前節、トリニータ戦の勝利によって勝ち点3の3位で現在首位のジェフ以外のチームとの最後の対戦を迎えたレッズ。
相手はリーグ戦では13位と低迷するエスパルスではありますが、試合開始前、今期初めて赤・白・黒の3枚の大段幕が下がります。
日本平での2-0からの逆転負けを含む2敗の復仇、あるいはナビスコカップ予選の勝ち抜きのために勝利が絶対必要だったということもありますが、やはり相手が清水ということでより気迫を込めているといったところがあるのではないでしょうか?
選手にとってはやはりあの逆転負けでしょうか。モチベーションの高さがプレーから感じられました。
試合のほうは、ニッカン式スコアではボール支配率でエスパルスが54%と上回りますが、エスパルスは最終ラインのDF間で横パスを回すことも多く、あまり支配されていたという感覚はありません。
それを明確に反映しているのがシュート数で、前半はレッズが8(うち枠内6)に対して、エスパルスは3(うち枠内2)となっています。
レッズは押しながらもなかなか先制点を奪えませんでしたが、39分に長谷部のシュートを頭で合わせた達也が先制点を決めます。
この試合を通じて、U-23代表戦を負傷のため辞退した達也は終始動きが良くありませんでしたが、それでもなお得点するあたりはさすがといったところでしょうか。
また、前半終了直前の43分には山瀬のクロスから闘莉王が頭で押し込み、やはりU-23を辞退して、見ていてなんとなく不安のあった闘莉王がCKからの流れのプレーでしたが、きっちり得点を決めました。
この試合ではもう1人のU-23代表組の啓太は代表戦後に足に違和感を覚えて欠場しており、代表戦とチームとの過密日程が選手たちに大きな負担を強いているのがわかります。
幾度かピンチはあるものの、66(後半21)分の岡野のダメ押しのゴールで試合は決まりました。試合後のヒーローインタビューはその岡野。
試合展開的には3点目ですからそれほど劇的なわけ(もちろんあの2-0からの逆転負けを考えれば大きな得点ですが)ではありませんが、移籍後勝った試合では初得点ということで、みんなわかっていたことといったところでしょうか。
さて、相手のエスパルスですが、守備の要である森岡が出場停止ということはあったのでしょうが、2点のビハインドで迎えた後半、おそらく長いミーティングの結果なのでしょうが、レッズ側よりもずいぶんと遅れて、それもばらばらにピッチに出て来ました。
チーム的にはどうも、あまりうまく行っていないところがあるようです。
まぁ、チームの成績が悪くなるのと、チームの雰囲気が悪くなるのとは卵と鶏のような関係にあるのでしょうが。
レッズはA代表で遠征中の坪井、アレックス、怪我でリハビリ中のエメ、啓太を欠く中で素晴らしい試合運びを見せ、快勝しました。
代わりに出場したのは室井であり、内舘であり、暢久であり、平川であり、長谷部であり、永井でありました。彼らは控えであるというよりも信頼の置ける先発選手たちであって、時折ベンチに回るといった感じですが、しかしそれでも、これだけの数の欠場選手を抱えながらもクォリティの高い試合ができるメンバーが出場できることに驚きを感じます。
それはもちろん、資金力に支えられた好選手の獲得ということもありますが、勝利とそれによって生まれたチーム内の雰囲気、選手たちの持った自信がチームを変えました。
その象徴は内舘選手であったように思います。
ディフェンスで活躍し、時には前線に飛び出し、顔つきまでもが自信に満ちたものでした。
アレックスがいませんでしたから、左右への大きなサイドチェンジは見られませんでしたし、エメの強烈なドリブル突破もありませんでしたが、いいゲームでした。