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日本クラブユース選手権(U-18)決勝トーナメント初戦 大宮アルディージャ

JヴィレッジPitch3この試合の前日はいわきに泊まりました。
サイトの更新は京ぽんから。
バッテリーだけが問題だったので、充電器を持って行きました。
夜ちょっと飲みに行って23時ごろ帰ってきたので、更新が終わって風呂に入って寝たのは4時とかになってましたが…。

決勝トーナメント1日目は第1試合から観戦。
試合はFC東京-横浜Fマリノス。
マリノスが勝ち、崩れ落ちるFC東京の選手たちを見ながら、夏の終わりを感じていましたが、あまり感傷に浸っている間もなく第2試合のレッズの試合です。

相手がアルディージャかも知れないということを聞いたとき、育成部の村松さんは「あんまりやりたくない」ということを言っていました。
なぜならば練習試合なども含めて何度も対戦した経験があり、今更対戦したところで、新たに得るものはないからです。

しかしながら、トーナメントのもう1つの山にガンバ、マリノス、FC東京、グランパスなどといったチームがひしめいているのを思うと、組み合わせに恵まれたというのは正直な感想でした。
相性のいいアルディージャと初戦戦って、あまり調子が良さそうではないヴェルディを破れば上の4チームで潰しあった残り1チームとだけ対戦、今年は準決勝からスタジアムでの試合でしたし、次はヴェルディかエスパルスか、マリノスが決勝に行ったら高円宮杯も確定で…とか先のことも考えていました。

【大宮アルディージャ】
---------21松本②--------
03小山慎③-05西村③--04堀口③--09内村③
------19川辺②--06山本③-----
---23横田②--------08伊藤③--
------07栗原③--25柿沼①-----
.
---------12小池③--------
------07萩尾③--14山田純③----
24広瀬②--19佐藤②--18金生谷②-11西澤③
---03野島③--05堤③---04小松裕③-
---------16大橋③--------
【浦和レッズ】
(40分ハーフ)
'36大宮【交代】25柿沼①→18坂本②
'50浦和【交代】11西澤③→17鈴木竜②
'51大宮【交代】07栗原③→24渡部①
'58大宮【得点】06山本③ 0-1(CK)
'58浦和【交代】18金生谷②→06渡部③
'59浦和【警告】06渡部③(通算1枚目)
'63浦和【交代】07萩尾③→09市川③
'71浦和【得点】17鈴木竜②(アシスト:06渡部③)1-1
'75大宮【交代】08伊藤③→11金本③
'84大宮【得点】06山本③ 1-2(PK)

チームにとっては大事な試合、ダービー云々とか、地元地域の市場政策上のなんちゃらとかは正直関係なく、この試合に臨むに当たっては、必死になってくる相手にどう自分のリズムで立ち向かうかといったテーマがあったはずです。
そこへ来て、広瀬監督は予選1日目の怪我から早くも復帰した小松裕志くんとやはり怪我上がりの西澤くんを先発に起用、田中くんと広島戦で受けた2枚目の警告のために出場停止の宇賀神くんという両サイドをベンチ外に置き、初出場の広瀬くんを左に、怪我明けの代志也くんを右に展開させます。

さらに山田純輝くんを萩尾くんと並べ、1トップの下に2枚が並ぶ形をとってきました。
レッズはコイントスの結果、セオリー通り風上のサイドを取り(あるいは取らされて)、前半は風下のアルディージャに襲い掛かります。

結論としては、レッズはきれいなサッカーをやろうとしすぎたのではないかと思います。
トップ下に並ぶ2人からスルーパスが1トップの小池くんに通り、4~5回GKと1対1の状況になりますが、そのいずれもがオフサイドと判定されます。

前半はレッズゴール側からアルディージャゴール側に向かって結構強い風が吹いています。
そうすると浮き球のパスは風で行き脚がつき、それにあわせるFWはどうしても少しずつ抜け出すタイミングが早くなってしまいます。
新ルールのおかげで、副審が旗を上げるタイミングは遅くなっています。
ディフェンスラインを抜け出して、さぁGKをどう抜こうかと考えだしたタイミングで笛が鳴るのはあまり気持ちの良いものではありません。
それに誰もが最終ラインからは意識が外れた時に判定されるわけで、果たしてそのオフサイドが妥当なものであったかどうか、審判以外にはよりわかり辛くなっています。

