« 2nd-最終節 サンフレッチェ広島 | メイン | ヤマ、ユウヤ昇格! »

オチ プロ契約に至らず…

 アマチュア契約だった浦和ジュニアユース、ユース出身で2年目のDF中川直樹(20)とは来季もプロ契約せず、退団することが決まった。中川はトップチームの試合出場かベンチ入りすれば、プロ契約を交わすことになっていたが、2年間でこの条件をクリアできなかった。クラブと契約更新できなかった選手を対象に行われる加入テスト、Jリーグトライアウト(12月16日)に参加する。

「オチ」こと中川直樹選手の退団が決まりました。
以前のエントリーで、私は彼をプロC契約選手と書いて、そう思っていましたが、実際にはC契約ではなく、アマチュア選手(社員選手などと同じカテゴリー)としての契約をチームと結んでいたようです。

彼は2002年のレッズユースの中心選手として活躍し、2003年シーズンからトップチームへ昇格しました。
高2の時にはそれほど目立つ選手ではなかったように思いますが、2001年シーズンで秋葉陽一選手(現筑波大)、小林陽介選手(現横河武蔵野FC)、阿部聡太選手(現筑波大)、旗手真也選手(現阪南大)などが抜けて不安視されたシーズンに、身長の伸長と比例して急ピッチな成長を遂げ、キャプテンとして最終ラインからちょっと甲高い独特な声でチームを引っ張りました。

実力を発揮するようになった時期が遅かったこともあり、代表などには(恐らく)縁がありませんでしたが、こんな評価をする人もいます。

中川直樹(浦和レッズユース 3年)
 今年の浦和ユースを支えたキャプテン。CB、ボランチの両職で活躍したのだが、投票はいずれもDFとしてであった。堅実で重厚なプレーに「痛い目にあった」(Ts氏)チームは多かった。「クラブユース最高のDF。フィジカル・フィード・キャプテンシー、その全てが素晴らしい」(Hp氏)と最高級の賛辞を贈る人も多し。

高3の時には夏の全クラで決勝トーナメントへ出場、私にとっては初めてJヴィレッジとなりました。
3年の稲垣貴之くん(現法政大)、2年の新井翔太くん、1年の中村祐也くんなども活躍し、1997年以来久しぶりの決勝へ進出、決勝戦こそエスパルスに惜敗して準優勝に終わりましたが、このチームは非常に印象に残っています。
高円宮杯の出場権も得て、佐賀出張にかこつけて会場の鳥取へ行ったのもつい昨日のことのようです。

「2年間でトップチーム出場」という目標からすると、1年目に負った腕の骨折は痛かったでしょう。
当時のサテライトチームでは、オフト監督の下で、時には攻撃的なポジションでも起用されることもありました。こうしたポジションにちょっとディフェンスに気が効く選手を起用するのはオフトの特徴でしたから、そうした役割に抜擢されること自体、かなり高い評価を受けていたということです。
ディフェンスに気が効き、パスが正確な彼は、恐らくオフトの好きなタイプではあったわけです。

技術的な面では、トップチームの選手としての彼の一番の特徴は正確なフィード、パスです。ユース育ちらしくトラップなどの基本的なスキルも高いレベルにあり、そうしたプレーだけならば、今すぐにでもトップで通用するのではないかと思います。少なくともサテのDFの中では一番高いレベルでしょう。
身長は181cmと低くはない(例えば内舘、小林は180cm、室井、南は183cm)のですが、どちらかというと高さで勝負するよりも、足元でボールを奪うタイプです。
取り立てて派手なタックルをするわけでも、驚異的なジャンプをするわけでもないのですが、なんとなくボールを取っちゃうんですよね。

ただし、制空力の高い選手を好むブッフバルト監督の下では難しい面があったのかも知れません。

2年目ということは、例えば来年大学へ進学するとしても、まだ間に合うギリギリのタイミングでもあり、プロとして契約できないという結論だとすれば、最善の選択なのだろうと思います。
また、トライアウトを受けて他チームでやっていくとしても、彼は「J1チームのDF」というポジションからスタートできるわけですし、多様なポジションをプレーできること、そもそもテクニックがあることで、経験以外はどこへ行っても通用するだろうと思います。

彼が本当の実力をこのチームで見せることができるようになる前に、このチームを去らなければならないということを知って正直ショックでしたが、彼の今後の活躍を祈っています。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://shibirekulage.com/mt/mt-tb.cgi/336

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

Creative Commons License
このブログは、次のライセンスで保護されています。 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス.