エスパルスはかつて、アレックスと市川という両翼を擁した素晴らしいサイドアタックをチーム戦術としたチームでした。
そしてレッズはそのアレックスの移籍加入と好調な永井を両翼において、FWのエメルソン、田中達也とあわせてスピードあふれる攻撃を基本としたチームです。
しかし、その全ての選手を欠いて、この試合はいずれのチームも一切両翼を使うことのできない、無残なゲームとなりました。
レッズはその対応としてトップに梅田というポストプレーの得意な選手を置き、その直下に山瀬と長谷部というチーム随一の業師を置いてフォローさせるやり方を取りました。
左右のウイングにはスピードのある岡野、左サイド本職の三上を置きました。
前半はニッカン式スコアにある通り、両チームとも決め手を欠き、枠に行ったシュートは45分間でわずか1本ずつという低調な展開。
後半はトリッキーなプレーをする清水MFアラウージョがほとんど1人でレッズ陣内をかき回し、レッズは47(後半2)分に先制点を奪われた後、過日と同様に浮き足立ち、直後の49(後半4)分に2点目を奪われました。
レッズはGKか最終ラインからトップの梅田を狙ってロングボールを送るばかりで中盤を省略したため、山瀬や長谷部といったあたりはゲームにほとんど関われないことになりました。
梅田はよく頭には当てていましたが、タメがないためフォローを受けられず、孤立してボールを奪われるだけに終わりました。
ウィングも岡野はほとんどサイドに張ることがなく、また守備意識も希薄なため、三上は何よりまずポジションが深すぎ、機能しませんでした。
ボランチが効果的なパスを送らなければどうにもならなさそうですが、酒井は守備に奔走させられ、山田は精彩を欠き、ミスを繰り返しました。
65(後半20)分に梅田に代えて田中が投入され、80(後半35)分に山田と三上に替わって鈴木と千島が投入されるとまともな展開が見られたのはその証左となるでしょう。
チーム戦術として指示をされていたのかもしれませんが、この日出場したいわゆる「控え組」はまったくアピールをできずに終わりました。
次節にはA代表組も戻ってきて、U-23代表組や闘莉王もチームに合流します。
控え組の面々が失ったものは大きいと思います。