浦和・アルパイの退場劇は、試合の流れを完全にひっくり返した。前半、鹿島を自陣にくぎ付けにしたのは浦和。鹿島は何もできなかった。
前半終了間際、鹿島の本山が倒れたため浦和がボールをけり出す。鹿島のスローインを受けた鈴木は、ボールを浦和陣内深くのタッチラインにけり出したが、その浦和のスローインにプレスをかけた。相手の思いやりに対し、いかにも非情で、怒った闘莉王が鈴木に言いより、加勢したアルパイが鈴木にのど輪を見舞った。完全な暴力行為で一発退場となった。
一触即発だった。前半を終えて、ロッカーへ引き揚げる両チームが衝突。前半44分の浦和DFアルパイの退場をめぐって、浦和側が抗議し、鹿島側も応酬。あわや乱闘寸前の騒動となった。
浦和側の不満は退場に至る一連のプレーにあった。(1)倒れた鹿島FW本山を見て、浦和側はボールを外に出した。(2)鹿島FW鈴木が浦和コーナー付近にボールを返し、スローインに猛チェック―。怒ったDF闘莉王と鈴木が口論となり、間に入ったアルパイが鈴木のアゴ付近をつかんで倒し、一発退場を宣告された。
レッズとアントラーズのサッカー観には大きなギャップがあるようです。
しかしながら、この日面白いサッカーを展開したのはレッズ。
ロクにサッカーのプレーを展開できず、コロコロ転がって審判を見てプレーを中断させるアントラーズのプレーヤーは、自ら自分の価値を下げているのではないかと思いました。
実際のところ、1人少なくなったあとも試合の流れは変わらず、レッズは数日前まで腰の張りで別メニューだった永井、調整遅れでも驚異的な動きを見せるエメルソン、久しぶりに右サイドで縦の突破を見せた平川、好調を続けるアレックスもいい動きを見せます。
そして長谷部。去年の今頃は怪我人の穴埋めを無理にさせている新人くらいのものでしかありませんでしたが、この日の試合ではもう、不動の中心選手としての風格を漂わせていました。
退場者が出たこともあり、フォーメーションもシステムも滅茶苦茶でしたが、酒井がうまくバランスを取ってチームを崩壊から救います。
対するアントラーズはGKやDFからのロングパスもパスを受ける選手が前線におらず、うまく攻撃を組み立てることができません。
結果はニッカン式スコアの通り。
一人少なくなった後半だけでもシュート数は6-1(枠内4-0)、圧倒的でした。
レッズはこの時期に予想された戦力よりも、調整遅れ、負傷者の続出等々で戦力は落ちているはずです。
しかしながら、そういう状態でもこれだけ相手を圧倒することができたということで、私はむしろ安心を感じます。
今年の長いシーズンを考えた場合、1敗はかつてよりも大きなものではありませんし。