ジーコジャパンに最終兵器が加わる。昨季JリーグMVPのブラジル人FWエメルソン(22)=浦和=が、3月にも日本国籍取得の申請を行うことが分かった。28日、エメルソンの代理人であるテオ・コンスタンチン氏が明らかにしたもの。早ければ11月中に取得できる見込みで、同17日のW杯アジア1次予選最終戦シンガポール戦が“代表デビュー”となりそうだ。
エメが帰化するという話ですね。
レッズには既に三都主、闘莉王という帰化選手がいます(というより、帰化選手を獲得したというべきですか)。
ブラジルという国は「人種差別がない国」といわれているそうです。
ブラジルの生い立ちは、先住民が住んでいたところにヨーロッパ人がやってきて植民地にしたという点ではアメリカ合衆国をはじめとした南北アメリカ大陸の諸国と同じですが、ブラジルのみやって来たのがポルトガル人だったということが異なります。
そのポルトガル人と、先住民のインディオ、そしてアフリカから奴隷として連れてこられてきた黒人を基幹として、ドイツ、イタリア、ポーランド、ユダヤ、アラブ、日本などからの移住者が加わって、「人種のるつぼ」といわれるようになっています。
ポルトガルというのは地図を見ればわかりますが、日本の1/4のほどの大きさの国(実は人口は1億人近くいるのですが)で、アラスカとハワイを除くアメリカ合衆国よりやや大きいブラジルと、アフリカやインドの各地や先日独立した東ティモールなどの植民地を維持していました。
特に面積の大きなブラジルを開発するために、あちこちから移民を受け入れる必要があったというわけです。
いろいろな国からの移民がいて、まぁ白人が一番多いわけですが(白人系55.3%、褐色系39.3%、黒人系4.9%、黄色系等0.5% - 1990年調査)、混血が進んでいることもあり、人種的な偏見は少ないそうです。
しかし人種的なものではないのかもしれませんが、貧困に悩む人はいるわけで、そこから抜け出すためにサッカーの技術を生かすことを選ぶ人もまた多いのです。
だから彼らは概してハングリーです。
そのことが単純な技術以上に彼らを優秀な選手たらしめてもいます。
ブラジルのそうした成り立ちから、彼らは元ポルトガル人であるとか、元ドイツ人、元イタリア人、元日本人という以上にブラジル人という意識が強いそうです。
また、カトリックの影響か、家族のつながりといったことを我々が考える以上に重要視する人々でもあります。
そんな中での彼の決断ということですから、重く受け止めたいと思います(単に代表に入るかどうかということでなくてね)。