A代表の対シンガポール(アウェー)戦前の合宿の日程が決まったようです。
W杯アジア1次予選第2戦、3月31日のシンガポール戦(アウエー)に備え、東南アジア地区で3月22日から直前合宿を行うことになった。
日程からすると、3/20~21日のJリーグ第2節(うちはC大阪戦@埼スタ)終了後に合流、27日のナビスコ予選第1戦(うちは大分戦@駒場)をぶっちぎってそのまま31日の試合までってことですね。
この時期は幸いにしてU-23代表組が五輪アジア地区予選の3連戦(ホーム)を18日に終えているので、両アウトサイドと信頼の置けるCBの1人を欠くことになるかも知れませんが、それほど極端な戦力ダウンを心配しなくてもいいでしょう。ナビスコの予選@駒場とあれば、代わって出場するであろう選手のパフォーマンスも楽しみです。
今年は開幕がU-23代表組を欠き、2試合目は両代表組を揃え(ただしU-23代表組は3日前に試合済み)、3試合目はA代表組を欠くことになるということで、日替わりメンバーになりそうですが、まぁ仕方のないところでしょう。
4試合目の磐田戦(4/3)ではA代表組も戻ってきますが、3日前に試合とあって、シンガポールだから時差はそれほどない(1時間)にしても、コンディションが心配ではあります。
さて、各クラブにそのような負担を強い(横浜FMのA代表:中澤と久保、C大阪のU-23代表:なし、大分のU-23代表:高松、磐田のA代表:藤田)て推進されるA代表のW杯アジア地区1次予選ですが、指揮官たるジーコ監督の能力(ないし適性)についてあちこちで議論(というよりはほとんど一方的な非難ですが)が巻き起こっています。
その是非については、ま、有り体に言うとどうでも良いんですが、ああいう(どういう?)のはジーコ監督の(良し悪しではなく)スタイルではないかなという気もしています。
規制と自由、組織と個人能力、欧州流と南米流とか、対立軸にされることが多いですが、よく言われているとおり、問題はそんなに単純なことではないでしょう。
例えば、オフト前監督は「規制」の申し子のように言われ、ついにはそのせいで来年以降の契約を失ったような印象を持ちますが、その一方で彼ほどドリブル突破という個人能力に依存したサッカーをやった監督もいないわけです。
トルシエ日本代表前監督も、こと攻撃面では比較的に約束事が少なかった気もしますし、チーム戦術にはかなり規制の多かった、かつてのオジェック監督も、ウーベ・バインの卓越したパス能力と、福田正博の得点力という個人能力に頼ったりした面もあるわけです。
一方でジーコ監督は4-4-2というシステム/プレースタイルに頑なに拘っているようですし、レッズの斉藤元監督もFWの永井を左MFにコンバートしたりして4-4-2でやってたりしました(彼らには「約束ごと」はない?いや、サイドバックはサイドを縦に進んでクロスを上げなさいとか、ディフェンス時はクロスを上げさせないようにしなさいとかも常識ですが立派な約束ごとでしょう?)。
チッタ元監督も攻撃時は4-4-2、守備時は3-5-2(5-3-2)なんてことをやってましたね。
いや、ジーコの問題点は戦術(試合の進め方)の有る無しでなく、39度も熱があるような選手や、ヨーロッパから帰ってきたばかりで時差ぼけも取れてないような選手ですら自分の好きな選手なら代表に選出し、コンディションが良かったり、実力があったりしても試合に出られない(あるいは状態が悪くても出られる)という空気を作ってしまい、チームの雰囲気を弛緩させたことだ!という意見もあるでしょう。
ここでちょっと監督のスタイルについて考えました。
1つは、選手にプレイの方針を指示し、それに合わないやり方を規制する(そして場合によっては従わない選手を排除する)やり方。
植木に例えたら、良い方向に伸びてる枝を残し、悪い方向に伸びているものを矯めて切り落としてしまいます。結果として美しい、ものによっては見事な動物の形や、迷路の壁になったりする生垣ができます。
もう1つは植木で例えれば、伸ばしたい方向に枝が伸びている木を持ってきて移植するやり方。まあ大体思った方に枝が伸びているので、あまり鋏は入れず、結果としては野趣のあふれる作品ができるでしょう。
いや、植木の知識はないんであくまでも例えですが。
ジーコでもそうですが、チッタなんかもスタメンと控えをきっちり分ける傾向がありました。啓太が控えのメンバーであった時に、紅白戦でスタメンの選手にタックルをしたら酷く怒られたなんて話もありましたね。
斉藤監督もあまり選手を代えなかった気がします(怪我のせいであまり固定できなかったような気もしますが)。
今のサッカーでは後者のようなやり方はあまり良く言われません。
えこひいきだ、というわけです。もちろんそういった面もあるでしょうし、こういうやり方が効率的かというと私もそうは思いません。
まぁしかし、それは監督の能力というよりも、やり方の違いではないかと思うのです。
効果的なやり方があり、そうでないやり方を選べば、普通は成績に反映され、その監督は評価を下げますから、単純に頭の悪いやり方だということもできるでしょうが、それにしてもそれをもって単純に無能・低能とは直結しない気がします。
アマチュアの選手がやるゾーンディフェンスと、代表選手がやるマンツーマンディフェンスと、どちらが効果的なのか比較しても仕方がないように、そこはそれ、ケースバイケースであるのではないでしょうか?
では、今のジーコ監督に与えられた環境に彼のやり方が合っているか、というと必ずしも合ってはいないような気もしますが、コンディションに左右される彼のチームのサッカー、シンガポール戦の前に与えられる準備期間がきちんとあることを思えば、まぁその試合についてはそれなりの結果を残すのではないかと思いますがいかがでしょうか?
まぁ例え勝ったにせよ、美しい(あるいは意図のある)サッカーとは言われないのではないかと思いますが。
さて、長い前置き(だったのか?)を置いて、ではさて、今シーズンのブッフバルト新監督はどちらのグループに入るのだろうというところですが、どうなりますかね?
割と選手の適性を見てコンバートし、出番を与えているところを見ると前者のようにも後者のようにも思えますが、まだなんともいえませんね。
ドイツ人だから欧州流だ、なんて言ったのでは延々と長い前置きの意味がなくなってしまいますし(笑)