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2nd-第3節 ジュビロ磐田

埼玉スタジアム2002試合のことについて書く前に、まず先日ご母堂を亡くされてこの場へ来れなかった友人にお悔やみを申し上げます。

そして試合について。
驟雨に煙る埼スタは、カクテル光線に輪郭がぼやけるためか、ひどく幻想的に見えます。
我々が陣取る北サイドスタンドには(そして対面の南サイドスタンドにも)屋根がないため、濡れそぼる羽目になるのは大変迷惑ですが、あの眺めはなかなかのものです。
そして、濡れながら見る埼スタの試合は、ドラマチックなものが多い印象もあり、びしょ濡れで浦和美園までの帰路を歩むことや、東川口の地下で渋滞することを考えても、なかなか止められないものです。
この日の試合は、雨の埼スタのそうしたゲームの歴史に新たな1ページを加えるものになりました。

ニッカン式スコアにもある通り、前節のヴェルディ戦に引き続き試合率で劣り(49%対51%)ながらも、シュート数19対12(枠内11対6)と対戦相手に対して全般的に優位に立って試合を進めることができました。

大一番ということで緊迫感のある中、ユニ旗、3色の大段幕がバックスタンドに広がって、なお幻想度(?)を高めて試合が始まり、15分にはジュビロDFの一瞬の隙を突いて永井からエメに渡り、先制を果たします。
記録的にはそこまでのジュビロのシュートは0本。相手にシュートを撃たせないことも今のチームの特徴です。
30分には誰も思いもしなかった暢久のシュートが闘莉王のアシストもあって決まり、2-0とリードを奪った時点でも、我々には決して安心というものはありませんでした。
なにせ相手はジュビロですし、我々は勝たなければならないのですから。

山瀬、長谷部、啓太という三角形が中盤でプレッシャーを掛け、前節ハットトリックを達成した永井は好調さもそのままに右サイドを蹂躙し続けます。
そんな中、前半ロスタイムにゴール前の混戦からジュビロFW前田に決められ、2-1でハーフタイムを迎えることになりました。

1点差ということは、見ている側からすれば、点差はないも同然、それでも前節決して同点ゴールまでは許さなかったチームを信頼しながら応援します。
チームはホーム側へ攻めるこの後半に、前半を上回るほどのペースを掴み、度々決定的なチャンスを掴みます。
また、79(後半34)分にはジュビロMF福西が2枚目の警告で退場、数的優位にもなりますが、3点目のゴールは決められず、ついに同点に追いつかれることになりました。
ただし、展開が悪いものではなかったこともあって、それほどショックは受けませんでした。
残り4分の試合時間を告げる、ロスタイムのボードが掲げられた時には、もうそんな時間かと、むしろ驚いたほどです。

これで引き分けは負けに等しいと思い、ようやく焦りはじめた頃、幾度かのチャンスのあと、長谷部が決勝ゴールを決めました。

歓喜が静まったあと、プレーの展開、個人個人の力関係を思えば、むしろここまで縺れたのは不面目なことではないかという思いに駆られました。本当に安定して強いチームはこのようなゲームはしないと。
しかし、初めて優勝するようなチームには、このような不安定な勢いのようなものが必要であったりするのかも知れない、そんな様にも思ったものです。

帰りはやはり美園まで歩き、東川口の地下では渋滞しましたが、勝利のおかげでそれは存外に楽しいものでした。

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