今日23日、煽情的な見出しが一部スポーツ紙などの一面を飾りました。
浦和、身売りへ
三菱自幹部が撤退示唆
◆レッズの名が消える?
浦和レッズ、ついに“身売り”へ-。リコール隠しで大揺れの三菱自動車が、浦和レッズの株式売却の検討に入ったことが22日、明らかになった。三菱自動車は浦和レッズの株式のうち50・63%を所有している筆頭株主。三菱自動車の最高幹部の1人は「(株の売却について)そういう話はしている」と近い将来、レッズからの撤退があり得ることを示唆した。
浦和レッズの筆頭株主でもある三菱自が、一連のリコール問題を受け、ついに浦和レッズの株式売却の検討に入った。
相次ぐリコール隠し問題発覚で、失われた信用を回復するため同社は一連のリストラ策や社内改革を実行中。三菱自の幹部の話によれば、同社が50・63%の株式を保有し筆頭株主となっている浦和レッズについても“売却”という形で事業再生を検討しているという。
同社最高幹部の1人は「浦和レッズと三菱自の関係がどうなっていて、検討するとすれば何を検討すべきだろうという話はしている」と明言。もちろん「いろいろな(浦和レッズ)ファンの方もいるし、(株式売却には)制約条件もある。その辺を勘案して考えないといけない」と慎重な言い回しに終始しながらも「そういう話はしている段階。方向付けはこれから」と断言した。
浦和レッズの前身でもある三菱自は、1992年の「浦和レッズ」正式発足以来、総額100億円にも上る支援を「広告宣伝費」として浦和レッズに支出してきた。しかし近年は、三菱自の支援も5000万-6000万円程度まで抑えられている。また、浦和レッズのホームゲーム入場料収入も大幅増加していることから、仮に三菱自が株式売却を決断したとしても、浦和レッズの経営自体には大きな影響はないとみられる。
一方、浦和レッズの幹部は、失墜した三菱のイメージアップを図る唯一の手段として浦和レッズを「広告媒体」とする方針を示している。
Jリーグの中でもトップの人気を誇るレッズ。もし売り出せば、すぐにでも売り手は見つかると見られる。ただ、その場合、三菱からとったレッドダイアモンズの呼称、エンブレムなどがどうなるかという問題もあるだけに、経営サイドの判断が注目される。
三菱自、浦和レッズ身売り!?聖域なきリストラ
選手も「三菱の車乗りたくない」
身売り構想が浮上した浦和レッズ。三菱自の岡崎会長は聖域なきリストラを掲げるが…
レッズ身売りか-。不祥事続きで、経営危機に直面する三菱自動車。同社がメーンスポンサーのJリーグ人気ナンバー1チーム「浦和レッズ」に23日、売却構想が急浮上してきた。岡崎洋一郎会長は同日までに、再建に向け、“聖域なきリストラ”を断行する方針を固め、レッズも対象に入っていることを明らかにしたのだ。三菱自の失墜したイメージを唯一、回復させる“ワントップ”的存在だが、その行方に注目が集まる。
「方向的にはまだだが、何を検討すべきか話しはしている」
三菱自の岡崎会長は22日、東京新聞のインタビューに応じ、レッズへの出資などすべてを含めた見直しを検討していることを示唆した。
三菱自は、レッズの株式の50.63%を保有する筆頭株主。平成4年の発足時から今年まで、赤字を補てんするかたちで、総額約100億円を支援してきた。
昨年以降は「埼玉スタジアム2002」のオープン効果と、熱狂的なサポーターに支えられ、入場料収入が急増。年5000-6000万円の支援額に縮小し、ほぼ独り立ちの状況まで成長してはいる。
ただ、クレーム隠しや死亡事故などから三菱自の経営状況は悪化の一途をたどるばかり。
6月の国内新車販売(軽自動車を除く)は、前年同月比64.3%減の4885台に激減。7月も前年の5割減となる見通しで、過去最大の下げ幅を更新する勢いだ。
22日、初めて開かれた企業倫理委員では社名から三菱をはずす声も飛んだほど。
また、不祥事続きを嫌気して、レッズの選手からも「三菱の車は乗りたくない」という声も漏れているという。
実際に身売りとなれば、Jリーグの超人気チームだけに買い手は殺到しそうで、売却額は「数億から数十億は望めそうだ」(証券アナリスト)との予測もある。
岡崎会長は現時点での「売却はない」としているが、本社機能の京都移転が決定し、レッズのホームがさいたま市という“捻れ”も気になる。
リストラに聖域なしとする方針をどこまで推進するか。リーグ1熱いサポーターの反応などを含め、終了のホイッスルが吹かれるまで相当な波乱がありそうだ。
ZAKZAK 2004/07/23
「三菱自動車工業」+「浦和レッズ」となれば売れないわけが無いと思ったのでしょう。
「身売り」、「レッズの名が消える」など刺激的な言葉が紙面を踊ります。
