すっかり遅くなりましたが…
05.04.06 U-15日本代表、トレーニングキャンプ
4月11日(月)~16日(土)に行なわれるU-15日本代表トレーニングキャンプに
レッズジュニアユースから高橋峻希選手(写真左)、山田直輝選手が選出されました。
山田直輝くんに加え、高橋峻希くんも今回の代表候補に選ばれました。
高橋峻希くんは今のジュニアユースのキャプテンですね。
今回の代表候補はU-15(15歳以下)というカテゴリーです。このカテゴリーは誕生日が1990年1月1日以降の選手に資格があるので、具体的には高校1年の早生まれ(1~3月生まれ)と中学3年以降の選手が対象です。
さて、年代別の代表には、いくつかカテゴリーがあります。
オリンピック委員会が主催するオリンピックのサッカー競技以外に、FIFAが定期的に主催する世界大会は2つあります。
一つはU-20の世界大会。一般的にはワールドユースと呼ばれます。
もう一つがU-17の世界大会。
これらは西暦で奇数の年に世界大会、偶数の年に地域予選を行っています。
日本の場合、それは当然アジア予選ということになりますから、アジア予選→世界大会→アジア予選→世界大会ということを毎年繰り返しているわけです。
ただし、U-20とU-17の間は3歳あるので、どの年に生まれた選手もどれかの大会を、そこで許された最高年齢で迎えることができるようになっています。
例えばこんな感じです。(数字は年齢、WY=世界大会、AY=アジア予選)
____ 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 2012 ____ ____ ____ ____ ____ ____ ____ ____ 23WY ____ ____ ロンドン五輪 2011 ____ ____ ____ ____ ____ ____ ____ ____ 22AY ____ 20WY 2010 ____ ____ ____ ____ ____ ____ ____ ____ U-21 ____ 19AY 南アフリカW杯 2009 ____ ____ ____ ____ ____ ____ ____ ____ 20WY ____ U-18 2008 ____ ____ ____ ____ 23WY ____ ____ ____ 19AY ____ ____ 北京五輪 2007 ____ ____ ____ ____ 22AY ____ 20WY ____ U-18 17WY ____ 2006 ____ ____ ____ ____ U-21 ____ 19AY ____ ____ 16AY ____ ドイツW杯 2005 ____ ____ ____ ____ 20WY ____ U-18(17WY)U-16 U-15 U-14 2004 23WY ____ ____ ____ 19AY ____ ____ 16AY ____ ____ ____ アテネ五輪 2003 22AY ____ 20WY ____ U-18(17WY)____ U-15 ____ ____ ____ 2002 U-21 ____ 19AY ____ ____ 16AY ____ ____ ____ ____ ____ 日韓W杯 2001 20WY ____ U-18 17WY ____ U-15 ____ ____ ____ ____ ____ 2000 19AY ____ ____ 16AY ____ ____ ____ ____ ____ ____ ____ シドニー五輪 1999 U-18(17WY)____ U-15 ____ ____ ____ ____ ____ ____ ____ 1998 ____ 16AY ____ ____ ____ ____ ____ ____ ____ ____ ____ フランスW杯
啓太、闘莉王ほかアテネ組:1981生まれ
達也:1982生まれ
長谷部:1984生まれ
横山:1985生まれ←北京五輪資格はこれ以降
細貝、赤星ほか平山相太など:1986生まれ
現在高3:1987生まれ
現在高2、セル、森本など:1988生まれ
現在高1:1989生まれ←ロンドン五輪資格はこれ以降
現在中3:1990生まれ
これはその年代の最高年齢を表しているだけで、1~3歳の年齢差を飛び級で上のカテゴリの代表に招集されることもあります(例えば1988年生まれの森本選手は1985年生まれが最高齢のU-19アジア予選の代表に招集されましたし、1986年生まれの平山相太選手は1981年生まれが最高齢のU-23アテネオリンピック代表に招集されました)。
彼のような例はまた別として、代表は若年になればなるほど飛び級はしづらくなります(成長期を越えるため)ので、西暦で偶数年生まれの選手がU-16でアジア予選に出て、U-17の世界大会に出場し、終わり次第U-19のアジア予選に飛び級で参加、U-20の世界大会に出場するというのが一番多くの国際試合を経験する近道といえるでしょうか?
