少年
SFA国体速報少年準決勝 千葉県選抜
福岡県、広島県、鹿児島県と連破し、準決勝に駒を進めた埼玉県選抜(少年)チーム、対戦相手は大分県を3-0、島根県を2-0、滋賀県を3-0で破った隣県・千葉県選抜。 埼玉県が鹿児島県選抜戦で負傷退場した志田に代えて、その試合で交代出場した荒井を先発にしたのに対して、千葉県選抜は初戦の大分戦から変わらないメンバーでスタートします。ここで、公式記録から戦評を抜き出してみます。
記入者:小林俊也 所属:深川西高校(北海道)
両チーム共に4-4-2 のダイヤモンドでスタート。地元の声援うけ勢いに乗る埼玉は中盤でのルーズボールに対する反応がはやく、奪ったボールをFW河原、ディフェンスの背後を狙うFW荒木に合わせ千葉ディフェンスを崩し得点を重ねる。一方千葉はロングボールをFW池田に入れ、サポートに入るMF 船山、三門で得点を狙うが、埼玉ディフェンスの高さと体を張ったプレーによりチャンスを多く作ることができない。後半に入り運動量の落ちた埼玉ディフェンスに対し、バイタルエリアに積極的にドリブルではいる千葉優位に進め、MF佐藤のミドルシュートで同点にする。延長戦で千葉が勝利を手にしたが、両チーム共にすばらしい見応えの有る好ゲームであった。
この試合は2点を先制しながら、前半ロスタイムと後半26分に得点されて同点に追いつかれた上での、Vゴール負けということで、選手たちにとっては悔しい負け方だったのではないでしょうか。
決勝で静岡県と対戦するという、選手たちにとってはあまり意識はないかもしれませんが、埼玉のサッカーファンにとっては特別なカードも実現しなかったわけで、ちと残念です。
延長で逆転負け
少年男子・準決勝
▼戦評…2点を先制した埼玉だったが、追加点の好機を逸し延長で逆転負けした。
埼玉は前半14分に荒木が先制、22分に福田が2点目を挙げた。千葉は前半のロスタイムに1点を返すと、後半26分に同点に追いつき延長戦へ。延長後半4分に薬袋がVゴールを決めた。
埼玉は後半立ち上がりの決定機を逃したのが惜しまれる。延長前半も2、6、7分にチャンスがあったが、シュートミスした。
悔しさを成長の糧に 千葉の延長Vゴールが決まると、埼玉イレブンはぼうぜんとグラウンドに座り込んだ。2点を先制しながらまさかの逆転負け。「勝てるゲームを落とした。決めるべきシュートを決めないと、こういう結果になる」。FW河原の言葉がこの試合を象徴していた。
前半は理想的な展開だった。14分に得意のカウンターから荒木がヘッドで決めて先制。22分には島田の右センタリングを福田が頭で押し込み2点目を奪った。
ロスタイムに失点したが、後半立ち上がりに追加点のチャンス。ここで1点でも加えておけば、そのまま押し切れたはず。だが、1分に河原、11分に荒木が決定機を逃すと、流れは千葉へ。26分に同点に追いつかれた。
延長も前半は埼玉のペース。2分に福田、6分に河原、7分に大山がシュートするが、枠を外れた。「力んでしまったのかもしれない」。河原がうなだれた。
惜しくも敗れた埼玉だが、福岡、広島、鹿児島と強豪を撃破してのベスト4は立派。守屋監督(西武台高教)は「選手は精いっぱいプレーした。この悔しさが成長の糧になる」と励ます。
まだ、3位決定戦が残っている。競技別天皇杯を獲得するためにも、勝利して得点を積み上げたい。イレブンの真価が問われるのは負けた直後の試合だ。
主将の大山は「しっかり反省して次の試合に臨みます。この大会は勝って終わりにしたい」と立派に気持ちを切り替えていた。
三位決定戦 石川県選抜
この試合ではいくらかメンバーを代えて望みました。 GKが押野→大橋、DFで星野→室山、FWの荒木が西澤に代わって中盤に入り、杉本がFW。 対する石川県はGK坂村を細川に代えています。 このゲームについても公式記録から戦評を。記入者:平岡和徳 所属:大津高校(熊本県)
