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レッズ、マリノスその違い

最近のマスコミで、レッズとマリノスが「新二強」だなんて表現されることがあります。
私としては、この表現にはちょっと違和感があります。だってマリノスは、敢えて表現すれば一世代前のチームじゃないですかね?(マリノスの時代がもう過ぎたということではなく、今現在のチャンピオンだということで)

それはともかくとして、横浜という街について、先日のチャンピオンシップの戦前にゲストとして紹介されたCHAR氏が語っていたことについて、ほとんど聞こえなかったのですが、「横浜という街はカッコいいところだけではなくて、もっと色々な面がある」(大まかにこんな意味のことを)というのが何か印象に残りました。

横浜という街自体の歴史は意外と浅く、明治になるまでは江戸湾沿いの寒村でした。
今度マリノスの練習場・事務所が移転するというみなとみらい地区は、存在すらしませんでした(だって海の中ですから)。
港とともに街が出来上がったわけですが、港湾都市というものがすべからく持っている(神戸なんかもそうです)ものとして、船員や、荷物の積み下ろしなどの作業に従事する港湾労働者などの存在が、もちろんこの横浜にもあるわけです。
仕事があるとき、ないとき、船がいる時いない時、といった不安定な職種で人手を確保するために、地縁血縁を武器としたヤクザとか暴力団といった存在もまた、そこにつきまとうものです(ある意味必要悪としてですね)。

しかし、そうした混沌とした世界は悪いことばかりでなく、外国人の船員だとか、外の世界に触れた人たちだとかが醸し出した雰囲気が、この横浜という街の一つの側面になっていたこともまた間違いないことでしょう。

しかしながら、横浜市という街自体もそうですが、マリノスというクラブも、どうもそういった横浜のキャラクターから、負の部分だけを否定しようという空気を感じます。
スタイリッシュで文化的なイメージを売りにしているファミリー層向けの新興住宅街を一方で抱えていることもあるでしょうか。
しかしながら、陰と陽は分かちがたく存在しているものですから、マリノスというクラブに感じる中途半端さのようなものは、意外とこんなところから来ているのかもしれません。

そういう意味では、横浜という街の本当の魅力を語ろうとしていた?CHAR氏はちょっとあそこでは浮いていたのかもしれません。

新聞か何かでレッズとマリノスを比べる記事がありましたが、ちょっとここでもやってみます。

浦和レッズ
(株式会社三菱自動車フットボールクラブ)
比較する項目 横浜F・マリノス
(横浜マリノス株式会社)
ファミリー的 クラブの雰囲気 大企業的
選手入場前には5分間の無音時間、入場時には「ファースト・インプレッション」
試合終了後は選手の挨拶を待って放送開始(実際には控えめな音声でMVPのインタビューはしている)
試合前後のパフォーマンス 選手入場前には照明を落として選手をライトアップ
試合終了後はすぐに監督・MVP選手インタビュー
控えめ(時には聞こえないことも) 場内放送(通常時)の音量 大音量(施設の設備の都合かも)
両チームの得点機 試合中のリプレイ マリノスの得点機のみ
いろいろ付加価値のついたサッカーの試合 ホームゲームの演出 サッカーを中心とした総合エンターテイメント
観客が応援したいチームによって席が分けられている(アウェイチームを応援していいのはビジター席のみ) ホーム・アウェイサポの席割 席種は主に座席の位置。慣習的にアウェイサポはアウェイ側に入るが、どこの席でどちらの応援をしていいかは明記されていない
特に紹介はされないが、有給の係員(時々Jrユースなどの選手も混じっている) ボールボーイ、担架係 地元の高校生、下部組織の選手

ちょっと説明が必要かもしれません。
「クラブの雰囲気」のレッズのファミリー的というのは、いわゆる「家族的」という言葉のイメージよりも、マフィアのファミリーのようなものを想像しています。
別に犯罪をしているわけではない(マフィアのファミリーにしても悪いことだけをしているわけではないでしょうが)ですが、良い意味でも悪い意味でも色々なしがらみに縛られている気がします。
これはサポーターに対する態度にも表れていて、マリノスがサポーターとの間にはきっちりと線を引いて、プロとして「サービス」を提供しているのに対して、レッズは多少「なあなあ」なところもあるかもしれません(私はそういうところが好きなのですが)。

マリノスがホームページをso-netに移管するとき、URLがhttp://www.marinos.co.jp/からhttp://www.so-net.ne.jp/f-marinos/に変わったのに対し、レッズの場合はso-netに移管してもURLはhttp://www.urawa-reds.co.jp/のままなのもそうした姿勢のようなものがあるのかも知れません(あまり知られていないかも~っていうかスポンサーバナーがありますが~知れませんが、サーバそのものはso-netになっています。例えばhttp://www.urawa-reds.co.jp/tools/あたりを見てもらってもそれはわかります)。

むろん、上に挙げたようなこと(改めて見直すとずいぶん細かいことだな…)は、良いこととか悪いこととかいうわけではなく、単に両クラブの持つ個性の違いに過ぎません。
レッズサポはレッズ的なクラブのあり方がいいと思い、マリノスサポはマリノス的なものがいいと思う、それだけのことです(あるいはそう思わない人もいるかも知れませんが)。

このように対照的な(というのは上にあげたような一部分だけで、大部分は似通っているのでしょうけど)両クラブですから、互いにどちらが良いというような話は永遠に平行線を辿ることになるでしょう。

そういえば同じ○○ランドとクラブの名前を付けた施設が、マリノスランドの場合はプロチームの練習場を中心とした施設であるのに対し、レッズランドの場合はサッカー、フットサル、テニス、ラグビー、野球の施設を会員?に使わせようという施設であるのも対照的ですね(よく勘違いされることのありますが、塚本前社長が美園に計画していた「レッズパーク美園(仮称)」とレッズランドは違いますよ)。

マリノスのゲストとして呼ばれるのは大御所のCHAR氏で、レッズの応援を(声も出せずこっそり・笑)してた&待ち時間に路上ライブをしてたのは弾き語りミュージシャンのワカバ(レッズTV GGRのエンディングテーマをもっている)だというのもいいじゃないですか。

レッズ、マリノスともにJのクラブの中では大規模な部類に入ると思いますが、それでもなおホームタウンの個性を引き摺っているのは面白いです。

ちなみに「レッズパーク美園(仮称)」の計画はとりあえず中止になっています。

都市整備公団とかと一緒になってやっても仕事遅いだけですしね。
事務所だけが埼スタ内に移転する計画があります。

駒場で試合をするときは大原に社長以下が移動して大原のクラブハウスを使い、埼スタで試合をするときは埼スタの事務所を使って選手も埼スタ内のクラブハウスを使ってサブグラウンドで練習し、ということになるようです。

一部スポーツ紙に未だに将来的にそういう計画があるとか書いてあったんで念のため。
まぁ中止にしたというのも語る会とかでしか言ってないので知られてないのかもしれませんが。

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