会社帰りにちょっと見に行ってみました。
朝から降っていた雨は止んでいましたが、空気はもうすっかり秋になっていました。
心情的にはややヴェルディ寄りの第三者の観客を決め込んだのですが、前半のヴェルディはどうも窮屈そうにプレーしています。
ヴェルディはいわゆる3-5-2の布陣で試合に臨んでいるように見えましたが、両サイドの右:山田卓也選手と左:相馬崇人選手は、FC東京の両ウィングをマークするような形で最終ラインに吸収され、ほとんど5バックのようでした。
また、中盤は小林大悟選手、林健太郎選手、小林慶行選手の3ボランチのような格好ですから、ほとんど8人(+GK)で守ってFW2人で攻めるような形で、どうしてもFWは孤立気味になっているようでした。
若干左サイドを攻撃に使っていましたが、それ以外ではほとんどサイドを攻撃に使わず、中で無理な体勢で無理な場所にパスを出してはミスを犯してボールをとられていました。
ヴェルディのアルディレス監督はサイドを自分たちで使うよりも、相手に使われまいとして守備的な選手を起用して、なるべくリスクを負わないように守備的にゲームを進めているのかと思っていました。
ヴェルディにはこの日ベンチには入っていませんが、三浦淳宏選手(代表選抜により欠場)や廣山望選手のような有力なウィングプレーヤーがいるわけですから、レッズ戦には出場した彼らが起用されないのには何か理由があるのだろうと思ったわけです。
しかし、それほどまでにディフェンスに注力していても、1点目はセットプレーですから別としても、2点目と3点目はいずれも左サイドから破られて決められたものだったのは皮肉というだけで済むものでしょうか。
この日の主審は悪い方に著名な柏原丈二氏。全部で9枚のカードが乱れ飛んだ、そしてカードの枚数ほどには荒れていなかった、この試合で前半22分に林選手が2度目のの警告で退場となります。
退場の時点で既に0-2、さらに上記のような状況で展開的にも良くなかったため、ちょっともう決まったかなと思っていました。そしてその予感は0-3となったことで、ほぼゆるぎないものとなりました。
さて、ヴェルディのGK高木義成選手はレッズのGK山岸選手の一つ年下で、共にスペイン・マジョルカで1999年に行われたユニバーシアードの日本大学選抜に選ばれた間柄です。
1999 スペイン/マヨルカ(13位) 監督 野地照樹(高知大学) 01 GK 山岸範宏 1978/05/17 熊谷高→中京大→浦和 02 DF 迫井深也 1977/05/08 清水東高→順天大→FC東京→横浜FC→FC東京→横浜FC→FC東京→山形 03 DF 河口真一 1977/06/13 国見高→明治大→福岡→引退 04 DF 谷池洋平 1977/04/05 清水商高→筑波大→神戸→大塚FC→神戸→大塚FC 05 DF 北出 勉 1978/09/18 室蘭大谷高→道都大→磐田→湘南 06 MF 鶴見智美 1979/10/12 韮崎高→筑波大→甲府→清水 07 MF 宮沢正史 1978/04/24 帝京三高→中央大→FC東京 08 FW 樹森大介 1977/07/28 前橋商高→専修大→湘南→水戸 09 MF 鈴木勝大 1977/11/26 桐光学園高→国士大→福岡→鳥栖→ヴォルガ鹿児島 10 FW 黒部光昭 1978/03/06 徳島商高→福岡大→京都 11 MF 戸田光洋 1977/09/10 都城泉ヶ丘高→筑波大→FC東京 12 DF 石川竜也 1979/12/25 藤枝東高→筑波大→鹿島 13 DF 影山貴志 1977/05/27 大商学園高→広島→阪南大→C大阪→佐川急便大阪SC 14 MF 早川知伸 1977/07/11 清水商高→順天大→浦和→横浜FC 15 MF 佐伯直哉 1977/12/18 永山高(読売ユース)→国士大→磐田→神戸→磐田→神戸 16 FW 柿本倫明 1977/10/06 豊国学園高→大体大→福岡→クレメンティ・カルサFC(シンガポール) →大分→湘南 17 FW 梅田直哉 1978/04/27 広島皆実高→明治大→広島→浦和→山形 18 GK 高木義成 1979/05/20 修徳高→国士大→東京V
山岸選手のほかにも早川選手、梅田選手などレッズサポには馴染み深い名前が並んでいます。
山岸選手と高木選手は同じ釜の飯を食ったというよりは、正GKと控えGKの間柄ですから、ライバルと言った方が良いのかもしれません。
なぜこんなことを書いたかというと、かつて味スタのヴェルディvsレッズ戦で、この両名がそれぞれGKとして出場し、競い合うように好セーブを連発しているのを見て、まぁ私は特別GK好きなわけではないのですが、一つしかないポジションですからちょっとドラマを想像したからというためです。
この日の高木選手も前半3失点はしましたが、後半は好セーブを見せます。
また、前半は5バックだったヴェルディが、10人、3点のビハインドという悪条件ながら、山田、相馬の両選手を高い位置に上げて攻勢に転じます。
すると後半始まって2分には早々に結果が出て、山田選手が得点、雰囲気が変わり始め、後半33分には平本、続く34分には小林大両選手が立て続けに得点、なんと一人少ないヴェルディが同点に追いつきました。
この頃には対するFC東京はすっかり浮き足立っており、簡単なミスが続きます。
しかし、焦っていたのはヴェルディも同じで(あるいは一人少ない時間のために既に疲れ切っていたか)、ここというところでミスをしてしまい、90分以内には両チームとも決められませんでした。延長戦に進み、開始直後のVゴールでヴェルディは敗れます。
後から結果論を自覚していうならば、この時間帯に決められなかったのが痛かったということになるでしょうか。
もっとも、前半点を取られすぎたのがそもそもの原因ではあるのですが。
前半のヴェルディはそういう指示を受けていたのか、窮屈でちぐはぐな感じでした。
1トップの相手に対して3人のバックを堅持、左サイドが上がってもそのスペースをボランチがカバーする動きもなく、守備に徹している割には迂闊な動き。
それが後半は、監督の激が利いたのか、何かが吹っ切れたのか、一転して積極的な動きを見せます。
レッズにおいては、このサイド重視の姿勢、それに吹っ切れた積極的な動きは、今年になって、最近になってうまく機能するようになったものです。
延長戦開始直前に、ベンチ入りメンバーやスタッフを含めた全メンバーで組んだ円陣、Vゴール負けを受けて崩れ落ちた若い選手に、胸を張れといった感じで助け起こしていたベテランDFウベダ選手などを見て、ヴェルディにはまだ解決しなければいけない課題があるものの、復活しつつあるのを感じました。
レッズ以外のチームをいつもと同じような視線で見る機会を持てたのはちょっと新鮮でした。