Kは京セラ製で、正しく現在の京ぽんの後継機種であり、それぞれ京ぽん2とか、京ぽん改とか呼ばれているようです。WX310SAは三洋製で洋ぽん、WX310Jはカメラを搭載しないなどややビジネス用途に傾いていますが、日本無線製で味ぽん3とかドムぽん(カラーリングがガンダムのドムみたいだったから)と呼ばれているようです。
これらはいずれも新しいCPUを積んで動作が速くなっている上、全ての機種で引き続き「フルブラウザ」を搭載、入門機とも言うべきWX300K以外は[x4]対応(128kbps)と通信速度も改善されています。
かてて加えて、やはりWX300K以外はワードやエクセル、PDFを読めるビューアーも搭載しているとのこと。
画面の大きさこそ京ぽんとたいして変わらないですが、miniSDスロットなども備え、前項で上げた不満点はほとんど改善されているのです。
しかもバッテリーの持ちも改善されている模様で、本来ならば「WX310K」か「WX310SA」で十分満足なところだったのですが…。
しかし、これらを覆すような大物が控えていたのです。
「W-ZERO3」
「W-ZERO3」。シャープ製だから「シャーぽん」とか、ザウルスみたいだから「ザウぽん」とか呼ばれているようですが、簡単に言えば「W-SIM」という小さなモジュールにPHSとしての通信機能を詰め込んだウィルコムの戦略製品を内蔵して音声端末としても使用できるPDAです。
OSとしてマイクロソフトのWindows Mobile 5.0を搭載、QWERTYキーボードと呼ばれる両手親指打ちキーボードを備え、3.7インチ液晶にVGAの表示能力を持つ、手帳サイズのパソコンもどきです。
Windowsですから、IEが使え、動画も再生でき、pdfのビューアーも動作し、ワードやエクセルにいたっては編集すら出来ます。
さらに無線LANにも対応しており、無線LANが届くところでは無線LANで高速に通信し、それ以外の場所ではPHSの128kbpsで通信するという機能を持っています。。
冷静に見れば、電話としては大きく、パソコンとしては小さく、それなりに早いCPUを積んでいるようですがWindowsOSはとかく重いものですから(偏見)、恐らくバッテリーの持ち時間なども前項の新製品に劣るでしょう。
しかしそれでも、この大物(いろんな意味で)の魅力には抗えない。
この気持ちはかつてエプソンの「ロカティオ」を見たときに感じたものに似ています。
ロカティオ PNV1000P
ロカティオとは、エプソンが1999年に発売したGPSモバイルコミュニケーターです。
端的に言うと、GPSを内蔵したPDAです。
私はかつて、これを保有していました。いや、今も持っています。
当時としては野心的な端末で、GPS以外に27万画素のデジカメを内蔵し、COMモデルという上位モデルでは、PHSユニットを搭載していました。
私が持っていたのはこのCOMモデルで、GPS表示用の地図ファイルのダウンロード、メールのやり取り、インターネットの閲覧(ブラウザを搭載)、そして当然ながらPHSとして通話もできました。
私は当時、これで問題なく使えるようなら、ドコモの携帯をやめて、ロカティオに完全に乗り換えてしまおうと思っていました。
端末のサイズはW-ZERO3より一回り以上大きく、W-ZERO3より大きな3.9インチの液晶には、京ぽんと同じ1/4VGAの情報しか表示できなかったのにも関わらずです。
使い続ける上で障害となったのは、大きさもありますが、携帯電話としての基本的な機能の低さ(GPSモバイルコミュニケーターですから何を言うかですが)、つまり着信してもバイブ機能がない、メールはプッシュ式ではないので受信操作をしないと取りにいけない、メールを書くにも文字入力がスタイラスペンで操作するソフトウェアキーボードか文字認識機能だけで、文字認識で入力した方がいくらか楽なくらいな代物でした。
それに比べれば、W-ZERO3は、バイブ機能もあり、メールはプッシュ式で、キーボードが使え、大きさも重さもロカティオを思えば天国です。
今にして思えば、あのDDIポケットとの契約(2~3年位前まで生きてた)は生かしておけば長期割引が利いたのになどと思ってしまいますが。
| 機種 | サイズ(mm) | 質量(g) | 待受 時間 |
通話 時間 |
液晶 | 表示 | カメラ 画素 |
ブラウザ | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 幅 | 高さ | 厚さ | ||||||||
| AH-K3001V(京ぽん) | 49.0 | 98.0 | 20.8 | 97 | 400 | 4.0 | 2.2 | QVGA | 11万 | Opera |
| WX-310K(京ぽん2) | 50.5 | 100.0 | 24.0 | 123 | 500 | 5.0 | 2.4 | QVGA | 130万 | Opera |
| WX-310SA(洋ぽん) | 50.0 | 99.0 | 24.5 | 120 | 450 | 6.0 | 2.4 | QVGA | 130万 | NetFront |
| WX-310J(味ぽん3) | 53.0 | 119.0 | 16.5 | 113 | 550 | 6.0 | 2.4 | QVGA | - | NetFront |
| WX-300K(京ぽん改) | 49.0 | 98.0 | 22.8 | 110 | 400 | 4.0 | 2.2 | QVGA | 35万 | Opera |