前半のシュート数がレッズ2、アルディージャ0というのが前半の状況を物語っています。
相手の苦手意識をかきたてるためにも欲しかった先制点は、有利なサイドを取った前半には得られませんでした。
普段と違うやり方と強風に慣れる前に前半が終わってしまった印象です。

後半は前述したとおり、アルディージャがDFの裏を狙って放り込んでくるボールに対して、守備の巧い堤くんや、高さに強い野島くんまでもが刻々と変化する風のために、度々目測を誤って落下点より前に被ってしまい、ゴールへ戻りながら苦しい形でクリアすることで、度々CKのチャンスを相手に与えてしまうことになります。

アルディージャのCKは後半8本、そんな中の1本、CKのボールすらゴール側へ曲がるような風の中、これまでよくゴールを守ってきた大橋くんと両チームの複数の選手が競り合う中、記録としては誰も触らずに直接ゴールが決まってしまいます(私の位置からは大橋くんが触って入ったようにすら見えました)。

自分の方のパスは勢いを失って苦しい形で前線に渡るためにゴールキックですら巧くつなげられず、組み立てられない状況に業を煮やして、50分には既に西澤くんに代えて鈴木竜基くんを投入して従来どおりの2トップ(純輝くんを右サイドに)に切り替えたところで、それでもなおなかなかうまく行っていないところでしたから、自陣に引き篭るだろう相手に、このまま1点のリードを守られて負けてしまうのかという予感がしていました。

ところが、失点直後に金生谷くんに代わって投入された渡部くんが左サイドからクロスを入れ、それが逆サイドまで流れたところに走りこんだ竜基くんがやや遠めから決めて同点に追いつきます。

我々は善戦したいわけではなく、勝ちたいのですから、勢いに乗ってその後の時間帯は攻めつづけますが、ロスタイム、パスミスをカットされて切り込まれた相手を、ペナルティエリアの角のライン上で引っ掛けて倒してしまい、主審は決定的な時間帯のこのプレーをPKと判定、これを決められて、間もなく試合は終了しました。

オフサイドにせよ、PKにせよ、主審の判定がということも出来ますが、そもそも両者にはその程度は問題にならないくらいの相性というか、実力差はあったはずです。
風にしても吹くタイミングによっては一方に不利になるということもあるにせよ、全体的に見れば双方に同じように働くはず。

きれいなサッカーをして勝ちたい、それはまさに矜持というものですが、別の相手でもそれに拘ったかどうか、いや80分間ずっと拘っていたわけではないのですが、あるいは、やはり組みしやすい相手と見て柔軟性を失っていた部分があったのかも知れません。

常ならばそれで通用したのかもしれませんが、相手は自信をつけて恐れを抱かなくなっており、強風という環境を活用してきました。
即ち前半はオフサイドに助けられながらも守備に徹し、後半は風に乗せてハイボールを放り込むという方法で。

村松さんは「育成効果が上がらない」という意味でやりたくないと言っていたわけですが、心理的な意味でもやはりここでは「やりたくない」相手だったのかもしれません。
我々にしても「油断するな」といいつつもどこかで甘く見たところがあったのではないかと思いますし、何人かの新戦力をここでまとめて投入したチームにも、多少油断があったのかもしれません。

前半風下を取っていたらとか、前節と同じ先発メンバーだったらとか、(空いている10番をつける)セルヒオがいたらとかとも考えますが、いずれも勝てるという確証を持つには至りません。

風が無ければ、もう少し猶予とチャンスが与えられたのではないかとも思いますが、現に風は両者に公平にあったわけで、その程度の自然環境で両者の差がなくなるとすれば、元々両者に力の差は無かったことになってしまいます(風は両者に吹いていたのですから)。
しかしながら、差はないと簡単に評価してしまうことには違和感があります(贔屓ということだけでなく、例えば国体の埼玉県国際ユースの県選抜メンバーでは18名中でレッズ:11名、アルディージャ:4名、他は浦和東:2名に伊奈学園:1名と大きな差があります)。


いずれにしても、レッズユースにとって今年の全クラは終わりました。
まだ、プリンスリーグの順位決定戦もあれば、高円宮杯も出場権がかかっていますし、国体へも3年生8人が選出されています。
そうした大会へ出場しない選手も、サッカーはこれで終わりではなくて、これからも続いてゆきます。

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