しかし、これらの記事は誤報というか、むしろ捏造というべきものでありました。
04.07.23 浦和レッズ代表 犬飼基昭 コメント
本日、一部の報道で、三菱自動車が「浦和レッズ出資見直しも」「浦和、身売り検討」といった記事がありましたが、当該記事はまったく憶測によるもので、7月10日に開催した浦和レッズの「語る会」の席上、ファンの皆様の前でお話しましたとおり、そのような動きは全くありません。
当該記事は、昨日の午前11時30分から12時まで、三菱自動車の岡崎会長が対応されたインタビューによるものですが、同インタビューにおいても「浦和レッズと三菱自動車の今後に関する方向付けを検討するにしてもこれからです」というコメントしかされておりません。
さらに、このインタビューの後、新聞社に対して三菱自動車が「レッズの売却を考えているとか、そのような記事になると誤報になります」と念を押しているにもかかわらず、このような記事になっています。
浦和レッズの活動が、これまでと変わることはありません。
2004年7月23日(金) 12時10分 売却検討はしていない 浦和レッズで三菱自動車(共同通信)
経営再建中の三菱自動車がサッカーJリーグ1部(J1)浦和レッズへの出資の見直しなどを検討しているとの報道に対し、三菱自動車は23日、「株式の売却などを検討している事実はない」(広報室)と否定した。
また、浦和の犬飼基昭社長は「まったくの憶測。そのような動きはまったくない」と報道内容を否定するコメントを発表。犬飼社長は「新しい話はない。(三菱自と)クラブとの現状の関係は変わらない」と語った。
三菱自は浦和が発足した1992年からの10年間で約100億円を支援し、現在も筆頭株主。クラブ発足当初から赤字補てんを受けていたが、好調な観客動員に支えられ、クラブは昨年から黒字に転じている。
浦和と三菱自は7月上旬にも、今後の関係を確認。犬飼社長は10日のサポーターへの説明会で「(三菱自の信頼回復の)唯一の財産は浦和レッズ。これから三菱自に少しは恩返しができる」と、従来の関係が継続されることを確約している。
[ 7月23日 12時10分 更新 ]
浦和の株式売却を犬飼社長が否定
経営再建中の三菱自動車がJ1浦和の株式売却を検討しているとの一部報道に対し、浦和の犬飼基昭社長は23日、「まったくの憶測。そのような動きはまったくない」と報道内容を否定するコメントを発表した。また、三菱自動車も「売却を検討している事実はない」と広報室を通じて否定した。
三菱自動車は浦和が発足した92年からの10年間で約100億円を支援し、現在も筆頭株主。クラブ発足当初から赤字補てんを受けていたが、好調な観客動員に支えられ、クラブは昨年から黒字に転じている。犬飼社長は「新しい話はない。(三菱自と)クラブとの現状の関係は変わらない」と語った。
10日のサポーターへの説明会で犬飼社長は「(三菱自の信頼回復の)唯一の財産は浦和レッズ。これから三菱自に少しは恩返しができる」と、従来の関係が継続されることを確約している。
[2004/7/23/12:00]
東京中日スポーツは中日新聞社、ZAKZAKはフジサンケイグループの運営する(夕刊フジが中心?)ホームページで、記事の内容から、この捏造記事については東京新聞に責任があることがわかります。
取材に当たっては、わざわざ念を押されているのにもかかわらず、確信犯的に上記のような記事を掲載しているわけですから、何らかの意図があってのことなのでしょう。
東京中日スポーツはJリーグ・FC東京の特集記事、365日FC東京なども掲載し、Jリーグに対しては比較的、理解を持ったマスコミであると思われていただけに、三菱自動車ではありませんが、このような記事で信用を失う真似をしてしまうのは残念です。
以前より、マスコミのありようには疑問が投げかけられていました。
W杯の韓国の件を持ち出すのはさすがに古いかもしれませんが、テレビ局や、スポーツ紙、一般誌、「売れれば官軍」と言うような驕りが見え隠れしています。
そして報道されなければ知らない、買わない消費者がそれを助けています。
今回は流行り物である三菱自動車叩きに浦和レッズが絡んだ形ですが、以前の雪印食品や、自殺者まで出した鳥インフルエンザ問題など、いったん「悪い」ということになれば、ある事もない事も含めて、ヒステリックに攻撃を繰り返します。
これが自分が攻撃される側に回れば、「報道の自由」・「民主主義の権利」と錦の御旗を立てて騒ぎ立てるわけです。果たして報道する側がされる側ほどの誠実さを持っているかという点については、今では怪しいものだと思われていることを彼らは知っているでしょうか?