さて、こうした年代ではアジア予選はかなり厳しい(特に若くなればなるほど)壁ですので、アジア予選の前年から選手を呼んで合宿し、準備を始めます。
従って、こうした世界大会の代表は、U-15(アジア予選前年)、U-16(アジア予選用)、U-17(世界大会用)、U-18(アジア予選前年)、U-19(アジア予選用)、U-20(世界大会用)、U-21(アジア予選前年)、U-22(アジア予選用)、U-23(オリンピック用)
というようになります。
世界大会用の代表チームはこんなところですが、これ以外にも国際的なサッカー大会のためなどに、いくつもの代表が作られます。
今日現在のところ、日本にはA代表以外にU-20、U-18、U-17、U-16、U-15、U-14の6つの代表が存在しています(U-14のみは「選抜」)。活動期間はそれぞれですが。
ちなみに、U-16とU-14は再来年以降のアジア予選の準備も兼ねてはいるでしょうが、単独の国際大会用(モンテギュー国際大会とフランコ・ガッリーニ国際トーナメント)、U-17は昨年のアジア予選を突破できなかったため、今年行われる世界大会への出場は叶いませんが、フォローを兼ねた国内大会用(サニックス杯)となっていて、残るU-20、U-18、U-15が前述の公式大会絡みの代表です(U-20は今年の世界大会へ出場)。
というわけで、山田・高橋の2人が選ばれたのは、来年のU-16アジア予選突破を目指すU-15代表の候補です(ちなみに日本はここ2大会連続でアジア大会突破に失敗しています。その前は徳重が正GKで加藤がGKのバックアップメンバーとして参加した2000年ダナン→2001年トリニダートトバゴ。その前も2大会アジア止まりで、実はここ10年の5大会で2回しか世界には行っていません)。
また、U-16代表に今年熊本から加入したGKの大谷くんが選ばれていますが、こちらは3年後のU-19アジア予選を睨んだ年代ということになります。
その前年に編成されるU-18代表に、今のU-15代表から飛び級(1歳上)で合流、19、20で世界大会を闘うと、次の年のU-21代表からが、北京の次のオリンピックを目指す年代ということにつながっているわけです。
奇数年生まれの選手は、U-17世界大会を目指すU-15代表に選ばれるためには、14歳で選ばれなければならず、高1が少々、ほとんど中3のところに中2で割り込まなければなりません。
偶数年生まれの17歳がU-18代表に入ろうとするのと比べると、体の大きさや何かで難しいところもあり、そういう意味で偶数年生まれは得なところもあります(得をするのはあくまでも一つ年下でも上の年代でやれる選手だけですが)。
で、さらにU-20ワールドユースのあと、オリンピックを目指そうと思うと、オリンピックは4年に一度ですから、U-20の翌年にすんなりU-21に入れる年代と、U-20が終わり次第、本大会前年のU-22代表に割り込まないといけない年代がいます。
例えば84年生まれの長谷部選手などは、03年のU-20ワールドユース(04年初めに延期)出場は叶いませんでしたが、ちょうどそうした年代に当たります。
例えば長谷部は今は押しも押されぬレッズのレギュラーで、今なら恐らくどこのチームでもポジションを掴めるくらいの評価は得ているでしょうが、彼はプロ入りして1~2年目(19~20歳)前後に急速な成長を見せたこともあって、14歳のときのU-15、18歳のときのU-18にも選ばれず、そのためワールドユースのU-20代表にも、20歳でU-22代表に選ばれることも叶わず(前年のアジア大会を勝ち抜いたチームは弄りづらいものです)という形で代表に縁がありません。
代表に選ばれるのは、実力はもちろんですが、実績があってよく知られていることも必要で(時には多少実力的に優れていても、知られていないから選ばれていないのではという選手もいるような気がすることもあります)、では実績はというと、別の世代の代表やトレセンでの活動なども重要で、その前段階の地域トレセンは地域の指導者の目や人脈も必要だったりとなかなか一筋縄では行かないものがあります。
そこへ行くと、今回U-15代表候補に選ばれた二人は、そのまま代表に残り、来年アジア予選を勝ち抜いて活躍、世界大会に出れば、一つ上の年代の代表に入るための実績も文句はないわけで、大変恵まれた立場にいるとも言えるのです。
さらに加えてオリンピックにもスムーズにつながっているわけで、代表に入って経験を積み、レベルの高い相手と対戦して自ら成長したいと望むならば、これはもう石に噛り付いてでも生き残らなければならないといっても過言ではありません(もっとも、仮に代表に選ばれなくても、長谷部の例は諦めるべきでないことを端的に示していますが)。