両チームとも今大会一貫してきた4-4-2のシステムでスタート。埼玉は⑦大山、石川は⑩本田を起点にゲームはコントロールされる。連戦の疲れを見せず前半から攻守の切り替えの早いスリリングな展開となる。一進一退の攻防の中、埼玉は⑦の精度の高いプレスキックでセットプレイの好機を生かし⑤福田が押し込み先制する。一方石川は飲水直後にロングパスから裏へ抜け出した⑤が倒されPK。これを⑤清水が冷静に決めて同点とする。その後埼玉は、⑦⑨のホットラインから2度目のネットを揺らしつきはなす。後半に入り埼玉は、勝利への意識が全員に浸透し追加点を重ね、石川の反撃を押さえ、3 位を獲得した。大会を通して常に全力プレーを見せ、たくさんの観客に感動を与えた地元イレブンに心からの拍手を送りたい。
石川県は高校サッカーの強豪・国見高で大半が構成された長崎県選抜と初戦で対戦し、5-0という大差で破って今大会にセンセーションを巻き起こしました(もっとも、近年の石川県の高校サッカーでの発展は目覚しく、星稜高校から2002年には田中俊也(サンフレッチェ広島)、辻田真輝(大宮アルディージャ)、森 俊祐(横浜FC)の3人、2003年には豊田陽平(名古屋グランパスエイト)というJリーガーを輩出しています)。
さらに、宮城県を4-0、強豪・神奈川県にも2v-1(Vゴール勝ち)と競り勝ち、最終的に優勝した静岡県(先発11人中、プロ入り内定と恐らくプロ入りするだろうという選手が8人いるチームです)に0-5で敗れたものの、強力なチームであることは疑いないところでしょう。
戦評にもあるとおり、石川県選抜はガンバ大阪Jrユース→星稜高の本田圭祐選手が中心で、彼は既にグランパスの特別指定選手として登録され、7月24日のナビスコカップ予選ジュビロ磐田戦では交代出場を果たすなどしており、来年のJリーグへの新入団選手の中でも目玉になりそうな選手の1人です。
埼玉県側はレッズJrユース→レッズユースでレッズに先日2種登録された大山俊輔選手が中心となっているわけで、クラブユース育ち、2種登録、特別指定など選手育成の最近のキーワードが並ぶ、象徴的な対戦と言ってしまうのは、まぁ、ちょっと大げさですね(笑)
試合は埼玉県が先制、石川県が追いつき、再び埼玉県が突き放し、2点差をつけたところで石川県が1点差まで追いすがり、再度埼玉県が2点差にし、粘る石川県がまた1点差に追いつくという、気楽に観ている人には非常に面白い、どちらかを応援している人には心臓に悪い展開となったようです。
最後には1点差を守りきり、埼玉県選抜が第三位ということになりました。
最後にチーム内の得点者とアシストを(全チーム分集計しようかと思ったけれど、面倒なのでやめました)。
得点 順位 アシスト 順位 河原和寿 5 1 大山俊輔 3 1 福田俊介 3 2 島田祐輝 2 2 荒木宏光 1 3 西澤代志也 2 2 大山俊輔 1 3 荒木宏光 1 4 島田祐輝 1 3 河原和寿 1 4 杉本裕之 1 3 志田亮輔 1 4 竹内 聡 1 4 星野崇史 1 4
点取り屋が点を取り、司令塔(って言い方は嫌いだけど)がアシストが多いという、大変わかりやすい結果になりました。大山→河原というパターンは全12得点中2点だけですが、他のパターンが1点ずつしかないので、結果としては一番多い得点パターンということで。
アシストの2位(といっても2つずつですが)に西澤、島田という両サイドハーフが入ったのも象徴的ですね。
面白いのが得点2位の福田。さぞセットプレーで点を取り捲ったかと思うと、初戦の福岡戦の先制点のように、なぜかクロスを入れたものが決まったりとかしています。
まぁしかし、優勝には至らなかったものの、最後勝ったことでいい形で終われたと言ってもいいのではないでしょうか?最後勝って大会を終われるのは優勝チームと3位チームだけなのですから。
成年女子
SFA国体速報成女準決勝 宮城県選抜
この日の対戦相手は埼玉県選抜の中心となっているさいたまレイナスと同じLリーグ1部のYKK AP東北を中心とするチームということで、簡単に勝てる相手ではありません。宮城県選抜にはなでしこジャパンのDF大部由美がいて、この試合にも出場しています。 公式記録を見る限りでは先制後、前半ロスタイムにオウンゴールもあって2点取り、後半は守りきったというところでしょうか。3―0で宮城に快勝
