2ndステージも折り返し点を過ぎ、どのチームの選手にも疲労が色濃くなってきます。
この日のマリノスは久保、遠藤、上野といったところを負傷で欠き、韓国代表として13日に引き分けに終わったレバノン戦を終えたばかりで疲労の濃い安、柳、守備の要の中澤も同じく13日にマスカットで行われたオマーン戦にフル出場を果たし、さらに松田、那須の両名を累積警告で欠きます。また、中西は負傷していましたが、この日のために強行出場しています。
代わって、左サイドの攻守の要であるドゥトラ、それにDFの河合が復帰を果たしています。
一方のレッズは、山瀬、坪井を負傷で欠き、アレックスが同じく代表でフル出場、暢久もコンディションを落としており、痛み止めの注射を打って出場していたことが試合後に明らかになります。
代わって小指骨折で離脱していた長谷部が復帰したことが明るい話題となりました。
試合は首位攻防戦(とは言っても順位が入れ替わることはありませんが)らしいリスクを抑えた重苦しい展開。
ドゥトラにボールが渡れば、対面の永井だけでなく暢久、アルパイが寄せてボールを奪い、エメがボールを持てば、マリノスもDFを2人以上付けてドリブルを止めます。
アレックスも局面で幾度となく突破を見せますが、中央を固められてはいたし方がなく、両チームとも何回か得点チャンスがありますが、互いに無得点で終わります。
その重い展開は数字でもはっきりします(ニッカン式スコア)。
ボール支配率では49%:51%とほぼ互角、シュートも13本:8本とレッズのほうが多少多いですが、枠内は3本:2本とやはり大差ありません。
見ていて非常に疲れる試合でした。
しかし、ナビスコ準決勝のグランパス戦で同じブラジル出身のジョルジーニョを子ども扱いした(恐らく母国で対戦したこともあるのでしょう)ネネに、アルパイ、闘莉王の3バックはこの試合でもしっかりと相手を抑え、ネネの加入当初こそややギクシャクしたディフェンスラインもこの試合では安心して見ていられました。
そして長谷部。復帰していきなり先発はないだろう(そういう起用法を監督がよくするのはわかっていましたが)と思ってファンタジーサッカーでも控えにしておいたわけですが、酒井をベンチ外に追いやって先発復帰。
当初は訝っていましたが、試合が進むにつれ、彼は観る者をプレーで納得させました。
それにしてもあれほど強かったか?と思わせるプレーぶりです。
ボールを受けた直後に寄せられても揺るがない、逆に寄せた相手が倒れてしまう様は、エメや永井、達也が三者三様のドリブルで進んでいく様と同様、ある種変態的といってよいのか、とにかくレベルを超えたプレーに、驚嘆を禁じ得ませんでした。
しかしそのような緊迫感のある試合だっただけに、もっとマシな審判でやらせたかった思いが募ります。
特に個人能力で多少差があるFWとDFの対戦では、DFはどうしてもファールが多くなります。
そうしたものが取られるか、取られないかではそうした局面の対応(プレーの選択)に、ひいてはゲーム全体の展開にすら大きな影響を及ぼします。
この日の主審は先日のナビスコカップ準決勝でも笛を吹いた柏原丈二氏。
この試合でも両チーム合わせて7枚のイエローカードを披露しました。
次のアントラーズ戦では、累積警告によってネネが1試合の出場停止となります。
この試合では、ボクシングに例えればチャンピオンが引き分けで王座を防衛したようなもので、追いつくためには勝ち点差と同じだけの試合数が一般的に必要という経験則を適用するならば、残り6試合で9差となったマリノスはひとまず脱落したと考えてもいいかもしれませんが、2位のガンバも引き分けたことで、勝ち点5差で追う事になったアルビレックス、ジェフにも希望を与えることになりました(アルビレックスはさすがに期待してないかな?)。
次のアントラーズ戦とその次のセレッソ戦が胸突き八丁です。
ここを勝ち抜けば、ナビスコの決勝も含めて、収穫の時期を迎えられる。そんな気がしています。