日本ホッケー協会が選手強化費ねん出のため、東京など3か所で資金集めパーティーを開くことが30日、明らかになった。
【近代五種・バイアスロン連合】来年度予算で500万円の赤字が見込まれる状況。五輪出場権をかけたアジア選手権(4月、北京)への4選手派遣費用などとして、銀行から300万円を借り入れる。
【卓球】各団体へ振り分けられるサッカーくじ「toto」助成金の増額を願い、totoの売り上げに貢献するため、協会役員からお金を徴収しくじを購入。
オリンピックに代表選手を派遣する、ということはお金がかかるんですね。
代表選手に監督なんかのスタッフの旅費、滞在費。
強化合宿にかかる費用。
そんな犠牲を払ってまでなんでその競技に代表選手を派遣しようとするのかといわれれば、確かにその競技に関わる人の面子があるのも確かかもしれませんが、頑張っている選手に高いレベルでやらせてあげたいと思う親心もあることでしょう。
サッカーはワールドカップがあるけれど、他の競技ではオリンピックが最も高いレベルの大会であることも珍しくはないのですから。
しかし、卓球協会、toto売り上げ振興のためにお金を出し合ってtotoを買うとは・・・いじらしいというか...。せめて当たるように頑張ってください。
さて、もうひとつお金にまつわる話。
韓国から伝わり日本でも普及を目指したテコンドー関係者は、連盟を作るにあたり、まず国会議員などを会長や理事長にすえた。小渕恵三元首相も連盟の評議員会長に就任している。しかし政治家というのは、極端に言うなら票につながらない金は一銭も出さない人種であり、対外的にはよかったが、連盟は慢性的な財政難に悩まされていた。
そこに、風俗雑誌でかなり好調なビジネスを展開していた円山和則氏が理事長に就任。会社経営の右腕だった森喬伸氏(円山氏の会社の経営最高責任者)を会長にすえ、年間で2000万円とも3000万円とも言われる活動資金を寄付し、他に3団体あった組織を統一。シドニー五輪の出場へこぎつけた。この時の“統一”がなければ、テコンドーはシドニー五輪に選手を派遣できなかった。いわば、2人ともテコンドー普及の功労者なのだ。
だが、功労者であることとテコンドーに愛情があることとは別物のようだ。テコンドーの経験のない2人に、テコンドーに対する愛情がどれほどあったのか? テコンドーは、トップ選びの段階で大きなミスをおかしたのではないかと思う。多額の金を寄付していたのだから「愛情がない」とは言わないが、金持ちの名誉ほしさ、肩書きほしさが動機かもしれない(2人のことはよく知らないので断定はしない)。いずれにせよ、金で競技団体を発展させることはできない見本ということだろう。
確かに、競技団体にとって財政は重要な要素。テコンドー連盟はJOCの正式加盟ではないため、JOCからの強化補助金や事業委託費などは出ない。しかし五輪へ選手を派遣し勝つためには、まずきちんとした大会を開かねばならないし、強化のたの合宿や海外遠征の金もいる。財力のある人をトップにすえ、寄付を求めねばならなかった事情は分かる。もしサンボが五輪種目になったとしたら、今のサンボ連盟の財政事情では、五輪で勝つ選手を育成するどころか、予選突破さえ不可能だろう。愛情だけでは五輪で勝つ競技力はつかない。
かといって、金をつぎこめば強くなるというものでもない。レスリングはソウル五輪のあと、あらゆる競技団体の中で最高の強化補助金をもらっていたが、あっという間に弱くなったことは筆者が再三指摘してきたこと。その競技に愛情のない人間がトップに立っていては、どんなに金をつぎこもうとも、発展にはつながらないのである。
金と愛情、どちらもあれば言うことはない。サッカーの驚異的な発展は、川渕三郎というサッカーへの強い愛情を持つトップがいて、テレビを中心とした“サッカー・マネー”があってのこと。どちらかが欠けても、ここまでの発展はなかった。
上の話に補足すると、筆者はレスリング界を憂う人で、テコンドー連盟の内部対立・分裂で実力はありながらアテネオリンピック出場が危うくなっている岡本依子選手の件を例に引いているものです。
批判を多く受けているキャプテン・川渕氏ですが、財政的には他の競技連盟と対して変わらなかったサッカー界を、他のサッカー界を憂える人たちと一緒に引っ張って行ったという功績は、きっと今彼を批判している人も認めていることでしょう。
しかし、そういうサッカー界でもJFAに所属していたり、トップリーグであるJリーグに所属しているクラブですら、赤字になっていたり、存続を危ぶまれたりするようなところもあります。
不景気や、企業のスポーツ・文化に対する関心の薄さを嘆く意見は多いです。
それに、日本人はあまり利に聡いやり方・人物を評価しない傾向もあります。
日本代表は、お金を出せば利益を生む存在になりました。浦和レッズを始めとした財政的に裕福ないくつかのクラブも同様です。
そういう仕組みを作らなきゃっていうと、どうもいい顔をされないことが多いですけど、それって利に聡くなきゃできないんですよ?そこには愛情があるんです。直接見えなくてもね。
まさに、強くなければ生きてはいけない。優しくなければ生きている資格がない。といったところでしょうか。
まぁ競技の内容(試合の進め方とか)の面では色々言いたいこともありますが(今日のシンガポール戦とかね・苦笑)、こういう仕組みができてるっていうのは凄く恵まれていることなんですよ。