成年女子、初の決勝へ
▼戦評…前半3点を挙げた埼玉が無失点で快勝した。
両サイドのMFやDFが高い位置でプレスをかけて宮城の特長を消し、埼玉は逆に横からの崩しが有効になった。前半19分の先制点が象徴的だ。山本が右サイドで球を奪い、前線の佐藤へ縦パス。佐藤の右折り返しを岩倉がけり込んだ。
ロスタイムにも安藤のゴールなどで2得点。手薄になった中央を、安藤がドリブル突破したのが効いた。
強豪相手に果敢な攻め 成年女子の埼玉が未知の領域へ踏み出した。3度の優勝を誇る宮城に3―0で快勝し、初の決勝進出。試合中は鬼の形相の田口コーチ(さいたまレイナス監督)も「気持ちを感じるチームに成長した」とえびす顔になる出来栄えだった。
さいたまレイナス主体の埼玉と、同じLリーグ1部のYKKAP東北を軸とする宮城。初めてLリーグ勢とぶつかる天王山だ。しかも3連戦。主将の高橋は「やっぱり疲れはあった」と明かす。だが選手は走りに走り、激しくプレスを掛けた。
宮城の3―5―2システムを封じるには、両サイドが高い位置で圧力を加えなくてはならない。左右のMFの岩倉と木原、サイドバックの西口と山本が忠実にこれを実行。前半19分の先制点は右の山本が球を奪取し、佐藤の折り返しを岩倉がけり込んだ。山本は「前から球を取ればゴールにつながる」と勇気を持ってチャレンジ。岩倉は「役割を果たせた」と喜んだ。
前半22分には、熱くなった田口コーチが退席処分。アクシデントに「気迫が伝わってきた」(高橋)とイレブンは奮闘した。前半さらに2点をたたき込んで、早々と勝負を決めた。
決勝の相手は3連覇を狙う兵庫。LリーグTASAKIの単独チームで、アテネ五輪代表5人を擁する優勝候補の一番手だ。田口コーチは「プライドを持ってチャンジしてほしい」とげきを飛ばした。勇敢なる挑戦者に怖いものはない。
決勝 兵庫県選抜
そして成年女子の埼玉県代表としては初めての決勝戦、相手はDF磯崎浩美、DF川上直子、MF山本絵美、MF柳田美幸、FW大谷未央の5人のなでしこジャパンメンバーを擁する強豪で、日テレベレーザが東京都選抜に参加していない状況では、まず誰もが優勝するだろうと考える優勝候補です。 決勝戦でも大谷を除く4名がフル出場しています。公式記録によれば、開始早々(4分)、いきなり兵庫県が先制します。
前半のシュート数は埼玉県2に対して兵庫県7ですから、かなり押されたことがわかります。
そして、46(後半11)分についに安藤のゴールで同点に追いつきます。CKからヘディングで決めた同点ゴールです。
後半はシュート数も4-2と逆転しています(全体的に少なくなってもいますが)から、連戦の疲労で両チームとも運動量が落ちているのでしょう。
そして同点のまま延長に入り、86(延長後半6)分に高橋→岩倉とつないだボールを中央の若林が決め、埼玉県成年女子選抜として初めての優勝を飾ったわけです。
両チーム共に交代選手を使っていないので、両チーム22人の選手が86分間を走りきったわけですが、この連日の試合と、残暑の中で、疲労から最後には精神力の勝負になる、そういう局面で地元の利、観客の声援が勝負を決めたのではないでしょうか。
いずれにしてもオリンピックでのなでしこジャパンの躍進を思わせる快挙で、埼玉県的には女子サッカーを盛り上げるきっかけになってくれればいいでしょうね。
各チームで試合を戦った選手の皆さん、スタッフ、そして宿泊やら応援やらで国体に関わった方々はお疲れ様でした。
さて、「試合を見た」という流れ上、少年と成年女子しか触れていませんが、もちろん成年男子も試合を行っています。
成年男子
成年男子は関東リーグ1部所属のルミノッソ狭山の選手を中心に、平本、宮下という元Jリーガーである同じく関東リーグ1部の埼玉SCの選手を加えたメンバーです(多分)。 11日に初戦・三重県選抜との試合を行い、平本の2ゴールで勝っていますが、2試合目となる12日の準々決勝・熊本県選抜戦に破れ、ベスト8に終わりました。無得点で敗れる