| WS003SH(W-ZERO3) | 70.0 | 130.0 | 26.0 | 220 | 200 | 5.0 | 3.7 | VGA | 133万 | Internet Explorer |
| PNV1000P(ロカティオ) | 79.0 | 171.0 | 32.0 | 290 | 200 | 3.5 | 3.9 | QVGA | 27万 | JBlend? |
| FOMA N902i | 51.0 | 105.0 | 25.0 | 127 | 520 | 2.3 | 2.5 | QVGA | 200万 | NetFront |
| au W32H | 50.0 | 98.0 | 25.0 | 126 | 220 | 3.3 | 2.2 | QVGA | 128万 | Opera |
| Vodafone703N | 50.0 | 100.0 | 28.0 | 130 | 430 | 2.3 | 2.2 | QVGA | 124万 | - |
料金プラン
と言うわけで、私は恐らくW-ZERO3を買うでしょう。
それは良いとしても、現在契約しているつなぎ放題[x1]では、32kbpsでの通信しかできず、せっかくの高性能が生かされない。
で、料金プランを変更するとしたら何がいいんだろうと考えてみました。
ウィルコムの料金プランは色々ありますが、音声端末でも使え、データ通信でも現実的なものは次の通りです。
- つなぎ放題[x1]
- つなぎ放題[x4]
- ネット25
- パケコミネット
- ウィルコム定額プラン+リアルインターネットプラス[x1]
- ウィルコム定額プラン+データ定額
1~5については既に提供されていて、6のみが11月下旬から開始となります。
通信速度に関しては、1と5が[x1](32kbps)で、2~4と6が[x4](128kbps)です。ですから、後者の中からどれかを選ぶことになります。
| つなぎ放題[x1] | つなぎ放題[x4] | ネット25 | パケコミネット | ウィルコム定額 +リアル~ |
ウィルコム定額 +データ定額 |
||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 基本料金 | 5,800 | 5,800 | 5,400 | 4,700 | 2,900 | 2,900 | |
| 年間割引(15%) | -870 | -870 | -810 | -705 | 0 | 0 | |
| A&B割(15%) | -870 | -870 | -810 | -705 | 0 | 0 | |
| 長期割引(5%) | -290 | -290 | -270 | -235 | 0 | 0 | |
| 4x付加利用料 | 0 | 3,500 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| 通話料 | ウィルコム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 一般電話 | 300 | 300 | 300 | 300 | 200 | 200 | |
| 携帯電話 | 250 | 250 | 250 | 250 | 250 | 250 | |
| データ通信料 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2,000 | 1,800 | |
| 合計 | 4,320 | 7,820 | 4,060 | 3,605 | 5,350 | 5,150 | |
| 通信速度 | [x1] | [x4] | [x4] | [x4] | [x1] | [x4] | |
前提としては、今のところは基本料金と月に400~500円程度の通話料が掛かっているだけなので、通話料はそこから逆算します(それぞれ10分程度/月)。
電話の相手は携帯電話か一般加入電話ですが、携帯電話が居場所の確認のようなごく近距離なのに対し、仕事で時々かけなければいけない一般電話は、関西や四国、九州など遠隔地が多いので、それで計算しています。
連絡はほとんどメールでしているので、メールが定額でないプランは検討しません。
パソコンでの接続は、たまーにやってますがここでは考慮しません。
月当たりの使用パケット数は予想がつきませんが、ウィルコムのサイトの料金シミュレーターによれば、1日100ページ、月に3,000ページのケータイサイトを見るとおよそ18万パケットになるそうなので、それで計算してみます(100ページ/日も見てないと思いますけど)。
使用時間については、現在主に通勤の行き帰りの電波が通じる時間(片道約20分)に使っているので、平日(21日)平均60分/日、土日(9日)平均15分/日としておよそ23時間半としてみます。
そうすると、ネット25と、パケコミネットの場合は今よりも料金が安くなることが分かります。
ただし、この二つのコースは月の使用時間が25時間を超えたり、使用量が20万パケットを超えたりすると追加料金が掛かります(例えばネット25なら、平日75分(28.5時間/月)にしただけで6,160円/月、パケコミネットは100ページ/日を120ページ/日(21.6万パケット)にしただけで10,085円/月になります)。
ウィルコム定額+データ定額だと、21.6万パケットの場合でも5,350円/月ですし、一般電話が遠隔地(100km以上)の場合だけ通話料が安く済みますので、果たしてどちらを選ぶかは考えどころです。仲間内でもっとウィルコムユーザーが増え(て、なおかつ通話に使えば)れば、良いんですけれどもね。