たまには自らの信用回復に努めるべきでしょう。
誤報(今回は誤報には当たらないと考えていますが)というのは、たとえ否定しても、報道者自身が取り消しても、何らかの傷を相手に残します。
報道者自身が慎重にならなければ、信用の失墜はやがて自らを貶めることになりましょう。
このような一般論に帰してしまうのは、あまり誠実なあり方ではないかもしれませんが、Webサイトというひとつの(マス・)コミュニケーションの手段を持つ我が身への警句ともすべく、ここに記しておきます。
コメント (8)
私も今日新聞で見てビックリしました…
ただ、私は埼玉に住んでないので、
新聞にもちょっとしか載っていませんでしたが…。
ただ、勝手(?)に事実でもないことをかき立てて欲しくありません…。
投稿者: MAKI | 2004年07月23日 20:25
日時: 2004年07月23日 20:25
私は実際には新聞見てないんですけど(浦和に住みながらも・・・)。
なんでしょうね?
いたずらに煽情的な見出しにしたかったのか、これも三菱叩きの一環なのか。
実際のところ、三菱自動車がどうなろうとレッズがすぐに潰れることはないでしょうし、浦和にあるチームからレッズという名前がなくなる事もないでしょう。
というようなことは上の(トーチュウにさえ)記事にも書いてあることですが、(レッズに直接的に影響がないと知ってのこと)だとすると、ことさらに三菱自動車を困らせたい人が、そういう意図を持って書いているのでしょうかね?
あるいは、市民クラブとか言うお題目を信じていて(そういうちょっと困った方向性の考えを持ってる人はマスコミとか多そうです)、いろいろな意味で影響力のあるレッズにそういう方向性を与えたいとか思った姑息な手段なのか。
いずれにせよ、嘘を書いちゃいけませんね。
いずれ東京中日スポーツか東京新聞さんからは公式な訂正なり謝罪なりがあるんでしょうけれども、彼らが今回失った信用って結構大きいような気がしますよ。
少なくとも私は信用しませんし。
投稿者: ShibireKulage | 2004年07月24日 00:50
日時: 2004年07月24日 00:50
しかし自分で読み返してもおかしいです。
> 同インタビューにおいても「浦和レッズと三菱自動車の今後に関する方向付けを検討するにしてもこれからです」というコメントしかされておりません。
> 新聞社に対して三菱自動車が「レッズの売却を考えているとか、そのような記事になると誤報になります」と念を押している
というものが、
> 三菱自動車が、浦和レッズの株式売却の検討に入ったことが22日、明らかになった。
こうなる理由がまったく理解できません。
まして、岡崎会長にインタビューをしているのに、
> 三菱自動車の最高幹部の1人は
というような形で、あえて取材対象を明らかにせず(だって22日に明らかになったんですよ、他の人のはずないでしょ?)、否定をされても、言い逃れができるようにしている。
なんだか東京新聞さんはやってることがおかしいですね。
今マスコミに勤めている人は、普通にこういうことするの常識なんでしょうかね?
なんだか例え自分に都合のいいことを書きたいのにせよ、もっとやりようがあるような…。
職業倫理だけでなく、作文している人の能力も疑ってしまいますね。
投稿者: ShibireKulage | 2004年07月24日 01:27
日時: 2004年07月24日 01:27
そぅですね…
失った信用は簡単にとり戻せるわけでは
ないと思いますし、この新聞社はこんな勝手なことを書きたてるのか…と思う人が多ければ多いほど、新聞社にとって痛手になると思います。
このようなことを書きたてる新聞社は自分で自分の会社を潰しているようなものだと私は思います…
投稿者: MAKI | 2004年07月24日 14:56
日時: 2004年07月24日 14:56
まぁ、今回はクラブ側(三菱自工のコメントは無視されかねません)がすぐ否定したからすぐに真相がわかりましたが、こういう新聞社の姿勢を見ると、こんなことは氷山の一角なのかもしれませんね。
思惑でインタビューの内容を改変、自分の都合のいいように変えた上、ソースとか取材者は秘匿して、あたかも他人が書いたようにして憶測や捏造の責任は取らない。
まったくいい商売ですね。
ね?東京新聞(東京中日スポーツ)さん。
投稿者: ShibireKulage | 2004年07月26日 01:34
日時: 2004年07月26日 01:34
ホントですょ…。
新聞なんかに載ってしまったら見る人が
イッパイいて、信じてしまう人もでてくると思います…。
今回のはどぅ言う意味で書きたてたのか…
よく理解ができません…
投稿者: MAKI | 2004年07月27日 09:57
日時: 2004年07月27日 09:57
まぁ、今回が特別なケースではないんでしょうね。
彼らは常に「悪者」を叩くネタを狙っていて、そのためには真実でなくてもかまわないと。
まぁ考えてみれば、W杯のときにも思い知らされたことでしたね。
投稿者: ShibireKulage | 2004年07月27日 23:48
日時: 2004年07月27日 23:48
そうですね…
きっと、これからもこのようなことは
イッパイあるんでしょうね…
その都度、怒りなどをおぼえるのも疲れちゃいますね…。。。
きっとなくなることはないのでしょうし…
投稿者: MAKI | 2004年07月28日 01:52
日時: 2004年07月28日 01:52