成年男子・準々決勝
▼戦評…埼玉は攻守に力が空回り。無得点で敗れた。
埼玉は立ち上がりから熊本の鋭い出足と素早い攻撃に戸惑った。中盤で後手に回り、得意のサイド突破も不発。逆に前半28分、熊本の波状攻撃に守備網が崩され、先制点を許した。
埼玉は後半、積極的にサイド攻撃を仕掛けたが、最終パスやシュートの精度を欠いて得点ならず。同点機だった3分のPKを町田が外したのも痛かった。
シュート11本放つも決定力不足に泣く 試合終了を告げる笛を聞き、芝生にへたり込むエース迫田。ほかの選手も肩を落として、その場からしばらく動かない。成年男子の埼玉が準々決勝でまさかの敗退。「うちがやろうとしていたことを熊本にやられてしまった。申し訳ない気持ちでいっぱいです」。阿部監督(ルミノッソ狭山)は憔悴(しょうすい)した表情で、敗戦の弁を絞り出した。
熊本の厳しい守備と速いサイド攻撃にほんろうされ、序盤から攻守にちぐはぐだった。こぼれ球への出足で後手を踏み、攻めに転じてもパスミスでチャンスをつぶす悪循環。前半15分の宮下のシュートがバーに嫌われ、後半3分の町田のPKもポストにはじかれるなど不運もあったが、シュート数5本で1点の熊本に対して、埼玉は11本放ちながら無得点。課題の決定力不足は克服できなかった。
主将の町田は「立ち上がりにリズムを崩され、そのままミスが連鎖してしまった」と沈痛な面持ちで話し、「PKを外した僕の責任」と自らを責めた。
実際に一試合も見てないので、なんともいえないのですが、記事中にもあるように、シュート数で11-5と押しながら無得点で敗れることになりました。
少年、成年女子と活躍していますから、どうしてもコントラストを描いてしまいますが、まぁサッカーってこんなものっていうところじゃないでしょうか。
国体ということで、他にもいろんな競技が実施されていました。
水泳(競泳、飛び込み、シンクロ、水球)、サッカー(成年男子、少年男子、成年女子)、ボート、カヌー(フラットウォーターレーシング、スラロームレーシング、ワイルドウォーターレーシング)、ボウリング、ゴルフ(成年男子、少年男子、成年女子、少年女子)。
これらは夏季国体ということで、9月10日から今日・14日まで行われました。
10月23日~28日には秋季国体として、陸上競技やテニス、バレーボールや体操、バスケットボール、弓道やアテネ五輪で銀メダルを獲得して注目された大宮開成高校の山本博先生が出場するアーチェリー他が県内各地で行われます。
サッカーでも高校女子サッカーは秋季大会でやるんですね。
そんなことで、本日夏季国体は閉会したわけです。
コメント (2)
国体は日曜日の鹿児島選抜戦しか見に行けませんでしたが、
3位という結果は素直に嬉しいですね。
今大会は河原、大山、福田などのタレントが期待通りの
パフォーマンスを見せてくれたことがこの結果に繋がったのでしょうし、
そのチームをまとめた守屋監督の手腕も見事だったと思います。
(何気に両サイドの島田、西澤も利いてました)
地元国体としての盛り上がりも上々でしたね。
私もついついTシャツとバスタオルを買ってしまいました。
投稿者: suede | 2004年09月14日 23:54
日時: 2004年09月14日 23:54
そうですね、欲を言えば彼らにもう一度埼スタで試合をさせてあげたかったですが。
国体は実は初めて見たわけなんですが、彼らはこの後それぞれのチームに戻り、選手権の県予選を戦うんだなぁと。
あんなに頼もしかったFWの河原選手が、DFの福田選手には手ごわい敵となるわけですし、左サイドを何度も突破した島田選手がGK押野選手にとっては脅威になるでしょう。
荒井選手一人を輩出するだけに終わった浦和東や一人も出せなかった武南も黙って見てはいないでしょうし、この国体チームの活躍を見て、県選手権もより楽しみになってきましたね。
私もついこばとんのマスコットを買ってしまいました(笑)
投稿者: ShibireKulage | 2004年09月17日 11:01
日時: 2004年09月17日 11:01